碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのせんななひゃくじゅうよん

2020-12-27 16:35:57 | 日々
今日も晴れ。明日からまた寒くなるようだ。

いよいよ年末。ボクシングでは井岡一翔と田中恒成の試合が近づいている。井岡が四階級を、田中が三階級を制覇していて、これだけ実績のある二人がプライムタイムに対決するのはそうそうないので、期待大な試合だ。
以前、ブログに井岡が勝つのではと書いた。いくつか根拠があるが、やはり大きな理由の一つは、田中がスーパーフライに上げての初戦だという点だ。
たしかに、田中はスーパーフライに上げて減量苦から解放されたというし、インスタグラムなどを見ても、筋肉の付き方がより逞しくなっている。パワーアップもしただろうし、持ち味であるスピードの維持にも自信があるはずだ。
しかし、例えば計量を終えてから翌日の試合までのリカバリーをどうするか、何キロ戻せばスーパーフライでのベストパフォーマンスを発揮できるのか、などは未知数で、ぶっつけ本番でやるしかない。井上尚弥のように、一気に階級を上げて怪物性を開花させる例もあるにはあるが、田中がそうなるかは分からない。田中もそこに不安はあるようで、出来るなら何戦か挟みたかったと言っていた。対する井岡は、スーパーフライに体も馴染んでいて、かつスーパーフライでの自分のポテンシャルも熟知している。敗戦も経験して、何が出来て何が出来ないのかを知っているし、何より田中が抱えている不安が手に取るようにわかるはずだ。試合巧者の井岡がそこをつかないはずはない。
展開としては、リーチで六センチ劣る田中が、持ち前の機動力を駆使して、出入りのボクシングをすると思う。井岡の懐に入って回転力のある連打を放ち、井岡が反撃する前に離れる。この繰り返しで井岡にダメージを与えて、チャンスがあればノックアウトを狙う。世代交代を高らかに宣言している以上、田中は間違いなくKOを狙いにくると思う。
対する井岡は、まずジャブで田中の動きを止めにいくのではと思う。六センチのリーチ差を生かして、自分の間合いでボクシングをする。懐に入られたら、アッパーで迎え撃ったりクリンチをしたりして、田中の好きなようにやらせない。中盤以降、田中の足が止まってくれば、あとは自分のやりたいようにボクシングをして、倒すなり判定なりで勝利を掴めばいい。個人的には、後者の展開になる可能性が高いと思っている。仮に井岡が、コメント内容とは裏腹に撃ち合いを志向していたら、また話は変わってくるが、井岡がスーパーフライでパワーレスだとしても、田中もミニマム上がりなのに変わりはないので、そうはパワー差がないのではないか。とすれば、ボクシング技術の差でやはり井岡が少しだけ有利なのではと思うのだ。
個人的予想は、井岡の判定勝ち。あまりボクシングを観ない人々が、さほど面白くないと感じる試合展開になったら、間違いなく井岡の勝利だと思う。もちろん、田中にも奮戦してもらって、こんな予想を覆す名勝負が観られれば、ボクシングファンである自分にとって、こんなに嬉しいことはない。楽しみにしている。
今日はここまで。また明日。
コメント
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