ペン画 ９２

詩１７６０「ぼくはあした」

えさをもらったよ。
きれいなおねえさん。
ありがとうね。
ありがとうね。
ぼくはあしたでしょう。
わかるのですよ。
ぼくはなくでしょう。
こわいからではないのです。
おこってでもないのです。
ぼくをつつむ。
くうきのやさしさに。
ぼくはなくのです。
それではみなさん。
あしたさよなら。

朝の赤よ

吉田秋生 『帰れないふたり』

海街diary4弾め。
風太がよかね～。いい味出してる。

ペン画 ９１

詩１７５９「どんなでも人間」

何かが歩いているんだよ。
いろいろ踏み潰して生きながら。
どんなにがんばっても人間。
やさしいふりしても人間。
魚や雲になりたいな。
と考える時点でもう人間。

雨後の一瞬

吉田秋生 『日のあたる坂道』

すずの仮の弟のその後が気になる。また出てくるかなあ。

ペン画 ９０

詩１７５８「見えているのに見ない人」

誰にも見られなくたって。
生きている人はいるんだ。
誰にも見られなくたって。
生きているものはいるんだ。
誰にも見られなくたって。
そこにあるものはちゃんとあるんだ。
ほとんどのことは。
目に見えてさわれるのに。
見えないものが。
そんなに大事かい。
ただの言葉とか関係とか。
思いとか強さとか弱さとか。
記憶とか事実とか死人とかよりも。
生きている。
君のが大事だ。