武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

春の審査会

2018年05月05日 | 審査会


4月29日(日)に、春の審査会を行いました。







午前中が一般部、午後が少年部です。


一般部は13名が受験。





審査スタッフと合同稽古参加者、18名を合せて、31名が審査会行事に参加し、例年以上に盛り上がりのある行事となりました。















今回は実力のある白帯の方が多く、見ごたえのある攻防が多く見られましたが、その分、身体のダメージが大きくなりますので、ゆっくりと身体を休めて、ケアをしっかりと行っていただきたいところです。

審査会の最中は身体の痛みはあまり感じられないかもしれませんが、翌日には思いのほかに体のダメージが感じられるかもしれません。

特に経験の少ない方は、そのダメージに少々ビックリされる方もおられるかもしれませんが、打撃の攻防になれるための大切な経験のスタートですので、前向きにとらえて頂きたいと思います。



組手で感じる恐怖心や相手の圧力、体のダメージ、組手の感覚などはいずれ少しずつ慣れてくるものです。

人間には負担を軽減するための、自己防衛本能が備わっており、病気を治す自己治癒力と同じように体と心がその負担を軽減していきます。



一般的に風邪薬は、直接的に風邪を治す力があるわけではないと言われています。薬は咳を抑えたり熱を下げることで、体の負担を減らし、あくまでも自己治癒力を助ける働きをするものであり、風邪を治すのは、人の体に備わっている自然治癒力、いわゆる免疫力の作用によるものだということです。



人が本来持っている防衛本能や自然治癒力、そして熟練してくることによる技量の向上を信じて、ある一定の技量に達するまでの間、すこしずつ負担を乗り越えて行っていただきたいと思います。ある一定の段階に達すると、組手で感じる体と心の負担は、日常の当たり前のこととして捉えられるようになり、気持ちの上での負担はかなり軽くなってきます。





下の写真は、組手審査の様子です。











下記の連続写真は、男性の上級者を相手に、女子部の稽古生が回転同回し蹴りを放っているシーンです。

大道塾の試合ではほとんど見られませんが、接近戦の多い極真ルールの組手でみられる大技です。

さすがに某フルコン空手経験者です。

なかなか上手く決まっているように見えますね。












続けて、組手審査の様子です。






下の写真は、組技ルールの組手審査の様子です。






下の写真は寝技ルールの組手審査の様子です。




今回から、体力チェックは審査会後に行うことにしています。

受験者にとってはとても大変ですが、頑張って取り組んでいただきたいと思います。





しっかりと礼をして、審査会と合同稽古を締めくくります。
皆さんお疲れさまでした。








続いて午後の審査会。

審査スタッフは、アリーナの中にある食堂で一緒に食事をとってから午後の審査会に臨みます。





少年部・中学部の審査会は、受験者23名と未受験参加者8名の合計31名が参加しました。





こちらは例年と比較してかなり人数が少なめですが、秋の審査会には多くの子供達が受験することになります。今回のように受験者が少ない場合、一人当たりの組手の回数が増えることになり、未受験参加者を含めて、本番の場数を経験する貴重な機会となります。実際に戦う経験は、適切なタイミングで、ほどよい組み合わせ内容であれば、より多く経験することが上達には必要不可欠です。












こうした経験の必要性は、皆の前で発表する、基本から移動の動作、受身や投技、組手試合の全てに当てはまります。

特に組手の試合は、経験を1,2回経験したという人と、10回、20回、さらに30回、40回とより多く経験している人とを比較してどちらが強くなるでしょうか?

当たり前ですが、より多く経験した人の方が圧倒的に強くなります。














また「組み合わせの適切さ」という点でいえば、いつも負けてばかりいては、勝つ感覚が身に付かず、気持ちの上でも意欲がなくなってしまいます。自分より実力や年齢が下のひととばかり戦っていても、挑戦する意欲が養われず、程よい上達は望めません。

そのため、大会ではないこうした審査会では、普段の稽古指導を通して、全員の実力を把握している指導者の采配で適切な組み合わせになるよう、偏りが出ないように、いつもかなり時間をかけて、組み合わせを決めているのです。


















今回の審査会では、期待通りにいい動きが出来た人がいる一方、思った以上に上手く動けなかったり緊張したり、怖い思いをしたりした人もいたと思います。ただの一つの体験ではなく、今後に繋げる経験として自分で意識し、感じることができれば良いですね。














稽古に通わせてくれる保護者の理解があり、自分が稽古に参加できる場所があったとしても、そこでの稽古が自分の成長に繋げられるかどうかは、あくまでも本人の意識次第です。

同じ経験をしても、自分の意識一つで、今後の成長にとても大きな影響があるものです。
















今回は、組手審査の最後に、2級受験者の3人組手と、1級受験者の5人組手を行いました。



<以下は組手審査の様子です>













二人ともとてもいい戦いを見せ、とても盛り上げてくれました。





組手審査の締めくくりの5人組手を行った稽古生は、小柄ながら、覇気のある戦いを見せたうえで、戦い終わった後の颯爽とした表情が印象的でとてもカッコよかったですね。


<白帯の帯結び審査>





<組手審査後の体力チェック>













審査会スタッフも、多くの一般稽古生や指導員の方にご協力いただきました。







今回は、審査会スタッフを個別に依頼しておりませんでしたが、皆さん積極的にご協力いただき、とても助かりました。




今年の秋の審査会は、9月に予定しています。

例年よりも2ヵ月早くなりますのでご注意ください。

特に秋の審査会は、少年部・中学部の受験者がかなり多くなると思いますが、各自の頑張りを期待しています。





また、9月の審査会も、一般稽古生のスタッフ協力に期待しています。

受験された方、審査会場時に参加された稽古生の方々、少年部の保護者の方々、大変お疲れ様でした。












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