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仏教の教える呼吸法 (腹式呼吸)

2006-08-17 00:25:47 | 宗教(主として仏教)について
仏教の教える呼吸法(腹式呼吸)

私は大学時代から今日に至るまで46年間坐禅をして来ましたが、最近になって、坐禅をする時の呼吸法を行住坐臥行なえば健康に良いことが実感できるようになりました。
これも6年前頚椎ヘルニアになり整体師の先生に教えられて気づいたのです。
私の坐禅が如何にいい加減であったかを思い知ることになりました。
それ以来弱かった大腸も完治しました。
一人でも多くの方に伝えるべく、ここに私の知る範囲で、一番解りやすい方法をお伝えします。

私の持っている本に以下のものがあります。

ペリカン社叢書 “禅と日本文化”第7巻 “禅と身心論”の136ページ 平田重誠氏の“養生訣”の一節を引用して、著者は以下の如く纏めておられます。。
(著者は鎌田茂雄氏であり、その章のタイトルは“白隠禅師の調息法とその継承と発展”です)

臍下丹田(せいかたんぜん)に気を充実させれば、手足を軽やかにし、上半身も気が滞ることなく、丹田の力によって物を持ったり、事を行ったりすることが出来るようになる。それは天地間の大気を鼻より引き入れ、その大気を丹田から体全体に行き渡らせるのである。それによって外の大気、内の大気が1つとなり、生命体を保つことができるようになる。そして内外不二、大自然と自己とが一体となることができる。これこそが調息法の究極の目的である。

歩行する時重要なのは、足よりも下腹から進むようにすること。これは腹式呼吸によって息を吸うとき下腹を膨らませるからである。
さらに目で外のものを見るときには丹田で見るが如くすべし。眼で見るのではなく心で観るべし。
(宮本武蔵の“五輪の書”でも同じ様なことが書かれていると著者はいわれています)

これは、白隠禅師の調息法を継承発展させたものであると著者の鎌田茂雄氏は述べられています。


白隠禅師の“夜船閑話”は禅師が重症の結核になられ、医者や禅の老師からも見離され、白幽仙人から教わった“なんその法”(今で言う特殊な自己催眠法)でそれを完治したという話をのべ、坐禅のすばらしさをも説いた本ですが、この調息法についても詳しく述べられていますので、一読をお勧めします。なおこの“夜船閑話”は、抗生物が発見され大衆に使用されるようになるまでは(日本では1960年頃までと思います)結核患者必読の書物だったのです。何故ならこの“なんその法”はただですから。
またこの“なんその法”で結核を治された方もかなりおられると思います。

また行住坐臥、背骨は常に真っ直ぐにし正しい姿勢を保つことも、健康には勿論、仕事の姿勢としても大切なことです。また1日に1回、直立して両足を広げ、ゴルフクラブか細い棒を背中の後ろに回し、両腕の上腕と下腕の間の凹部で、水平に保持して、背骨を真っ直ぐにした状態で、(背骨を中心にして)100回往復Twistをすることをお勧めします。これによりあなたの背骨はより真っ直ぐになり、神経系統を整えます。これも整体師の先生に教えて戴きました。
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