この日(4/28)の天気は快晴でした。
朝からJR中央線は人身事故で、電車は中野でしばらく停まっていました。
天気の良い日は人身事故が多いと聞きます。
この国は明るい未来に向かっているのでしょうか?
などと考えているうちに、電車は動き出し立川駅に予定より30分遅れくらいで到着しました。
立川駅から前回終了したポイントまで、ゆっくりジョギングしていったのですが、太陽の日差しを直に感じる素足のワラーチが気持ちよく、足をシッカリ拘束したシューズを履いていたら感じることのできない喜びを感じました。
ここから、前回の続きですが、古道らしく狭めの道幅とユックリ曲がりながら多摩川に緩慢な傾斜で下るのが旧街道らしくて良い雰囲気です。
河岸段丘を下っているわけですね。
途中には旧街道沿いらしく蔵のある立派な屋敷があります。
東京賢治シュタイナー学校というフリースクールのそばに「日野の渡し跡」の記念碑が建てられていました。
碑文にはこう書かれてました。
---------
日野の渡し碑
立川観光協会 撰
関 頑亭 書
日野の渡しの出来たのは
いつの頃だか誰も知らない
江戸時代中期貞享年間
この地に渡しが移されたことは
確かであろう
かつて信濃甲斐相模への人々は
この渡しを過ぎると
遠く異境に来たと思い
江戸に向かう人々は
江戸に着いたと思ったという
---------
土手にあがってみます。
見える橋は立日橋です。
この辺りが日野の渡しということでしょうか?
<『新訂 江戸名所図会 3』(市古夏生 鈴木健一校訂 ちくま学芸文庫、p434)より>
この図会は川の向こう側のようです。
奥にみえる高い山は景信山らしく、その左手はこれから向かう小仏峠のようです。
立日橋を渡りました。
右手に富士山が見えました。
左手は日野橋と多摩川で釣りをする人たちが見えます。
立日橋から(旅ラン)
馬頭観音を発見
街道は右に直角に曲がります。
その角にある建物で高木歯科医院という建物ですが、昔は質屋も営む大地主の角屋という建物の様です。
何気ない単なる医院に見えますが、ここは日野の歴史に多大なる貢献をした一家の建物でした。
高木家というのは、日野宿の代表的旧家のようで、ここのご先祖様が天然理心流最古参剣士のひとり高木長次郎でした。
新選組といったら天然理心流ですね。
下の動画を見ているとちょっと怖い!
天然理心流2016 tennenrishinryu
まず、その長男はボストンに留学し、日野銀行を設立。
自由民権運動に身を投じるような優秀な人だったそうです。
そして、次男は江戸城無血開城の立役者、山岡鉄舟の弟子になったようで、しばしば高木家を尋ねた様です。
山岡 鉄舟
次男は名を土淵英(つちぶち はなぶさ)と改め、日野宿の総鎮守、日野八坂神社の初代宮司となり、また日野の煉瓦工場の設立や、日野駅の誘致といった、まさに現在の日野の近代化の先駆けとなる事業に力を尽くした人物だそうです。
ただ、二人とも短命だったみたいです。
有山薫邸
土蔵造り商家の建物、立派な門構え、柱や天井部分に装飾が施されていて立派ですね。
ご本人はケーブルテレビの社長のようです。
夏目雅子の「時代屋の女房」を思い出します。
映画の方は東京・大井町ですが、…。
可憐な夏目雅子にピッタリの役柄でした。
時代屋の女房(予告)
都内に現存する唯一の本陣、日野本陣につきました。
冠木門
150年以上前に建てられた本陣(日野宿の名主の、問屋の責任者であった佐藤彦五郎の屋敷)
有料でしたが、館内を見学しました。
入口は土間の勝手口から入ります。
館内は撮影禁止でした。
撮れなかったので残念ですが、立派だなぁ!と、特に印象に残ったのは立派な土間とそれに続く18畳の広間でした。
柱と梁が凄いです。
説明するボランティアの方がいるのですが、とても詳しく説明していただきました。
この本陣に本来あった明治天皇が休息した特別上等な部屋が、本陣裏の日野用水をつかって先ほどの有山家に移築され、その跡地が庭になったことなど、ちょっとマニアックなお話までお聞きすることができました。
良い旅になるよう丁寧に気を使って説明していただきましたので、
「今日は小仏峠を越えなければならず、早くいかなければ」
という焦りの気持ちを顔に出さぬよう聞いていました。
30分ぐらい説明していただきましたね。
有難うございました。
(つづく)
当ブログは若者の自立を支援する団体、NPO法人ネイチャーズを応援しています。
NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。
当ブログはボランティア団体不登校・ひきこもりの親の会 FIRST STEPを応援しています。
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朝からJR中央線は人身事故で、電車は中野でしばらく停まっていました。
天気の良い日は人身事故が多いと聞きます。
この国は明るい未来に向かっているのでしょうか?
