武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

大道塾の夏合宿(サマーキャンプ)

2019年08月18日 | その他の行事


大道塾の夏の合宿に、支部から総勢23名が参加しました。


数年前から、「夏季合宿」ではなく「サマーキャンプ」と名付けられるようになりましたが、実質、稽古だけを行う一泊の催しですので、どうしてもサマーキャンプという名前が私にはしっくりきません。

夏季合宿と呼ぶよりもサマーキャンプとした方が、楽しげな雰囲気は持たれそうですが、一日目も二日目もひたすらに稽古だけをして帰路につくことになります。。。



稽古では汗だくになり、とても大変ですが、それでも稽古の中では支部間の交流があり、関東地区の大道塾関係者がたくさん集まる催しでもありますので、なかなか刺激があり、とても楽しい思い出になるものです。

本来は支部全体の子供達にも案内をしたいところですが、非常に暑い中での厳しい稽古であり、競技向けの練習が中心となるため、支部ではジュニアの選手クラスの子供達のみに案内をしています。



この行事に参加する子供たちは、比較的体力のある子達ではありますが、他支部の子たちを含めて、参加した子供達の中で稽古中に熱中症気味でダウンした子が初日で7名から10数名。。。


途中で稽古が続けられなくなった子たちの7名は、私が冷房の効いた体育館事務室のスペースをお借りして、子供たちを退避させました。

あとはそれに続いて、自分たちで退避してきた子たちが数名、事務所に逃げてきていた様子です。


何しろ一日目の体育館は冷房が効かず、とても風通しの悪い体育館で、蒸し暑い中で150名ほどの稽古生が押し合いへし合い、、といった様子で稽古を行っているため、その熱気や湿度の上昇から、途中で気持ち悪くなる子が続出。

体育館事務所の方がその様子を見かねて、事務所にある家庭用の扇風機1台を提供してくれましたが、広い体育館ではあまり役に立ってはいません。

それでも稽古途中で体調を崩した子たちを、この扇風機の前で体を冷やして休ませましたが、それでも体調が回復しない子は、冷房の効いた事務所へ退避となりす。


今回は、総本部事務局からの運営スタッフ(自身の稽古や稽古指導をを行わないサポートスタッフ)の参加はなく、医療班の担当もいなかった為、初日は私自身が子供たちのサポート役を買って出ることにしました。

食の細い子や体の線の細い子、体の小さい子や普段から運動量のそれほど多くない子たちは、さすがにこの真夏の時期の、蒸し暑い体育館内で大人と同じ時間の長い稽古は、持ちこたえることが難しくなりますが、体力のある子には刺激になる稽古が出来たのではないかと思います。



稽古の後半はひたすら組手を行います。技術練習の後は、10ラウンドの組手で稽古を締めくくりますが、体力のない人たちや年齢の高い人たちは、休み休み行っているようです。


そんな中、女子部で参加した、Mさんと高校生のRさんの二人は、ほとんど休むことなく、10ラウンドの組手をこなしていました。塾長から声を掛けられたMさんは、塾長に初めて組手稽古をつけて頂きました。

そのあと、その様子を見ていたRさんが、自ら東塾長に「お願いします!」 と組手を申し込んで、対戦をしていましたが、この夏のとてもいい思い出になりましたね。

それにしても、今年で71才になる東塾長が、この暑い中で自ら組手の稽古に参加し、稽古生に胸を貸している姿は、指導者としての姿勢の鏡になるものがあると思います。

東塾長らしい生きざまに、私自身が感銘を受けています。




さて、「稽古以外の催しが何もない、、、」 と言いながら、支部で企画した「花火大会」を夕食後に河原で行い、総本部や練馬支部の子供たちも誘って一緒に花火を楽しめていた様子です。

私は支部責任者のミーティング参加で不在の為、一般部の方に花火隊長をお願いし、ライターを渡して、取りまとめて頂いた次第です。



横須賀湘南支部の方は、下記のリンクから花火の様子がご覧になれます。

支部の稽古生以外の方は、ごめんなさい。

■ 花火の様子(動画)



この合宿は、子供たちにとってはある意味、学校の修学旅行などと異なり、大人の厳しい監視がなく、稽古や食事の時間以外は大人の監視から外れて、自由に過ごすことができる、自由を満喫できるところが魅力的な所かもしれません。

夜遅くまでテレビを見ていた子がいたりして、寝不足の子もいた様子ですが、朝のランニングは全員が時間通りに集合していました。

朝のランニングは、小学生の部、中学生の部、そして年齢ごとに10歳区切りでグループに分け、年齢に応じた距離を走り、各グループの3位までが商品を頂けるのですが、横須賀湘南支部では、各年代で多くの人が商品を獲得していました。

ランニングの後、各自で決められた補強運動を行うのですが、横須賀湘南支部は全員で集まって、皆で掛け声をかけながら補強運動を行いました。一人で行うよりも、みんなで掛け声をかけながら行うことで、頑張りが効きますね!



