チャレンジャー・ナオミの日常

小田原市議会議員の佐々木ナオミです。よろしくお願いします。

片浦中学と泉中学

2008-09-19 | Weblog
 先日の厚生文教委員会で、片浦中学が22年度で閉校する件と、泉中学に生徒指導員が配置されるという報告がありました。

 片浦中学は生徒数下減り、平成22年度からは城山中学へ学区を変更する方針を教育委員会が示しました。今後は、学区審議会が開催され決定がされていきます。資料には、片浦地区のみなさんによる提言書がついており、これを読むと、地域の方が片浦中学にとても愛着を持っていること、できれば存続していきたいが、子どもたちの幸せを考えれば、やむを得ないという状況に、地域の皆さんが複雑な思いで、決断をしたことが伝わってきました。今年の中学1年生は2人。来年度は18人の予定だけれども、人数の少なさから部活動のことや授業によっては支障が出てくることなども考えられます。また、中学生の時期に、多様な人間関係が築けないことも不安だということでした。一方で、少人数だからこそのメリット、問題行動がほとんどない、生徒同士も仲が良い、行事などにも全生徒が関わるために、一人ひとりを生かした自主性を重んじた教育がされているなども提言書の中にはありました。
気になるのは交通費の面ですが、この件については交通費の支援はしていくとのこと。現状でも、久野地区などで、学区にいながらバス通学を余儀なくされている地域のお子さんもいるので、そこにも今後は支援をしていくとのことでした。


 一方、泉中学は、問題行動のある生徒に対し(つまり、荒れているんですね)「生徒指導員」を2名配置することになりました。1名は教員免許を持った方で問題が生じた場合、学年主任の先生が対処をし、その先生の代わりに授業を受け持つ、もう一人の方は生徒対応のスペシャリストだということでした。
 
 今回の泉中学の場合は緊急を要するほど大変な状況だというので、仕方がないとしても、こうした事態に安易に非常勤職員を増やすということに疑問を感じます。私は、根本的に悪い子どもはいないと思っていますし、おそらく、どの中学校でも荒れている状態は多かれ少なかれあるものです。私が中学の時もありました。子どもたちからはいろいろと情報も入ってきます。

 荒れた状態を何とか抑えるのではなく、現状の学校制度や教師と生徒の信頼関係の築き方などの「なせ荒れるのか」という根本的な問題が、置き去りになってはならないと思います。

この2つの正反対とも思える事例を考えれば、とにかく、少人数学級にして、中学生こそ気持ちに寄り添う取り組みをしたほうが話は早いのではないか、と思います。

 ところで、「生徒指導のスペシャリスト」ってどんな人でしょ。何度か質問しましたが、なかなかはっきりとした答えは返ってきませんでした。退職警官とか、警備会社社員とかだと困るんだけどなー。