チャレンジャー・ナオミの日常

小田原市議会議員の佐々木ナオミです。よろしくお願いします。

説明会参加者少なすぎる?!「市民と議論」は一体いつ??

2009-12-15 | Weblog
今回の一般質問では、6月に続いて、1市3町ごみ処理広域化について質問しました。
6月に「ごみ処理広域化についての考え方」が出され、熱回収施設(焼却炉のことです)の受け持ちが「小田原」になったことや、焼却炉の規模が日量320tいう方向性が決まりました。6月議会では、市長は「今後、住民説明会等を開いていく中で、それはいろんな御意見が出てくると思います。それを受け入れた中で、では地域の未来としてどういう選択を私たちはするのかという議論を、もはや避けて通れない段階に来ていると思いますので、その議論をしたい」と述べていましたが、8月から各市町で始まった7回の住民説明会には、小田原が4回開催で67名、真鶴22名、湯河原8名、箱根町6名しか集まりませんでした。私もこのうちの何回かは参加しましたが、箱根町などは箱根町民は2人しか参加していませんでした。これでは「議論をした」とは言い難い。とにかく、多くの市民が参加する方法で、議論の場を計画の素案を策定する前に作るべきだと訴えました。
市長は「検討したい」との答弁でしたが、こういう問題こそ、市長がお得意の無作為抽出の市民を集めた「プラーヌンクスツェレ」の手法を取り入れ、市と市民団体から十分な情報提供をして、市民が「ジャッジ」していったらどうかと提案しました。

さらに質問では、市民説明会を傍聴していて気になった質問を改めて市長に問いました。
その1
財政面の問題。ごみ処理広域化は国の交付金が下りるのですが、今後新政権のもとどうなるか分からない中で、この交付金がなくても、広域化を進めるつもりなのか。財政難の中で、交付金がなくても、事業を進めることができるのか?交付金の要件は人口5万人以上、面積400㎢に、こだわる必要がなくなります。分別も進み、これから生ごみの分別も始めようとしている小田原がわざわざ広域化する必要性がどこにあるのか。
その2
受け持ちなぜ熱回収施設(焼却炉)を小田原市が持たなければならないのか。受け持ちについて、焼却を小田原が受け持つのはいやだ、ということになったらほかの3町がどこか受け入れてくれることは可能なのか?
その3
他の3町では事業系の一般廃棄物も、市民が出すごみと一緒に、タダで処分されています。(小田原氏は有料)つまり、事業者が出したごみが税金で処理されているのです。事業者が出す一般廃棄物は、事業者の責任で処理するべきです。この点について、どこまで議論または、事業者の理解を得ているのか?

また、今1市3町で行われている資源化検討委員会ですが、小田原でも生ごみたい肥化検討委員会があり、この整合性がよくわからないと思うのですが、この委員会で見学に行った東京都大田区の食品リサイクル施設と藤沢市の有機資源再生センターの2か所の資源化施設は、どこも事業系の生ごみを扱っている施設です。実は、藤沢市の有機質資源再生センターなどは、市民の反対がありながら建設が進みましたが、思ったほど食品残さが集まらず、08年の累積赤字が2億5800万円。そのため、市外の業者から食品残さを集めているそうです。そのあたりの検討はどうなっているのでしょうか?

そうした疑問も含めて、市民との議論がなければ、先に進むことは許されません。
加藤市長は、市民との議論を重視した政策を大事にしているはずです。この問題でもぜひその姿勢を貫いてほしいと思います。

ごみ処理施設のような迷惑施設は、その地域に住んでいる住民にとっては大変な負担です。広域化し、規模が大きくなれば、その負担も大きくなるのは当然です。私は、一部の地域や、そこに暮らす人たちだけに負担を押し付けるようなことは、それがどんなに良いこととだとしても賛成できません。原発も、基地も、同じ問題だと思っています。
人が暮らせは、ごみはどうしてもでます。その負担はできる限り皆で分け合うこと、その負担を減らすために皆で知恵を出し合い、努力をすること。そうした姿勢が市民すべてに問われている問題だと思います。

中野裕弓さんとの懇談会

2009-12-06 | Weblog
今日はスペシャルオリンピックスのトーチラン開催が大成功に終わったための内輪の打ち上げと称して、スペシャルオリンピックス日本の理事でもある中野裕弓さんとの懇親会に誘われました。
スペシャルオリンピックス小田原は私の大の仲良しHさんが会長をしているので、声を掛けてくれたのです。

中野さんはすごく元気な人で、話を聴いてるとこっちも元気になってくるような素敵な人でした。これからのボランティアの在り方や、社会や経済の仕組みをどう変えていくのか、といった話で盛り上がりました。世界中を飛び回っている中野さんは世界の新しい経済の仕組みにも詳しく、話しているそばからポンポンアイディアが浮かんできて、笑いが止まらない、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

「小田原は資源が豊富だから、新しいことにチャレンジできる可能性がたくさんある」とおっしゃっていましたが、私も、本当にそう思います。新しい可能性は分かっているけれど、それを形にするパワーをたくさんもらうことができました。

中野さんからお土産に「愛のコーヒーカップ」という冊子をいただきました。
なんだか空想の不思議なお話でしたが、「徹底的に自分に愛を注ぎましょう」というメッセージはとても力強くて、よくわからないけれど、すとんと心に落ちてきました。

