雲と光と青空と

荒木経惟 「東京人生」

１９６２年からわりと最近に至るまでの、東京に関係する写真関係ない写真(アラーキーにとっては関係ある写真）とそれに関する言葉が時系列で掲載されている写真集。アラーキーの自伝的なところも垣間見えて面白い。さすがにいい写真が多いな。

ちょっと宣伝です。来年の夏に東京は銀座にある「ギャラリー松林(しょうりん)」というところで個展をすることになりました。詳しいことはまた後日。ということなので、最近「東京」に関する本に少しアンテナを張っているのです。なんかいい本あったら教えてください。

油彩かー２

詩３９４「いまはもうおねむり」

きみはふるえているのかい。
ちかくへおいで。
たべやしないよ。
つつむだけさ。
あんしんあんしん。
このふぶきのなかで。
まんぷくかんなどむいみだよ。
よしよしそうだ。
あんしんあんしん。
うたをいくつかうたってあげよう。
きみのとうさんのおはなしを。
きみのとうさんはとてもゆうかんだった。
わたしはきみのとうさんをたべたけれど。
そのことをほこりにおもっているんだよ。
とうさんのゆうきはわたしのなかでいきている。
さあもうおねむり。
とうさんのうたをききながら。
わたしのなかであんしんしておくれ。
そしておきたらわたしをたべるんだよ。
ゆうきもいっしょにたべるんだよ。
そうしていのちはつながっていくのさ。
かなしみはなみだとともにあるんじゃない。
かなしみはよろこびとともにあるのさ。
さあもういまはおやすみ。
わたしのなかでおやすみよ。