当地の水稲では最も稲刈りの遅い、山田錦の収穫がいよいよ始まりました。
JAなんとで山田錦は唯一、作付面積が増えている品種で今年は22haとなりました。
山田錦は蔵元様との全量契約栽培になっているため、JAの販売担当者が県内外の蔵元様に直接販売をお願いしております。
農家の「山田錦を作りたい!」との負託に応えるため、来月あたりからH24産の営業活動に入ります。
また、稲刈を終えた農業者も来年の準備に向けて動き出しました。
良質米の基本は土壌と水ということで、秋の耕起前にはアルカリ資材である「シリカロマン」を10アールあたり100kg。畜産堆肥を約2t散布します。
アルカリ資材はケイ酸(茎の硬度が増し、倒伏や病害虫被害の防止)、アルカリ(酸度矯正)、りん酸(初期成育促進)、鉄(根腐れ軽減)、苦土(食味向上)の多目的要素を含んでいます。
また、堆肥は管内の牛や豚の畜産農家とJAの堆肥施設によって製造し、放射性物質検査(米と同様の検査内容)も実施いたしました。
経費は掛かるものの、土づくりを丁寧に行う農家の稲は、異常気象に強く、倒伏も軽減されるなど健康優良児のような逞しい稲体になります。
大麦と並ぶ、主力転作作物の大豆の収穫も最盛期を迎えました。
大豆は収穫期に長雨が続くと全滅することもある作物ですが、好天期に大半の圃場で収穫は終了しました。