碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのひゃくはちじゅうに

2016-10-17 14:00:37 | 日々
友人が小説本を出した。

友人といっても同い年ではなく、正確には、所属していた同人グループの先輩にあたる人物だ。
いや、先輩といってもグループに先にいたのは俺か……なら、呼び捨てでも何ら問題は……いやいや、ここは年長者を立てておいた方が、何かと便利……いやいやいや、やはり『さん』付けで呼ぶのが礼儀というものだろう。というわけで、いまのところ『さん』付けで呼びつつ、ほぼタメ口で接してバランスをとっている。

友人は理系で、だからなのか基本理性でものを考える。しかし根がエンターテイナー気質なので、他人に何かを説明しようとする時には、理論よりも、いかに相手を楽しませるかが優先され、かといって中途半端に理性的なものだから、話は面白いのだが、結局半分も伝わらないケースが多々ある。およそ、小説書きには向いていない人種であることは論を待たない……のだが、この人は諦めも悪いので、その一点で頑張っていると言えなくもないところが、長所と言えないこともない(笑)。

とにもかくにも、友人が小説を出した。これが三度めではあるが、売れないと後がない、いわば背水の陣らしい。背水なら、逃げて泳げばいいじゃないかと思うが、泳いだところで、行き着く先は韓国か中国である。言葉を覚えることが苦手で、英会話スクールに通いながら、ゼスチャー以外ではコミュニケーションをとれなかったあの人には、かなりのハンデか。

というわけで、興味のある方は是非。
『ユケ、鉄路 夜行急行『北星』北東北突破戦』
早狩武志著
角川のライトノベル、ノベル0から発売。
コメント
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