JAなんと 営農ブログ

JAなんと管内のお米の成長記録の他、営農情報をお伝えします!

2012なんと営農ブログ 4月13日号

2012-04-13 08:30:58 | 日記
前号で、雪解けを進める南風を賞賛したとたん、罰が当たったのか当地のみならず日本中が春の嵐で大騒動になってしまいました。4月3日から4日にかけて吹き荒れた嵐は、砺波地域の公式発表は風速39.8mと観測史上最大とのことですが、地元紙によると南砺市内の井波消防署で54.2mを記録とありました。 被害に遭われた皆様方にお見舞いを申し上げます。 さて、前号で種籾の温湯消毒を紹介しました。 育苗作業の最初の工程は、種籾の消毒から始まります。通常は「テクリードC」という農薬に24時間漬け込むのですが、JAなんとでは平成18年から、農薬を使用せず温湯消毒という方法で(効果が低いモチ米以外の品種全量)消毒を行っています。 この方法は、乾籾を60℃のお湯に10分間浸け、直ぐに水で冷却します。その後、平均12℃の水に約10日間浸種し休眠を打破します。 この浸種作業は温度管理もさることながら、1~2日に水を入れ替えることが重要です。水に浸けられた種籾は徐々に目を覚まし、呼吸を開始し、2日もすれば水がトロトロになってしまいます。 そうなると、下部にある籾は酸欠状態となり成長を止めてしまいます。 浸種により目を覚ました種籾を、次は催芽作業によって発芽させます。約30度の水に20時間程度漬け込むのですが、この際の水に2.3%の割合で食酢(穀物醸造酢・酸度4.5%・内酢酸割合8割)を混ぜるのです。 温湯消毒とは、当初の60℃10分間の漬込み作業と、この食酢によって種籾の殺菌を行うもので、農薬を使用しない先進的な方法と考えて実践しています。 催芽を終えた籾はのようになり、播種作業へと移ります。

2012なんと営農ブログ 4月1日号 

2012-04-01 12:43:10 | 日記

いよいよ4月に入り、今年度の稲作がスタートしました。
下記写真は3月20日頃の、五箇山と城端の様子です。


今年は2年続いての大雪となり、合掌集落で有名な相倉(あいのくら)地域は積雪が3メートルを超えました。撮影時にも五箇山で1メートル、城端山間部でも30cmくらいの状態でした。
当地では、この時期に数回、強烈な南風が吹き荒れます。風速は20~30メートルの生暖かい風で、山の雪が消える時期(5月上旬)まで続きます。この地域はあまり台風には縁の無い所ですが、この春の嵐は時にはトラックが横転するほどで、育苗用のビニールハウスなどに多大な被害を及ぼします。
ただ、一見迷惑な風ですが、一昨日の夜に吹き荒れた南風で、朝の田んぼの景色は一変しました。写真が無いのが残念ですが、数十センチあった雪は殆どが消え、田んぼは土と水に覆われています。
昨年は大雪にも関わらず、この南風がなかなか吹かなかったために、春作業が大幅に遅れました。
山の雪が無くなる時期まで吹き続ける当地特有の強烈な南風。一夜にして田んぼの雪解けを進めるこの風は、昔の人も迷惑がったり、有り難がったりしたことでしょう。
さて、春作業の第一弾、種もみの浸種作業が始まりました。


当地では、全農家が種もみの消毒の際に農薬を使用せず、お湯と食酢による消毒(温湯消毒)を行っています。次号ではこの消毒方法について詳しく説明いたします。
いよいよ農繁期です。営農ブログは4月より月2回で、皆様方に詳しく状況をお伝えします。