JAなんと 営農ブログ

JAなんと管内のお米の成長記録の他、営農情報をお伝えします!

2012なんと営農ブログ 5月15日号

2012-05-15 16:07:54 | 日記
いよいよ田植えが始まりました。
ピークは早生(五百万石、雄山錦)が5月5日~6日、コシヒカリが12~13日、山田錦は19日頃でしょうか。
 4月から5月上旬までは気温の高い日が続いていましたが、ここ数日は寒気が流れ込んで、朝の気温は10度を下回っています。
 田植えの2~3日前には代掻き(しろかき)を行います。この作業によって田面の均平を整えるのですが、大きな圃場ほど高低を直すのは技術を要します。
 均平の取れた圃場は、数センチ単位の水管理に耐え、稲の生育や除草剤効果に重要な役割を果たします。
 田植え後の圃場は水深3センチ程度の浅水管理を行います。これは、水温を高めることで稲の生育を促します。5センチ以上の深水では水温が上がりませんし、土の表面が現れる箇所も生育が遅れます。
 また、多くの除草剤は水面に薄い膜を張ることで雑草を退治します。この時にも土の表面が出るようでは効果が無くなります。
 平均30m×100mの30a圃場の高低差を5cm以下にするのが、1年の稲作りに大きな影響を与えるのです。
 一般的な苗による移植植えに対して、近年急速に普及しているのが直播きです。
 農作業の機械化が進み、今や唯一の重労働となった苗箱(約8kgの箱を10aあたり20箱くらい使用)の運搬作業を軽減するために今や20%近くの普及率となっています。
 ただ、田植え後の成果がすぐ確認できるのはやはりこれです。

2012なんと営農ブログ 5月1日号

2012-05-01 11:15:52 | 日記

南砺地方では、山に残る雪が消えるまで(5月中旬頃)南風が続くと言われています。
4月は3日の大嵐の後も、2度強風が吹き荒れました。
当地の農家は強風に対しては経験で克服しますが、日照不足や低温だけはどうすることもできません。
その点、今年は晴天が多く、気温も高めで苗の生育には充分な環境が揃っています。
ビニールハウス内に整然と並べられた苗箱は、低温期にありがちなカビ被害も殆ど無く、緑の絨毯を敷き詰めたようです。
4月24日には早生品種(五百万石、雄山錦)を対象とした育苗巡回が開催され、生産者と指導機関、約50名が参加しました。
好天のため、例年より生育が早く、ハウス内の温度が25度を超えない換気管理や水不足対策を徹底するよう申し合わせました。なお、中生のコシヒカリは5月2日に開催します。
目標とする苗の姿。右端の葉は第1葉(1番目に展開した葉)で根までの長さを「コシ」と呼ぶ。このコシの高さを3センチ程度に抑えるのが技術。左端の葉は第2葉で、理想の長さは13センチ程度。葉幅が広く、厚く、硬い感じが良。真ん中の葉が第3葉で、この葉が2~3センチ程度に達すると田植え時期のサイン。人間でいえば高校生くらいで、田の中に入っても活着が早く、根から積極的に養分を吸収してグングン成長します。
この第3葉の出現が例年より3~4日程度早く、(通常は種まきから23日)トラクターはGW中も、急ピッチで田植え準備を進めています。