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歩いたりジョグしたりして楽しく旅ラン(誰でも参加OK)…四ッ谷 走Run会!!(はしらんかい!!)

NPO法人ネイチャーズが母体の、基礎から始めてウォーキング、ジョギング、旅ランを楽しむ会です。孤独な人もおいで!

若潮マラソン・・・その3(スタート~地獄の35k)

2012年02月04日 | 記録
いよいよスタート。ムックンと20kmぐらいまでは一緒に走るつもりでスタートしました。

ムックンも初めてのフルマラソンですが、まだ若いので、周りのペースに影響されやすいということで、しばらくは亀の甲ならぬ年の功、年配者の亀ランナー(私)について走ることになりました。

私は最初の5kmまでは、いつも自分のペースでゆっくり走る為に鼻呼吸のみで走ります。
口は絶対開けません。口をあけなきゃならないぐらい早く走るようなことはしない。
そうすると後ろから女性やお年寄りの人にもバンバン抜かれますが、我関せず、気持良く走ることだけ専念します。

最初はまだアルコールが抜けない感じで、ムカムカしてたかな?
いつもは前を走る溌剌とした若い女性のお尻を見ながら(女性の方…失礼しました orz )走るんですが、今回は凍てつく固い路面ばかりみてました。→ということは、ランニング姿勢は良くなかったですね。

肌寒い中、時折、日が差したりしましたね。
もしかすると、これから段々おてんとうさまが出てきて暖かくなって、ああ、ウィンドブレーカーは不要になるかも…、だったらゴミ袋を被って走れば良かったかな、なんて思いました。

(注:「ゴミ袋を被る」なんてマラソン知らない人は、浮浪者じゃあるまいしと思うかもしれませんが、ゴミ袋を被るのは、けっこう通なランナーなんですよ。登山でも急に寒くなったけど、ウィンドブレーカー忘れてしまったときによくやる行為です。道に迷って山中で一泊しなければならなくなった時、これを知ってるかどうかは生死を分けます。具体的には、45Lサイズのビニール袋の3か所を切り取って頭と腕を通す簡易カッパで、スタート時の待ち時間などにこれを着ておいて、走り出して暑くなったら、給水所のゴミ袋に捨てます。雨の日にも重宝します。ただ、恰好はメチャ良くないですが。)

ただし、最初は館山の海岸沿いを走りますから、北からの海風は冷たくてブレーカーの隙間から、冷たい風が身体を舐めまわす感じがします。
手袋は絶対必要ですね。私は100円ショップのものを利用します。指先がかじかんでしまいますから。
帽子も年齢相応に単位面積あたりの毛の本数が少ない私には絶対必要です。
ムックンは黒髪がフサフサですから、被っていませんでした。

北条海岸から沖ノ島入り口を経て洲崎灯台に来たあたりから、アルコールも抜けた感じで会長(私)は快調になりました。
15kmあたりで初エイド、山もりの塩をひとつまみとって舐めながらアクエリアスを飲み、クリームパンにバナナを食べ、それとサクマドロップを2個口に入れ、黒飴を10個ぐらいガバッと取りポケットにねじ込みました。

飴は簡単でいいですね。
走りながらでも舐めずにホッぺに入れておけば、自然に溶けてカロリー補給が出来ます。
高い値段の栄養補給ジェルより便利だなと思いました。
栄養補給ジェルだと手がベトベトしてしまい、始末に負えません。
ただ、黒飴はずっと同じ味なので飽きる。しかも、直径2センチ高さ1センチぐらいあるのでホッぺがふくらんでしまい、顔がミルキーのペコちゃん顔になってしまいます。まあ、自分の顔は元々がホッぺが膨らんでいるペコちゃん顔なんで大して変化はありませんけど。


そうだ!不二家のCM思いつきました。
集団でオーバーオール着た格好でランニングしながら、全員ホッぺにミルキー沢山頬張って舌を口の脇に出しながら「ランニングの友!ミルキーはママの味~♪」なんて音楽流すのはどうでしょう?(くだらねぇか?)