そんなほかほかな気分で、一般質問に向けて、一気に原稿を書き上げました。

私は11日の金曜日、2番目に質問に立ちます。
テーマは4つ
特別支援教育、施設管理事業について、ごみ処理広域化、市民への情報提供について。
一般質問は今回の次は来年の6月までできないので、とりあえず、押さえたい所だけは押さえておこうと思っているのですが、書いているうちに疑問がどんどん湧いてきて、収拾付かない感じです。質問時間は40分。時間、足りるかなあ???やっぱり不安になってきたぞ!
愛を注がなくちゃ。自分自身に。



農の会の収穫祭でした。

2009-12-05 | Weblog
今日は農の会の収穫祭でした。
今年は総会の後に、久野の4号古墳で行われました。

今回は、この広ーい敷地の中で、各自自分の好きなことをやろうということになり、私は子ども達と落ち葉を集めて焚火をしました。
今の子供たちはなかなか焚火ってできないでしょ?
「危ない火遊び」を思う存分やり、そのうえ、小さなサツマイモ、ジャガイモ、サトイモを焼いて、おいしく頂きました。

火は危ないって言うけれど、自分が扱える火の大きさはどれくらいかなというのは、やはりやってみなけりゃ体得できない。火を使えるようになるっていうのは、そういうことだと思うのです。

さて、別のチームは本格的なかまどを作り、ご飯を炊いたり、スープを作ったり、チキンを焼いたり、おもちをついたり。
大人の焚火コーナーもあって、おいしいコーヒーを飲みながら渋い話で盛りあがるのでした。





加藤市長、議案を取り下げ?!

2009-12-03 | Weblog
12月議会が始まりました。

今議会で、市長側から下水道料金の値上げの提案がありました。

下水道は普通の会計とは別の下水道だけの特別会計で運営をしていますが、
現状では下水道料金だけでは賄いきれず、一般会計(市の基本的な会計)から
毎年大体30億円ほど下水道会計に繰り出していることや、
市の特別会計(下水道のほかにも競輪とか天守閣とかの特別会計がいろいろ
あります)も含めた全体的な借金のうちの1/3は下水道の借金であることなど
から、今後の下水道の安定的な運営のためには何らかの措置が必要なのは確か
で、市長はこれを理由に下水道料金の値上げを提案しました。

しかし、この提案では下水道料金は県下で1番高くなってしまうことや、この
経済状況のなかで、市民生活への負担を考えると、とても厳しい提案である
ことなどから、議会の中では賛否が分かれる難しい提案でした。


昨日行われた議案関連質問でも多くの議員がこれに対しての質問をし、市長は
状況を説明しつつ「ご理解ください」との答弁を繰り返しました。

今日は建設経済常任委員会が予定されていましたので、この議案はこの委員会で
丁寧に審議をされる予定でした。


ところが、一晩経って今朝急に、市長からこの議案を取り下げる(撤回したい)
という提案がありました!

理由は「諸般の事情」ということでしたが、「昨日の議会での議論や、市民の
意見を聞いた中で、決断をした」ということでした。

こんな事態はとても異例なことなので(以前に1度あったきりだそうです)、
今日の予定は変更になり、急きょこの取り下げの提案を承認するかどうかを
決めるための議会を開くことになりました。

これまで市長は「是々非々で議論を尽くしたい」ということを、さまざまな
場面で述べていたはずですが、どうも議論を尽くすことを避けているように思
います。
いったい昨日の答弁は何だったのか、一度取り下げた下水道の問題を、いったい
どの場で議論をしようというのかと、質問をしました。
市長の答弁はなんだかよくわからないものでしたし、私たちの会派では、「市長が
やる気のないものを議論しても仕方がない」との理由で、取り下げについて賛成を
しました。

市長が議会に提案をするというのは、とても重いことです。
特に市民生活に影響を与える今回のような提案は、慎重に提案すべきものだと
思います。

一度提案したものを、議会で否決されそうだから取り下げる、
そんないい加減な提案の仕方は、理解できるものではありません。

委員会での審査の前に取り下げるということは、議論を封じることにもなります。


私としては、たとえ否決されそうでも、信念をもって提案したからには、
正々堂々と、きっちりと議論をしていくことをい辞さない姿勢を貫いてほしい。
加藤市長ともあろう人が、民主主義を否定するような行動をとったことに、
驚き、とても残念な思いがしました。


さて、今回の議案については私は基本的に反対をするつもりでした。

下水道はどの自治体でも財政を圧迫する大きな問題になっていて、特に小田原は面積が広いので、市内全域に下水道を整備するのには、時間もお金も莫大にかかります。まだ下水道が来ていない地域は、合併浄化槽を入れ、それを公共下水道の一つの在り方として汚水処理全体を考えていくことこそ、まず議論されるべきことだと思うのです。

私が先日視察に行った広島市では、下水道を管轄する下水道部と合併浄化槽を管轄する環境部が連携をして、合併浄化槽も公共下水道の一つの手法として取り入れ、一体的な取り組みをしています。こうした仕組みが小田原市でも実現できるとよいと思います。

 下水道の未整備の地域では、生活排水は処理されることなく河川に流され、環境汚染の原因の一つになっています。一刻も早く、生活排水を処理し、きれいな水環境を取り戻す。そのための取り組みを先ずしたうえで、下水道会計について長期的な視野を持って考える必要があると私は思います。