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少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

プリキュア考察外伝 〜未来の存在意義その2

2020-11-21 15:02:51 | 虹学感想

プリキュア考察外伝 〜未来の存在意義その1はこちら

 

Hugっと的思考

 

Hugっともまた過去と未来がテーマである

例えばHugっとOPのフレーズ

 

「叶えたいより叶える私なんだ」

 

先ほどのNSの話とかぶるが

叶えたい未来よりもそれに届いた

自分がほしいということだろう

それを踏まえると23話での

野乃さんプレジデント・クライとの

やり取りも理解できる

 

ク「ぼくにも夢があるんだ」

 「理想の王国、そこでは皆が穏やかに

  ほほ笑みを絶やさない

  花が咲き乱れる美しい国」

 

花「その夢、めっちゃいけてる

  私もそんな未来を作りたいな」

 

ラスボス(現時点では不確定だが)とプリキュア

(正体は知らなかったが)の意見が一致している

これは意外なことではなかろうか

ただふたりが想像していた世界は

異なっていたのだろう

なぜならクライがそれの第一歩として

時間を止めたとき、野乃さんは激怒したからだ

 

 

おそらく彼女が考えていたのは

理想の王国をそれぞれの努力で

作り上げることだったのだろう

皆が他人のことを考えて

それぞれ希望を持って生きる中で

形成されるような

 

 

 

エリシオ世界と宇佐美いちか

 

その意味ではエリシオが作った

「感情のない世界」はクライの

目指す世界に似てるとも言える

であるならば宇佐美いちかの出した結論こそが

未来を守る意味の1つになるかもしれない

プリアラでは初めは大嫌いと大好きが

交わるかどうかが争点だった

だがそれらが交わることが証明された時

エリシオの作った世界が感情のない世界だった

彼は大好きを否定したのではない

大好きがあれば必然的に生じる大嫌い

それによる争いを否定したのだ

そんな世界に対して宇佐美さんはどう考えたのか

 

「理想だなんて…思えないよ!

 大好きがあったからみんなと出会えた

 それぞれ違う大好きがあるからこそ

 未来に向かって歩いて行ける」

 

「自分だけの大好きが無くなったら

 それはもう、私たちじゃない!」

 

なぜ違う大好きが必要なのか

未来に向かって進むためである

プリアラでは自分の好きなものが

そのまま夢になっているのである

(いちかひまりシエルはスイーツ

 あおいなら歌

 ゆかりなら…ときめき?

 あきらなら…子ども?病気の人?)

このことはOPにもある

 

♪ときめくわけはカラフルにみんな

 違うけれどおそろい大好きは

 1番のマストアイテム

 

この「おそろい」が何にかかるのかという

解釈には頭を悩まされるが

ときめき≒大好きと考えると

大好きはみんな違うけれど

大好きがマストアイテムということは

おそろいということでよいだろう

そして最も重要な大好きによる争いの問題

以前も触れたので改めて引用はしないが

(詳しくはこちらの記事参照)

宇佐美さんは大好きはいっぱいあるから

どこかで繋がれると考えた

人の感情は1つではないのである

それはプレジデント・クライが

時間を止めたことについても言える

 

 

よく考えてみると敵の悪いところは

視野の狭さである

クライもエリシオも未来における

負の部分にしか目を向けていない

つらいことにしか目が行かないから

そこから逃げることは幸せをも

失うことだということに

気がつかないのである

逆に言うと悩み苦しみながら

それでも未来に希望を見出すプリキュアは

物事の全体が見えていると言えよう

 

 

 

まとめ

 

なぜ未来を守るのか

なりたい自分になるためである

未来のつらいところだけみて

過去にとどまる敵の思考は

視野が狭いと言わざるを得ない

これはとても怖いことである

敵は決して極悪非道な人間ではない

ただ「見えていない」だけなのである

これは私たちもシャドーサイドに

落ち得るということを意味する

だからいろんな視点から

物事を見なければならない

つらいことから逃げて

大切なものを失わないために


虹学アニメ7話感想

2020-11-18 21:56:25 | 虹学感想

ヒトリダケナンテエラベナイヨーと思っていましたが

鬼頭さんは神でした

 

そんな7話の感想です

バイトに勉強、毎日朝ごはんを作り

そしてスクールアイドルまで

そんなかなたさんを妹のはるかさんは

無理をしているのではないかと心配し

同好会の活動をのぞきに行きます

そして案の定、かなたさんは学校では

いつもねむねむしていました

姉にこれ以上無理はさせまい

彼女の負担を自ら背負うため

はるかさんはスクールアイドル

をやめると宣言します

 

 

そんな妹の決意に落ち込むかなたさん

それを慰めるメンバーの言葉が興味深いです

妹がスクールアイドルをやめるくらいなら

いっそ自分がやめてしまおうか

そう揺れ動くかなたさんに対し

エマさんとかりんさんは言います

 

「それは本当にかなたちゃんが望んでいることなの?」(エマ)

 

「違う、かなたちゃんの望みは

 ずっと探してた夢は、ここにある

     (中略)

 でもはるかちゃんの幸せも守りたいの

 そんなの、わがままだよね」(かなた)

 

「そうかしら、それってわがままじゃなくて

 自分に正直って言うんじゃない?」(かりん)

 

この場面で5話の二人の

やり取りを思い返した人も少なくないでしょう

かりんさん自身、以前は自分のキャラに縛られ

スクールアイドルがやりたいという気持ちを

自分の気持ちを抑え込んでいました

そしてその時かりんさんの本当の気持ちを

引き出したのがエマさんでした

 

 

またかなたさんとはるかさんは似ている

ということについて述べた

せつなさんの言葉も印象的です

 

