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【なるせ音楽教室】

スケールとアルペジオ、カデンツを弾こう

2014-08-07 | レッスンのすすめ方

 

レッスンの教本をすすめていくと

当然 ハ長調ばかりではなく、

なんとなく 恐る恐る、息をひそめながら

こんなのあるんだよ、知ってるかい?と

シャープが一個の曲が出てきて ♭が一個の曲がでてきて

しばらくすると、それぞれ2個ずつの曲がでてくる。

 

黒い鍵盤はかっこいい

1個2個のうちは、「こことここが半音上がるのよ、

黒い鍵盤を弾くのよ、かっこいいね」と臨時記号扱いでレッスンは出来ても

(半音あがって黒い鍵盤というのも考え物。白い鍵盤の場合もあるのだから)

さすがに3個になると、調性を勉強しなきゃその曲の特長や面白いところがわからない。

わからないととても残念。

 

シャープが気にならない症候群

「臨時記号が出てきたら同じ小節内はシャープやフラットは効き目があるのよ」と何度言っても

丁寧に2回目はシャープをしない。ナチュラルで。

また、曲の最初に調子記号が書いてあって、注意したにもかかわらず

シャープを抜かしてしまう。

「たとえ、調子記号が書いていなくても、もう何度もト長調の曲をしてきたら

シャープを弾かないとなんとなく気持ち悪いと感じない?」

「???・・・」

 処方箋は?

こんな症状がでると

先生は、やっぱりちゃんとスケールの勉強をしようかと

このような本を出してきます。

症状や目的、年齢、パッと見の好み?でどれをするか決まるのですが。

 

なんでこの世はハ長調だけでないの?

質問されたことがありました。

全ての曲をハ長調に移調することは出来ても 

つまんないでしょ。いつも同じ味のおかずばかり食べているのよ。

調がかわると同じ曲でも味付けが変わって新鮮になる。

ハ長調だけなら 黒い鍵盤いらないじゃない。

 

いろんな調性を感じる作戦

5指で弾けそうな ちょうちょうや、かえるの合唱を

さすがにこの曲なら先生も即座に、全調で弾けます(笑)

「ほら 同じ曲でも 弾く場所で感じがちがうでしょ?」

 

ハ長調も明るくて素敵だけれど

ハ長調=C調にかけて

「C調な人」とは 明るくて調子良い人、悪く言えば軽薄な人・・なんて言葉が

昔はミュージシャンの仲間ではやっていたのよ。

「C調言葉にご用心」これを例えに言うと古すぎて

私に近い年代の保護者しかわからない(笑)1979年のサザンオールスターズですものね。

 

話が脱線・・

 

全部の調で、ちょうちょうを弾きながら

ほら、たくさんいろんな「ちょうちょう」が飛んでいるでしょ。

ドから始めて、半音ずつあがって1オクターブ上のド行くまでに

12種類、それにちょっと「暗いちょうちょう」(短調)もあわせると

もう12種類。

短調になると 「ちょっと調子の悪いちょうちょう」とか「瀕死のちょうちょう」とか

わかりやすいけれど。

 

なんとなくわかった子から

ちょっと違いのわかった子から

いざ! スケールの勉強に入るのです。

必要性を感じて納得しないと スケールは退屈。

時には修行に感じられるかも。

 

かつての大昔の私も退屈でした。

ハノンを持たされ、順番にやっていたら4年生で39番(スケール)に到達。

39番まではやっつけ仕事で出来ても、39番からは面白くない日々でした。

(先生は私の指使いを見て見ぬフリをして すすめていきました)

しかしそれから、先生を変わって5年生でまた39番。(ここでなんとか弾けました)

またまた先生を変わって中学生でまた39番。(ここで 暗譜。ボツボツ必要性を感じました)

で、また先生を変わって高校生でも39番。(さすがにこのときはテンポ120で)

そして大学に入ったら いきなり初回のレッスンで

教授がスケールとアルペジオを弾きなさいでしたから。(試されたのかも ちょっと弾けば

どれくらいのレベルかわかるから)

 

何人、先生を変わったの?じゃなくて

先生が変わっても 基本はスケール。

 

強引に言えば

どの曲も、スケール(音階)で続けて弾いて

アルペジオ(分散和音)で飛び飛びに弾いて

カデンツ(和音)で音を重ねて弾いて、

その要素でできているのですから。

 

ピアノ以外でもやってます

スケールなんか嫌い!といってる中学生でも

吹奏楽部ではロングトーンのほか、スケールも吹いているはず。

合唱部では 半音ずつ音を上げ下げしながら発声練習しているはず。

やっているんだよな。 やはり基本。

 

 

だから小学生からがんばろう!