社会学者二人による確信犯的対談本。
これは本当におもしろい。ぼんやりしていた視界がクリアになる感覚だ。この世は詭弁雄弁で成り立っているんだね。くだらないね。
これを読むとやっぱり僕は基本日本人なんだなぁと、妙に再確認してしまったよ。
澱み溜まった空気が。
俺の身体から漏れ出。
匂うとどこかで嗅いだ。
同じ臭いがする。
嫌な臭いだ。
片目の潰れた。
猫の臭い。
蠅の集った。
蛇の臭い。
管を挿し込まれた。
老人の臭い。
3年前の。
親父の臭い。
そこまで考えて。
俺は気付いた。
そうかこれは。
死臭だ。