blueglassの向こう側

厚木市議会議員「奈良なおし」の思うことをそのままに

「支持政党なし」という政党が参院選に立候補しています。

2016-06-30 17:51:08 | 政治
今回の参院選では「支持政党なし」という政党が比例区に立候補しています。
この政党は「政策一切なし」が売りで、議席獲得後の政策判断は党員の直接投票で賛否を決めることになっているそうです(写真はtwitterから引用)。
 

一般に公職の選挙では投票所に投票立会人、開票所には開票立会人という民間人が配置されます。私は後者、開票立会人を経験したことがあるのですが、無効票の点検を行った際、選挙区の場合「なし」とか、比例区の場合は「支持政党なし」という他事記載による無効票が多く投じられる側面があるのです。

そうした票を投じられる方は、実際に「どこも支持してないんだよね…」という部分はあるでしょう。白票として投じればいいのに、わざわざ「支持政党なし」と書いて投じられる方は、明確な意思表示があるか、あるいは純粋に無いから「なし」と書く生真面目な日本人の姿として感心させられました。

もちろん私のように政治を志している立場としては、既成政党に対する批判も、選挙制度に対する批判も理解しているつもりですし、その批判をどう変えて投票率をあげるのか?
こうした方々にどんな言葉を投げかければご理解いただけるのだろう?
これまでもその点は追い続けてきましたし、これからも追い求めていかねばならないものなのだと思います。

こうした投票現場の実情を逆手に取った…といわれても仕方ないと思いますが、今回の選挙では「支持政党なし」という政党が立候補しています。比例区の名称は、一般に読解さえできればどんな名前を付けても問題はありません。従って、比例区の記載台には以下のような張り紙が貼られると思います(写真は衆院選・北海道ブロックのもので、今回の選挙のものではありません/産経新聞のサイトから引用)。


実は、この「支持政党なし」、2014年の衆院選北海道ブロックでは得票率が4%程度を獲得し善戦しました。
仮に参院選・比例区で4%の獲得数があった場合は2議席程度配分される可能性があります。

以下は東京選挙区の写真(twitterより引用)ですが、彼らは4枚連続、このポスターを張る為に届け出時間を遅らせるなど、選挙の実情に詳しい人たちが現行選挙制度の隙間を狙って活動しているような節があります。


「支持政党なし」を支持されるならばともかく、支持できる政党が無く、白票を入れる感覚で律儀に「支持政党なし」と書くと、その政党の有効票になってしまいます。
これは覚えておきましょう。