話をもとに戻します。
ムックンにも黒飴を渡して舐めるよう言いました。彼は何も持ってきてなかったみたいでしたから。結果的には何ももってこなくて正解でした。エイドには食べ物が必ずありましたから。

館山カントリー前や南房パラダイスのあたりは風は強かった。あのゴルフ場は難しいコースみたいですよ。あの風じゃ、強いショット打たないとすぐOBですね。

時折の強風でよろけるんじゃないかと思うこともありました。というか、そのあたりから足にダメージがきてたのかもしれませんね。

相浜というところから、海岸を離れて突然に山の中を走ります。
ここから私のペースは確実に落ちていきました。上り下りの連続です。
それまではGPS付きランニング時計で確認したところキロ6分半~7分で走っていました。そのまま行けば5時間を切るペースだったんですが、そんなにマラソンは甘くない。

ムックンは私を置いて、『じゃね!』とばかり先に行ってしまい、私は登り坂にいたっては徐々にスローダウン、しかも下り坂は足の筋肉が痛くなって、歩かなければならない状態になってしまいました。

しかぁ~し、ここは会長の意地、上り坂だけは頑張りたいと思い、必死で走りました。走るというより小さな歩幅でヒョコヒョコ足を動かすって感じです。HONDAのアシモみたいな感じ。いや、アシモより全然遅いです。さすがに、ここでは汗をかき、ウィンドブレーカーを脱いで走りました。



そしたら、後ろからヒタヒタと誰かが近づいてきます。一人ではありません、二人です。そして、私の後ろにピタッとついてきます。私はうしろを振り返る余裕など微塵もありません。
しばらくすると、私をスッと二人の若い女性が私の顔を見ながら、『頑張ってください!』と言いながら親指立てて颯爽と抜いていったのでした。それも、相当早く!

そうです。あのTシャツの寄せ書き見ていったんですね。
まあ、内容は「オレのケツについてこい!」とか、「只今ナンパ中!」とか、「脱メタボ!」とか、ワタクシといたしましては不本意なる寄せ書きではありましたが、若い女性に受けたのはスゲェー良かった。
今回のレース体験で唯一、一点の曇りもない青空のもとに咲く美しい花のような思い出でありました。

しかし、美しき思い出もそこまで、海岸までの地獄の下りがありました。30kから35kぐらいまでが一番キツカッタ。
下りなんだからスタスタ行けよ!と俺自身に言いたかった。
だけど、足がロボコップ、ぎこちない動きになってしまっておりました。
もう、転がっちゃったほうが早いんじゃないのっ、て感じです。
しかも、登りじゃないので動きも鈍く、体温はあがらず、只管(ひたすら)、寒いッ!!!!!!
ブルッ、ブルブルッ!!!

(其のころ、我らが走Run会のスーパーアスリートのテツクンは完走していたのでありました。時間は3時間25分、早っ!)

さてさて、海岸に着いたら、冷たい北風が吹くから尚更(なおさら)寒いッ!!!!!!

ああ、ギブして暖かい暖房のきいた回収バスに乗りてえ~!!!

何度も何度も草むらにいってはWCタイム。

しかも、場所によっては前をみると海岸にそってゾンビのように青い顔したランナーが海岸にそって連なって足を引きずりながら走ったり歩いたりしてるのが良く見えたりします。
まるで冬の八甲田山遭難事件の映画のようでした。(この映画を知らない人はコチラ→映画『八甲田山』 予告篇

海は風で荒れてます。波頭が風で飛ばされて、ピュッと横にスジ引いて飛んでいきます。空はなんだか、薄暗い感じ、なんだかムンクの「叫び」の白黒版みたいな感じがしました。



私も走れなくなりました。6時間の時間制限内に完走はできないと思いました。

「天は我をみはなした!!!」

とか思っているうちに海岸沿いで私設のエイドがあり、そこで熱いお茶と梅干をもらいました。
家族でランナーを応援してるんですね。
オバアちゃんから「あともう少しだから、がんばりな!」の声を直接頂きました。
嬉しかった!ありがとう!

くっそぉ~っ、ガンバレ、俺!
ファイト百発、俺!

とにかく、一歩でも前へ、棒のような足を振り出して走りました。
なんだか、イチローの振り子打法ならぬ振り子走法みたいな究極の走法をあみ出しておりました。
(ただし、後ろから早足で歩く人にバンバン抜かれたりしました。)

そのころ、どうもムックンはゴール寸前だったらしいですが…。

(つづく)

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