心配された台風17号も山田錦への被害は残さずに去り、ようやく全ての稲刈りが終了いたしました。
今年は大変暑い夏でしたが、「猛暑に不作なし」の経験則は当てはまらなかったようです。
作況指数103の昨年と比較するのも酷ですが、カントリーエレベーターの荷受重量は6500t余りと昨年に比べて約500tの減少となりました。
原因は茎数不足に加えて一穂着粒数の減少となりますが、猛暑に対して入水の措置は取れたものの、予想を上回る肥料の吸収拡散に対応できなかったと考えられます。
10月1日現在、富山県の作況指数は100となっていますが、現場の感覚では97~98程度といったところでしょうか。特に大粒品種の酒造好適米の減少が大きいために、酒米産地である当地にはそう感じるのかもしれません。
山田錦についても籾摺りが始まりますが、従来の網目2.1mmでは品物の確保が難しく、お客様との相談のうえで検討中です。
さて、『異常気象には良質な土づくりで対抗」との理念から、堆肥散布が最盛期を迎えています。家畜の完熟堆肥に加え、アルカリ質資材の「パワーシリカ」を散布しトラクターで起こします。
また、大麦と並ぶ主力の転作作物である大豆(品種エンレイ)も収穫期を迎えました。
あと圃場に残るは、そばだけとなります。