武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

学びの心得 その3

2021年10月06日 | 武道の心
学びの心得シリーズです。


さて、稽古に向けて気持ちを整え、稽古ができる環境ができれば、次は道場へ出向くことになります。

私自身、過去にいくつかの道場へ出向いておりますが、新しい環境へ出向くのはそれなりに勇気がいる事です。

ましてや格闘技色の強い武道系の道場となると、余計にプレッシャーがかかるものですが、それでも堂々と、爽やかな明るい気持ちでご見学に来ていただければと思います。


入会を希望される方は、お電話やメールで事前にお問い合わせをされる方、直接稽古場所へ来られてからいろいろとご質問をされる方、稽古を見た雰囲気で入会を判断される方、もしくは、ホームページ等の情報をもとに、ご見学もされずにすぎに入会を決められる方おおられます。

「どのような方が稽古が続きやすい」だとか「どのような方が上達が早い」などといったことはなく、みなさん人それぞれで、ご自分の感覚でよりよい手順で入会の判断をされるとよろしいかと思います。

特に我々の道場においては、稽古生の方がとても優しく親切で、何かと見学の方へ声をかける場合もありますが、決して横柄な対応をする稽古生はおらず、皆さん礼儀正しく、とてもごく普通の感覚で、見学者の方に接しておられます。


私個人としては、ご見学者をされる場合は、遠慮しすぎず、卑屈にならず、また無用に硬くならずに、ごく自然体で、リラックスした気持ちで、しっかりとご見学をしていただければと思います。

ご見学の方が、他流派出身だとか、まったくの未経験の方だとか、一度大道塾を辞めて再入門を希望されている方だとか、また年齢や性別がどうだとか、そうした細々したことは、それほど気にしていません。見学される方が値踏みするような目で見られることもありません。

あくまでも、平等な関係の稽古仲間を求めているため、稽古生の皆さんはとても礼儀正しいですが、フレンドリーな感覚で接してくれます。

逆にご見学の方がとても横柄な態度だとか、稽古生の実力や技術レベルを値踏みするかのような姿勢でご見学されると、みなさんのよき仲間にはなれないかもしれません。


皆さん丁寧で礼儀正しい方ばかりですが、礼法を大切にしている道場であるということもあり、相手が礼儀を伴う謙虚な姿勢をもっているかどうか、みなさんすぐに感覚で感じ取ってしまいます。

入会希望者の経験値や体力のあるなし、運動レベルなどはどうでもよく、我々の仲間として迎え入れられる心があるかどうか、といったところが大切です。

稽古生の皆さんは各個人の性格や職業、道場に入るきっかけや目的、体の大小や体力のあるなし、運動能力にはとても大きな違いがありますあ、だれもがともに一緒に稽古を楽しめる土壌があるのが、我が支部の財産です。



さてそこで、次の学びの心得です。


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<大道塾 横須賀/湘南支部 学びの心得 その3>

■ 謙虚な姿勢ながらも、堂々と胸を張って道場の門をたたくべし。

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稽古生の皆さんの様子、稽古生や指導者と話をしてみた感覚、稽古の内容やその様子などをしっかりと確認していただければと思います。

自分に合うと思った方、やってみたいと思った方、皆の仲間になりたいと思った方は、快く歓迎いたします。

自分に合わないと感じたからと言って、それほど気にすることはありません。

我々自身も自分に合うと思う方にこそ、仲間になってもらいたいと考えており、自分に合わないと感じたならば、また別の団体を探していただければよいだけの話です。

入会をされない方が嫌な思いをするような大人げない対応は致しません。

入会をされる場合もされない場合も、しばらく検討する場合でも、気持ちよく道場に来ていただき、道場を後にしていただきたい。



これは稽古の時にもよく話をすることですが、稽古生の方々には、日常でいろいろなことがあったとしても、道場に入る「押忍」の挨拶で気持ちを切り替え、稽古の終わりには、自分で改めて心を整えて、気持ちよく道場を後にすることを、日常の稽古へ参加するときの心掛けとして実践していただいています。


道場という場所は、
できる人間とできない人間を選別する場所ではなく、
強い人間と弱い人間を区別し意識させる場でもなく、
弱気な気持ちや惨めな気持ち、さみしい気持ちにさせる場所ではありません。


道場という場所は、
勇気を与え、希望を与え、頑張る気持ちを応援する場所であり、
体を鍛え、心を鍛え、人として強くなる場所で、
先輩後輩を含む大切な仲間の輪の中で、共に向上していく「場」です。


そのすべての思いをまとめて、共に歩む「道」を辿る大切な場所である、我が稽古場所のそれぞれの「道場」。


稽古生以外にも、ご見学の方にも、ご見学をされてている保護者の方々にも、道場に関わる全ての方にとっての、より良い場所であってもらいたいと考えています。




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