blueglassの向こう側

厚木市議会議員「奈良なおし」の思うことをそのままに

排除の論理2017

2017-09-30 18:52:05 | 政治
永田町がめまぐるしく動いています。
民進党が希望の党に事実上吸収されるのは「お金と組織」と「小池人気」のバーターであることはどう考えたってそうでしょう。


今のところ、民進党の参議院がそのまま残して、衆議院が合流に向けて動くようで、90年代の新進党における「公明」と同じ形態を取っていたかと記憶していますが、小池さん、前原さんなど当時、日本新党ブームをつくり政局を湧かせたキャストにより、(あるかどうかわかりませんが)シナリオが進んでいて、時代って巡ってるんだなぁ。と思います。

そんな所にこんなニュースも入ってきました。
小池さんは民進党の憲法改正反対派は「希望の党からは排除する」というのです。



これは民主党政権時の負のイメージの強い菅直人元首相、野田元首相などを指すものと思われますが、振り返ってみると1996年に「排除の論理」という言葉が流行語大賞に選ばれました。

1993年に自民党が下野してから連立政権があり、連立が解消され自社さ政権ができ、平行して新進党ができ、政党の離合集散が繰り返されるのですが、新進党から外れた少数政党が1996年に民進党の前身である「民主党」を結党する際、チャーターメンバーである鳩山由紀夫氏や菅直人氏らが、参加を希望する新党さきがけ、社会党の連立政権時代の負のイメージを持つ人たち(例えばさきがけの武村さんとか、社会党の土井たか子さんとか)の入党を拒否して民主党は結党することになるのです。

それから時間が経過し、今回、希望の党が設立するにあたり、菅直人前首相が排除されるという。
なんとも皮肉な歴史の巡り!と思う一日でした。

衆議院解散「万歳三唱」のなぜ?

2017-09-28 18:41:35 | 政治


1)衆議院解散後の「万歳三唱」は帝国議会(明治時代)から行われる慣習。
2)その理由は諸説(ヤケ、選挙という戦場へ突撃する士気を鼓舞するなどなど)ありすぎて、どれがホントか誰もわからない。
3)ただ、大日本帝国憲法でも現行憲法でも、衆議院の解散は「内閣の(輔弼/助言と承認)により」、「天皇陛下が行うもの」なので、陛下の詔書に崇敬を払い、万歳で締める…というのがしっくりするような気がします。
4)余談として前回の解散では、伊吹議長が御名御璽、日付、総理大臣の副署まで読み上げましたけど、それをするかしないかはその時の議長判断によります。

…そういう前提からすると、欠席するのはどうなのか?と思いますけども。。。

※写真は毎日新聞サイトから

民進党から相次ぐ離党者発生

2017-09-27 23:23:44 | 政治
猿は木から落ちても猿だけど、“議員(政治家)は選挙に落ちたらただの人”とは自民党を作った三木武吉の言葉。
じっさい落ちた経験からすると、落ちたらやりたいことは何もできず、そこからすれば「選挙に勝つ」というのは凄く大事なことなのは判ります。

ただ、判るけど、小選挙区で強い人ならまだしも、神奈川県にいたっては比例組までの離党があり、政治の世界は義理を重んじる部分があるので、ここまで不義理するかあ?…とも思うのですが、この先「希望の自由民進党(共産不参戦=結果的にアシスト)/シナリオライターO沢一郎」というシナリオがあるのか、どうか?

ちょっと考えてしまいますね。

解散の大義

2017-09-18 19:21:23 | 政治
解散風が急激に吹き荒れてきました。
衆議院の解散は首相の専権事項(憲法第7条3号で天皇は内閣の助言と承認で衆議院を解散することができますが、内閣総理大臣には大臣を罷免する権限があるので、事実上、首相の専権事項になります)なので、総理大臣が「解散する!」と言えばそうなります。

この時期になぜ解散するの?というところですが、一番大きな要因は北朝鮮情勢の大きな動きがあると考えるのがベターでしょう。
少なくとも北朝鮮は「威嚇外交」が基本なので、本気で喧嘩は売らないはずです。またアメリカが何かアクション(=軍事行動)を行うにしても、少なくとも10月中旬には中国が共産党大会(だいたい1週間)があり、11月4日にはトランプ大統領が訪日する中で、双方が露骨な軍事行動を行うとは考えにくいです。

しかし、それが終わるとわかりません。

おそらく北朝鮮は小型核弾頭を搭載したICBMを1年以内に完成させるだろうと言われていますし、アメリカも軍事行動するならすべてのミサイル基地を攻撃するに3~4ヶ月の期間(既に着手しているはず)が必要といわれています。そこからすると、今年の秋、冬以降はのんきに選挙をやっている場合でなく、政治空白をつくる状況ではなくなるはず…と考えると、山尾ショックに、民進党や若狭新党がごちゃごちゃしている今が、背中を押した側面はあるにしても、やってしまえ!という判断をしたのだと思ってます。

そうじゃなければ内閣改造後で、臨時国会が始まる前に解散なんて話にならないでしょう。普通は。