南砺地方では、山に残る雪が消えるまで(5月中旬頃)南風が続くと言われています。
4月は3日の大嵐の後も、2度強風が吹き荒れました。
当地の農家は強風に対しては経験で克服しますが、日照不足や低温だけはどうすることもできません。
その点、今年は晴天が多く、気温も高めで苗の生育には充分な環境が揃っています。
ビニールハウス内に整然と並べられた苗箱は、低温期にありがちなカビ被害も殆ど無く、緑の絨毯を敷き詰めたようです。
4月24日には早生品種(五百万石、雄山錦)を対象とした育苗巡回が開催され、生産者と指導機関、約50名が参加しました。
好天のため、例年より生育が早く、ハウス内の温度が25度を超えない換気管理や水不足対策を徹底するよう申し合わせました。なお、中生のコシヒカリは5月2日に開催します。
目標とする苗の姿。右端の葉は第1葉(1番目に展開した葉)で根までの長さを「コシ」と呼ぶ。このコシの高さを3センチ程度に抑えるのが技術。左端の葉は第2葉で、理想の長さは13センチ程度。葉幅が広く、厚く、硬い感じが良。真ん中の葉が第3葉で、この葉が2~3センチ程度に達すると田植え時期のサイン。人間でいえば高校生くらいで、田の中に入っても活着が早く、根から積極的に養分を吸収してグングン成長します。
この第3葉の出現が例年より3~4日程度早く、(通常は種まきから23日)トラクターはGW中も、急ピッチで田植え準備を進めています。