チャレンジャー・ナオミの日常

小田原市議会議員の佐々木ナオミです。よろしくお願いします。

言葉を考える

2007-01-02 | Weblog
以前、教育基本法の改正のときに「『改悪』というのは使わないようにしている」ということを書きました。そうしたら、知り合いのtakeさんがブログで同じことを書いてらした。

言葉というのはとても大切ですね。特に文章の中では。わたしもない頭を絞って考え考え言葉を使っています。それでも、ダメなときはダメですけど(笑)

その中で「障害者」という言葉について書かれていました。takeさんは「害」の字を使わないようにしているということでした。

「障害者」という言葉については、以前小児科医の山田真さんが、「障」の字だって「差し障る」という意味だし、今よく使われているものも、大して意味は変わらない。「障害」は社会のありようでいくらでも変わる。問題は社会の仕組みそのものなのに、文字を変えてもそれがごまかされるだけで、何の問題解決にもならない。というようなことを書いていらっしゃるのを読んで、とても納得しました。山田さんは、今でもこだわって「障害者」という言葉を使っているようです。

一昔前は、それこそたくさんの差別用語があったし、でもそれが使えなくなって、差別がなくなったのか、と言われるとよく分からない気がします。わたし達は、「言ってはいけない言葉」を飲み込みながら同時に気持ちのほうでも「関わってはいけない人」とみなしてしまったのではないか。語られてはいけない人。見てはならない人。

以前、筒井康隆氏の「言葉狩り」の事件がありました。あれもとても難しい問題でした

でも、本人に向かって「障害者」とはいいませんよ、もちろん。名前を呼びますよ。また、「害を使わないで」と言われたときにはそうします。

他人に対して、自分のパートナーをなんて呼ぶか、というのも難しいですね。「つれあい」と呼ぼうとしましたが、それじゃ漫才みたいでいまひとつ伝わらない。いまは「夫」に落ちついていますが、たまにびっくりされます。「おとうさん」というのもどうか。わたしの父ですか?と思う。「主人」というのも、わたしゃ奴隷か、と思うし。相手のパートナーのことは、折衷案で「だんなさま」というようにしています。
ママ友達ともなるべく下の名前で呼ぶようにしています。夫の付属物ではないし、私は私なのです、という意思表示でもあります。仲のよい友人同士では、ほとんど下の名前で呼び合っています(その人の夫も含めて)。

それからもう1つ。「正しい日本語」ということについて。
言葉は生き物だとわたしは思います。正しい日本語にこだわることよりも、今の子ども達の新しい造語がとても面白くて、子ども達と子ども達の言葉で話します。最近のお気に入りは「普通に」というのかな。「普通においしい」とか。つまり「お世辞や大げさではなく、素直に」というような意味でしょうか。言葉が飾られすぎて、ややこしいことになっている大人社会を茶化しているようで「うまい言い方するなー」と感心してしまいました。先日も、久しぶりで卒業生とそのお母様に会って、その子(女)はすぐに「マジっすか!?」と言うので、わたしもつい「マジっす!」と言ってしまうので、お母様は「何じゃこの人は!」と思ったことでしょう。ほんと、こんな大人でスミマセン。

もちろん本来の言葉が持つ魅力もあります。ただ、「正しく日本語が使えないなんて!」「そんなだから日本人はだめになった」的な発想はどうかと思うのです。

などなど、takeさんに触発されて、言葉について思っていることをいろいろ書いてみました。

今日はうちの親が来て、みんなで新しい年をお祝いしました。





あけまして、おめでとうございます!

2007-01-01 | Weblog
 昨年は本当にいろいろなことがあった年でした。
私にとっての重大ニュース。
ピースカフェへの参加などで、なにかと「平和」について、深く考えさせられる年でした。イラク、アフガニスタン、パレスチナ。今も世界中でたくさんの人が、武器によって殺されているという現実。一日も早く安心して眠れる日を。そして、子ども達には、幸せな子どもの時間を取り戻すことを願わずにいられませんでした。
その一方で、私たちの生活に忍び寄る黒い陰のような「不安」。教育基本法の改正、国民保護法。共謀罪。自分達を守るためにはどんな手段でもという、自己欺瞞が蔓延し、それは国レベルから地域、個人のレベルまで、ヒステリックな締め付けと、その不自由さを肌で感じることが多かったように思います。

それから、環境のこと。なんだかおかしな天気が多いように思いました。これも不安にさせました。「春らしい日、秋らしい日がなくなった」と言ったのは友人のネモ。ホントそうだよね。それを裏付けるかのような、世界中の大災害。私たちの暮らしが、ほかの国の人たちの暮らしを脅かしているということ。暮らしを見なおす。その輪を、広げなければ!と思いました。

しかし、こうした暗い不安を吹き飛ばすかのごとく市民の草の根的なレベルで頑張っている人たちのパワー。

ピースカフェは街頭演奏でデビューしたし、農の会のそらやさんのおいしい野菜をたくさん食べたし、チームナオミのフリマチームのこだわりのフリマも素晴らしい。みんなめげずに楽しく頑張っているなと、(「楽しく」というのが大事なのです)私も盛り上がっていかなくちゃね、と勇気をもらいました。

個人的には、ウクレレデビューをしたこと。ウクレレ、いいですよー!Peacefulなところが気に入っています。時間がゆっくりと流れて「アロハ!」でみんな仲間!みたいな、国籍も、性別も年齢も飛び越えた一体感のある空間がウクレレのライブで感じられます。まさに波に身をゆだねているような心地よさ。

あとは、子どもが入院してしまったこと。これもなんか大変でした。どんなに手を焼いてもやっぱり元気なのがいいなと思います。多少のいたずらは目をつぶろう!ホントに!
コムーチョは今おたふく風邪に、KOHAはなんとシラミが!ともに回復に向かっていますが、なんか大変な年明けでした。

それから、それから、やはり何と言っても、市議会へのチャレンジを決意したこと!
ホントに生活は一変しました。うわさには聞いていたけれどね。でも、これをきっかけに新しい出会いがたくさん増えました。たくさんの人に出会って、本当にいろいろ勉強になりました。なかでも苦しい生活を強いられている人々。今日は少しは楽しいお正月を迎えられているかしらと、とても心配です。あなたが、力強く「頑張ってね」と言ってくれたことが、私の励みになっています。あなたが少しでも笑顔になれるように、きっとがんばります。
それから、チームナオミのサポーターのみなさま。私たちが小田原をつくるんだー!という気持ちで頑張っていきましょう。このサポータのおかげで、すぐに凹みがちな私のモチベーションも(意外とデリケートなのだよ)保っていけているのです。ありがとう。私たちは、希望の星じゃー!おりゃー!

というわけで、今年もみなさま、よろしくお願いいたします。
新人候補予定者は年賀状を出してはイケナイのだそうで、(お返事を書くのは良いのだそうです)ブログにて新年のご挨拶をさせていただきました。