JAなんと 営農ブログ

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2012なんと営農ブログ 12月28日号

2012-12-28 10:15:42 | 日記

平成24年も残りあと、わずかになってきました。
今年1年を振り返りますと、大雪の冬から猛暑の夏へと極端な気候に悩まされた年でした。
稲の生育に大きな影響を与える天気は、ときに栽培技術や肥培管理を台無しにすることがあります。
平成24年産米の作況指数は100で平年並みとなりましたが、主力品種コシヒカリの収穫期(9月中旬)になっても30度超の残暑に加え、当地特有のフェーン現象によって富山県東部では多くの胴割れ被害が発生しました。
当管内(富山県西部の中山間地)では1等米比率98.8%を確保することができましたが、8月~9月の高温の影響で肥料切れが見受けられるなど、収量面で課題が残った年でした。
異常気象が続く近年、ますます重要度が増しているのが、土づくりです。
もともと畜産業の盛んな当地では、田畑への堆肥散布が積極的に行われており、珪酸資材も含めた農家の土づくりへの意識は非常に高いものがあるのですが、近年の米価下落や資材価格の高騰から資材投入をためらう考えも出ていました。
しかし、完熟堆肥は土の腐食度を上げることで稲体の活力維持に効果があり、珪酸質資材は茎質の向上と水分蒸発の抑制効果をもたらします。
米への高温障害が問題となっていますが、その環境下でも農家が高い1等米比率を維持しているのは、先人が尽力した土づくりによる恩恵があることは間違いがありません。
JAなんとでは5年ごとに管内150箇所の土壌成分分析を実施し、農家へ情報提供しております。
今秋は調査年度であることから、2月の冬季座談会までに分析を急いでいるところです。
先般開催された生産組合長会議においても今年の総括が行われました。
来年度も農家と様々な情報を共有し合って良質米の生産に取組みたいと思っています。

今年もご愛顧賜りまして誠にありがとうございました。
皆様方が、この風景のように清々しい新年をお迎えになることを農家・職員一同、心よりご祈念申しあげます。

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