武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

膝の手術で入院

2015年12月28日 | ご挨拶


クリスマスの時期から神奈川の関東労災病院に入院し、本日無事に退院しました。


秋頃から膝の調子がひどく悪化し、MRLという診察で膝の半月板の亀裂があるとのことで、担当の先生と相談したうえで、手術をする事になりました。


半月板というのは、膝の関節の中にある三日月形の組織のことで、可動部分のクッションとなり、かつ膝関節の安定性を持たせる役割をしているそうです。


元々は、2000年の1月に柔道の総本山である講道館での稽古中に、膝の靭帯が切れてしまったことから始まります。その時は、靭帯の部分断裂だったこともあり、内視鏡の検査入院を経て、医師の勧めで保存療法での治療を開始しました。この時は検査入院とはいえ、一番、術後のダメージが大きかったのは、あまり膝の手術に慣れていない病院だったためかもしれません。術後2週間ほどは松葉杖が外せませんでした。


保存療法を終えて徐々に稽古に復帰したものの、膝の緩みが少しずつひどくなっていきました。だそれでもましだまし稽古を2年ほど続けた後に再び再検査を受けたところ、なんと両方の膝の前十字靱帯が断裂してしまっており、結局、両膝靭帯の再建手術を行うことになりました。


「再建」というのは、靭帯を繋げなおす手術をしたということですね。太もものどこかの筋を取って、その筋を束ねて、靭帯の代わりに利用して繋げるそうです。繋げるために、脛側の骨の上部と腿側の骨の下部に穴をあけて、ボルト(ネジのようなもの)で止めますので、今でも膝のレントゲンを撮ると、両膝共にボルトが2本ずつきれいに骨に埋め込まれているのが映るのは一見すると異様な感じがします。運動を続けるのであれば、このボルトは一生つけたままでも問題ないとのことで、そのままにしてありますが、脛の上部を手で触ると、そのボルトの頭の部分を触ることができ、ピンポイントでその部分に相手の蹴りがコツンと当たったりすると、異様に痛かったりします。まあそうそう当たるものでもないので、普段は意識していません。



元々痛めていたのは左膝ですが、その足をかばって動いていたため、逆側の足にも負担がかかり、こちらも完全断裂してしまっていたようです。



手術は、スポーツ整形で膝の手術の評判が良かったこの病院にしたのは正解だったと思います。



ちょっと宣伝しておきます。






そして翌年、元々痛めていた左膝の痛みがひどくなり、痛んでいる半月板の一部除去、剥離して遊離たいた軟骨部分の除去など、いくつかの処置をしていただいてからかれこれ12年半ほどになります。


長く使っていると、膝に負担がかかってくるもので、現在の膝の状態をしっかりと把握できたのは良かったです。


膝の手術は今回で合計5回目になることもあり、改めて病院の様子、看護師やお医者さんの様子、手術の内容やその前後の対応などを冷静に、そして客観的に観察することができました。


手術中も、下半身麻酔で意識はありますので、先生方と一緒に自分の膝の中身を内視鏡というカメラを通してですが、しっかりと説明を受けながら観察ができ、処置の方法に関しても先生とお話をしながら進める事が出来たので、大変に満足できました。


自分の膝の中を見ながら・・・というと気持ちが悪そうですが、今回で5回目も手術ですから私もずいぶん慣れてしましたした。




しかし、手術を担当いただいた先生や看護師の方々の対応を見ていると、「実にすばらしいな~」と、感心します。


「インフォームドコンセント」と呼ばれますが、医師が自己判断で治療をするめるのではなく、怪我(や病気)の状態の説明や治療の進め方、使う薬に関する説明をしっかりと患者本人に伝えた上で、本人の同意のもとで治療や検査を行うということがしっかりとした形で実践されているこの状況は、とても好ましいものだと思います。


これも先進国である日本の良さだと思いますが、自分で理解し判断できる力を普段から養っておくことも、良い治療を満足のいく形で受けるための患者としての大切な責務だと思います。


翌年早々には、久里浜の中学部の稽古生がこの病院でACL(前十字靱帯の再建手術)を受けることになっています。この子は、所属する中学校の柔道部での怪我により、この手術を受けることになりましたが、柔道の怪我は、非常に大きなダメージを残すため、柔道の指導を担当する先生方には、精神論ではなく、冷静に、怪我の状況の把握と治療の為の判断に関して最大限の注意をお願いしたい所です。

勝った負けたの勝負事は、その学校の部活のクラブの一時の成績で終わりですが、怪我が長引いたり、中学を卒業した後の今後の活動に影響が出ることがあってはなりません。その子の人生を、一つの怪我で台無しにすることがないよう、心してサポートをしてあげていただきたいです。



なにはともあれ、翌年1月の稽古開始からしばらくは十分に体は動かせないかもしれませんが、なるべくはやく体の動きが戻るように努力いたします。




ちなみに、、、この写真なんだか分かりますか?







記載のある、「12月25日」は、私が手術をした日です。私の名前と膝関節内部の部位の名称が入っていますが、、、
そう、この中には、私の膝の中で千切れて遊離していた半月板が入っています。


手術を担当した先生が、お土産に持たせてくれました。。。

中には足の親指の爪を横半分にしたくらいの白い物体が。。。




そういえば、かなり以前、左肩の肩鎖関節が切れて手術をしたときに、肩関節の骨の位置を固定するために一年間ほど肩に埋め込まれていた金具をお土産に??持たされたことがあり、今でも記念にとってありますが、今回は、なんだかの液体と共に小瓶に閉じ込められた膝の半月板。。。



さてどうしたものか??

妻は気味悪がっていますが。。。


とりあえず記念に取っておくことしますか。





関東労災病院さん。

そして今回の手術を担当していただいた深井先生と看護師の皆様。


大変お世話になりました。




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