武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

年末の関東地区合同審査会にて

2023年12月25日 | 審査会
12月23日(土)に、関東地区合同審査会が行われました。


横須賀・湘南支部からは、7名の稽古生が今回の審査会に挑みました。


また、今回の審査会には、若手の世界大会の優勝経験者から、レジェンドといえる往年の名選手たちであった指導者層の活躍があり、とても見ごたえのある戦いが見られました。


しかし、見学応援に来られた方々には、少し刺激が強すぎたかもしれません。。。



全国大会や世界大会で活躍する20代から50代の選手が、共に組手審査で激突する様相はなかなか他の団体で見られるものではなく、20代の世界チャンピオン経験者が50代のレジェンド選手に投げられたり、関節を決められて苦しそうにタップをする姿というのは、そうそう見られるものではありません。


若手の活躍は目覚ましく、50代の指導者クラスの方々も実力を維持しているところが本当に素晴らしい。


我が身を反省する、良い機会を頂いたという気持ちでいます。


支部の塾生の昇段審査の結果は、半々といったところ。

昇段審査合格が2名。

基本動作や移動動作の見直しを求められる、条件付き昇段が2名。

保留が2名です。


運も実力のうちといいますが、対戦相手が誰になるか、どの相手とどのような攻防を行うか、どんな気持ちで対戦するかなど、状況に合わせた対応が求められますが、なんとも厳しい大道塾の昇段審査。


しかしそうした審査であるからこそ、価値のある黒帯が生まれるというもの。


指導者といえども、口先だけの人間は求められず、実際の行いを評価されるのが、この団体の良いところだと思う。


基本や移動審査に関しても、その監査の人が望む表情や、キレのある体の動きができているのかどうか?

自分の中で満足した動きであったとしても、自己満足であってはならず。

周りの人から見て、動きの大切な部分がわかりやすく、周りから評価されるメリハリの利いた動きができてこそ、指導者としての大切な役割が担えるというもの。

ダラダラとした切れの無い体操や基本の号令、移動やミット、投げ技などでは、見ている者には何も伝わらず。

見ているものに、動きの大切な部分がしっかりと伝わる動作が出来なければ、指導者としての高段位は望めず、武道団体の指導者としては引退時期だと思われる。


そうした意味合いでも、基本や移動、受け身や投げ技の動きが、監査の方に受け入れられるだけの説得力のある動作を身に着けたいもの。


一生懸命行っているのであれば、一生懸命行っている表情自体を自分の責任で見せられるようにしてもらいたい。


そうした意味では、参段、四段を受験した方々は、条件付き昇段という結果ではあったものの、私の目で見てとても素晴らしかったと思います。


多少の個々人の癖はあれど、少しずつ修正しつつ、良い形に仕上げていきたいと思う。


今回、昇段審査に臨んだ支部の多くの稽古生たちの中で唯一、緑帯の昇級審査に臨んだKさん。


「昇段審査の組手の相手になるかも・・」という話を事前にしていたら、「望むところ!」という気持ちでおられると聞いて頼もしい限りでしたが、実際に組手審査では参段受験の相手に、一歩も引かない打撃の打ち合いで引き分けに持ち込むなど、とても良い活躍を見せてくれました。


今回の審査会では、あちこちと体にダメージを抱えた方も多くおられると思いますが、しっかりと直して来年から気持新たに頑張って行きましょう。


ところで、

今回の受験者の方々の積極姿勢が素晴らしい。

審査会の前々日の辻堂道場の稽古に、辻堂所属の4名全員が参加。


審査会前日の追浜道場の稽古には、追浜所属の2名が共に参加。


審査翌日の横須賀支部の日曜クラスの稽古においては、怪我をした稽古生を除いて、横須賀所属の2名が、当たり前に稽古参加しています。


シニアのSさんは審査翌日の、前半のシニアクラスから参加し、後半の一般部の稽古を含めて、昇段審査翌日にかかわらず合計4時間ほどの稽古に参加しました。


おそらく翌日には、体がガタガタになっているかもしれませんが・・・


何はともあれ、皆さん一つの良い経験をして、一つの大きな思い出を紡ぎました。


次には、より良い形で繋がることを願っています。


また、応援に参加してくれた皆さま、大変ありがとうございました!!


受験者の皆さんは、年末年始はゆっくり休養を取り、身と心を養ってください。




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