などと考えているうちに、電車は動き出し立川駅に予定より30分遅れくらいで到着しました。
立川駅から前回終了したポイントまで、ゆっくりジョギングしていったのですが、太陽の日差しを直に感じる素足のワラーチが気持ちよく、足をシッカリ拘束したシューズを履いていたら感じることのできない喜びを感じました。
ここから、前回の続きですが、古道らしく狭めの道幅とユックリ曲がりながら多摩川に緩慢な傾斜で下るのが旧街道らしくて良い雰囲気です。
河岸段丘を下っているわけですね。
途中には旧街道沿いらしく蔵のある立派な屋敷があります。
東京賢治シュタイナー学校というフリースクールのそばに「日野の渡し跡」の記念碑が建てられていました。
碑文にはこう書かれてました。
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日野の渡し碑
立川観光協会 撰
関 頑亭 書
日野の渡しの出来たのは
いつの頃だか誰も知らない
江戸時代中期貞享年間
この地に渡しが移されたことは
確かであろう
かつて信濃甲斐相模への人々は
この渡しを過ぎると
遠く異境に来たと思い
江戸に向かう人々は
江戸に着いたと思ったという
---------
土手にあがってみます。
見える橋は立日橋です。
この辺りが日野の渡しということでしょうか?
<『新訂 江戸名所図会 3』(市古夏生 鈴木健一校訂 ちくま学芸文庫、p434)より>
この図会は川の向こう側のようです。
奥にみえる高い山は景信山らしく、その左手はこれから向かう小仏峠のようです。
立日橋を渡りました。
右手に富士山が見えました。
左手は日野橋と多摩川で釣りをする人たちが見えます。
立日橋から(旅ラン)
馬頭観音を発見
街道は右に直角に曲がります。
その角にある建物で高木歯科医院という建物ですが、昔は質屋も営む大地主の角屋という建物の様です。
何気ない単なる医院に見えますが、ここは日野の歴史に多大なる貢献をした一家の建物でした。
高木家というのは、日野宿の代表的旧家のようで、ここのご先祖様が天然理心流最古参剣士のひとり高木長次郎でした。
新選組といったら天然理心流ですね。
下の動画を見ているとちょっと怖い!
天然理心流2016 tennenrishinryu
まず、その長男はボストンに留学し、日野銀行を設立。
自由民権運動に身を投じるような優秀な人だったそうです。
そして、次男は江戸城無血開城の立役者、山岡鉄舟の弟子になったようで、しばしば高木家を尋ねた様です。
山岡 鉄舟
次男は名を土淵英(つちぶち はなぶさ)と改め、日野宿の総鎮守、日野八坂神社の初代宮司となり、また日野の煉瓦工場の設立や、日野駅の誘致といった、まさに現在の日野の近代化の先駆けとなる事業に力を尽くした人物だそうです。
ただ、二人とも短命だったみたいです。
有山薫邸
土蔵造り商家の建物、立派な門構え、柱や天井部分に装飾が施されていて立派ですね。
ご本人はケーブルテレビの社長のようです。
夏目雅子の「時代屋の女房」を思い出します。
映画の方は東京・大井町ですが、…。
可憐な夏目雅子にピッタリの役柄でした。
時代屋の女房(予告)
都内に現存する唯一の本陣、日野本陣につきました。
冠木門
150年以上前に建てられた本陣(日野宿の名主の、問屋の責任者であった佐藤彦五郎の屋敷)
有料でしたが、館内を見学しました。
入口は土間の勝手口から入ります。
館内は撮影禁止でした。
撮れなかったので残念ですが、立派だなぁ!と、特に印象に残ったのは立派な土間とそれに続く18畳の広間でした。
柱と梁が凄いです。
説明するボランティアの方がいるのですが、とても詳しく説明していただきました。
この本陣に本来あった明治天皇が休息した特別上等な部屋が、本陣裏の日野用水をつかって先ほどの有山家に移築され、その跡地が庭になったことなど、ちょっとマニアックなお話までお聞きすることができました。
良い旅になるよう丁寧に気を使って説明していただきましたので、
「今日は小仏峠を越えなければならず、早くいかなければ」
という焦りの気持ちを顔に出さぬよう聞いていました。
30分ぐらい説明していただきましたね。
有難うございました。
(つづく)
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