ランニングの後、食事と休憩をはさみ、体育館へ移動して、二日目の稽古が始まります。



二日目は冷房の利いたとてもきれいな体育館で、熱中症気味でダウンした子は、他支部の子たちを含めて全体で3名ほど。

それでも、早めに休ませることで、皆、病院のお世話になる前に体は回復出来た様子。



合宿の二日目は、審査会受験希望者の審査が、稽古と同時並行的に行われますが、横須賀湘南支部では基本的にはこの審査会の受験は認めていません。

しかし、このタイミングで受験レベル相当の実力がある方には特別にご案内をするようにしています。



今回は1名の一般部(シニア)の方が受験されました。

クラス区分の間違いか何かにより、50代のKさんが、元気のよさそうな恰幅の良い20代の若手の相手と組手を行う流れになっておりましたので、急遽、対戦相手を変更することに。。。



結局、既に組手審査の終わっている他支部の茶帯の受験者に相手をして頂くことに。。。


初めて受験する白帯の方の組手審査の相手が、茶帯の人であり、また、マスクをつけての手技での顔面攻撃ありの打撃ルールとなり、少々緊張感もあったと思いますが、こうしたゴタゴタが味わえるのも総本部主催の行事ならではですね。

結局、組手審査もそれなりにいい攻防ができた様子で、大きなトラブルもなく審査会は終了しました。



全員の組手審査が終了するまで、かなりの時間がかかりましたが、待ち時間には寝技の組手に取り組む者、技術練習に取り組む者があり、支部の稽古生同または他支部の稽古生同士での交流の時間になります。

女子部のMさんと高校生のRさんは、ここでも終了までの10ラウンド、ほとんど休みなく、また男女関係なく、相手を見つけては寝技スパーリングに励んでいました。

さすがです。


大道塾を代表する女子選手になっていけそうな二人ですね。



1日目、2日目と、指導コーチが付いての技術練習と、後半に組手(スパーリング)を10ラウンド行いました。

一般の大人のクラスでは、指導コーチに、全国でもトップクラスの指導者である加藤支部長、飯村支部長、能登谷支部長等がそれぞれ指導を担当し、更に宮城県の仙台から、大道塾を代表する初期の頃の実力者であり、優秀な指導者でもある長田支部長が来られており、参加した皆さんは、とてもいい指導が受けられた様子です。


普段こうした指導を受ける機会はほとんどありませんので、年に一度のこうした機会を大切にして頂きたいと思います。

二日目の稽古終了後、皆さんで集合写真を撮りましたが、今年も韓国の支部長さんから声かけいただき、一緒に写真を撮影をしました。





私自身はこの韓国の支部の方々との面識はそれほど多くはないのですが、食事の時に韓国の支部長さんと隣り合わせ、色々とお話をさせて頂きました。

現在の日本と韓国の対立には頭を抱えておられ様子で、日本に好感を持っている韓国人もたくさんいるのだとおっしゃっており、政府間ではなく、こうした武道文化を通した地道な交流なども、相互理解につながる試みであると感じています。

稽古だけではなく、もっといろいろな催しを通して、より交流する機会が持てればよいですね。


最近は日韓問題で「どちらが悪い?」 というばかりの論調の記事が多い中でも、こう言った前向きな記事(意見)も見られます。


■ 関係最悪。それでも日本に好意を持つ韓国人に誠意を尽くすべき訳



次回は横須賀湘南支部の稽古生の皆さんと一緒に写真を撮りましょう!








さて、二日目の稽古が全て終了し、配られた弁当をバスの中で食べて、高速に乗る前に温泉に寄って、ひと風呂浴びて帰路につきます。




温泉で過ごしたひと時と、サービスエリアでの二度の休憩をはさんだこと、そして帰りの高速での複数の事故渋滞が重なり、帰宅時間が大幅に遅れることになりました。


夜の10時頃に大船駅で解散となりました。





子供たちは夏休み中ですが、お仕事をされている大人の方々は、明日は月曜日、仕事が待っています。。。



大人の稽古生にとっても、子供の稽古生にとっても、とてもいい思い出になったかと思います。

大きな事故がなかったことが何よりです。



が、稽古指導とバスの運転、初日の夜の長い飲みの席のおかげで、睡眠不足が重なり、私自身はこの疲れが取れるまでに数日かかりました。。。



みなさん、これに懲りずに、また来年、楽しい?? 合宿に参加しましょう!

今回の合宿に参加されていない方も、次回、タイミングが合えばどうぞ!!






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