「そうですね、お二人とも全部自分一人で

 解決しようとしています」

 

せつなさんといえば同好会がばらばらになった

責任を全部一人で抱え込み

一度は廃部にしようとした人物です

そんな彼女だからこそ

「頼る」ということの大切さが

身にしみてわかるのです

 

 

こんな感じで各回でのメンバーの成長が

言葉からも伝わっているのが楽しいです

個々の成長はばらばらだけれども

それぞれの成長が他のメンバーの成長を

助けてくれている

そんな虹学ならではの関係が見て取れます

 

 

そして結局この姉妹はお互いが

助け合いながらスクールアイドル

を続けるということで合意しました

相手に夢を追いかけてほしいから

自分が我慢する

それができるのは素晴らしい愛です

でもはるかさんの言葉

 

「お姉ちゃんが苦労してるのわかってて

 夢を追いかけるなんてできないよ」

 

という言葉の通り

お互いが愛し合っているがために

片方が負担を背負いこむことは不可能なのです

ちなみにこのはるかさんの発言は

夢を追いかけている人を応援するのが楽しみの

高咲さんにとっても今後鍵を握りそうです

 

 

最後に今回のかなたさんの楽曲です

本当にすごいです

いい意味でラブライブ感がない

鬼頭さん地声と歌とキャラで

全く声違うんですよね

素敵すぎて何回も聴き返してしまいました

彼女のこれまでの楽曲はゆったり系ばかりで

歌詞も自分のわがままを歌ったものが

多かったので、今回これまでのかなたさん像が

180度ひっくり返されたような気がします


虹学アニメ6話感想

2020-11-12 06:26:57 | 虹学感想

虹学アニメ6話感想

 

 

りなちゃんボードできてしまった…

さてラスボスは誰なんでしょう(まだ言う)

 

 

 

りなさんが目指したのは人との繋がりでした

歌でたくさんの人と繋がれる

スクールアイドルなら

自分を変えられるかもしれない

でも彼女は感情を顔に出せない

そのせいでこれまで何度も誤解され

失敗してきた

 

「私は…私は変われない」

 

こうして彼女は(ダンボールの中に)

閉じこもってしまいます

 

 

そんな彼女に同好会の仲間たちは寄り添います

特にかすみさんの言葉が印象的でした

 

「だめなところも武器に変えるのが

 一人前のスクールアイドルだよ」

 

確かに人と繋がることを目指すのであれば

感情を表に出せないのは非常に不利です

では人と繋がるためには

それを直さなければならないのか

彼女たちの答えは否です

 

 

 

そもそも同好会とは「同じ」ものが「好き」な

集団であるはずです

しかし虹学はそれだけではありません

皆スクールアイドルが好きですが

やりたいことはばらばら

ですが高咲さんはそれをマイナスとは捉えません

 

「たぶんやりたいことが違っても大丈夫だよ」

        (中略)

 自分なりの一番をそれぞれ叶えるやり方って

 きっとあると思うんだよね」(2話)

 

やりたいという気持ちが大事

叶える方法は一つじゃない

それが虹学のスクールアイドル同好会なのです

 

 

そんな同好会の中でりなさんも

できることを探してきた

他のメンバーのPVの編集

オリジナルキャラクターを使った自分のPV

そしてついに彼女はりなちゃんボードという

世紀の大発明を生み、ステージに立つのです

感情を出せないから繋がれないではない

感情を出せなくても繋がれる

ここに天王寺璃奈というオンリーワンの

スクールアイドルが誕生したのです

 

 

 

前話のかりんさんはなりたい自分を設定し

やりたいという気持ちを抑え込んだ

今回のりなさんはなりたい自分を

目指すことで自分を変えようとした

乗り越えるべき壁は違っても

それぞれの成長の軌跡を描きながら前に進む

そこに虹学の良さがある気がします


虹学アニメ5話感想

2020-11-07 08:10:04 | 虹学感想

虹学アニメ5話感想


ついに虹学の9人目が加入しました

1話感想での最終回予想は外れそうですが

9人目加入のやり取りだけ

近かったような気がしないでもありません


かりんさんが実はスクールアイドル

に興味があったことを知ったエマさん

かりんさんを問い詰めると

彼女も同好会の活動が楽しかったことを認めます

しかし、かりんさんは続けます

 

「でも、朝香果林はそんなキャラじゃない!
 クールで、かっこつけて、大人ぶって
 それが私なの」

 

そう、みんなで言い合いしたり、笑ったり

全部くだらないと思って遠ざけてきた

今さらスクールアイドルなんてできるはずがない


'大人ぶって'という言葉に

彼女の想いが見て取れます

彼女も気づいていたんです

私が大人なのではない

大人っぽさは私のキャラ、イメージだと


自分はこれが得意、これが苦手

これには興味あるけどこれにはない

それらの決めつけは自分の選択を楽にはします

でも本当にそれでよいのでしょうか

しずくさんのオードリーという歌に

こんな言葉があります

 

♪自分らしさって一体何なんだろう
 私を演じることと違うの

 

そもそも自分らしさって何なの?

私というイメージを演じるのと何が違うの?

そんな苦悩を彼女は歌います

自分らしさも虚構に過ぎません

自分はもっと様々な側面を持つはずです

それなのに「自分らしさ」は時にそれらの選択を

無意識のうちに犠牲にする


そしてそれは今回のかりんさんも同じ

スクールアイドルは楽しかったのに

私らしくないと遠ざけて…

そんなかりんさんにエマさんは言います

 

「いいんだよかりんちゃん
 どんなかりんちゃんでも笑顔でいられれば
 それが一番だよ、だからきっと大丈夫
 もっとかりんちゃんの気持ち聞かせて、私に!」

 

かりんちゃん「らしさ」じゃない

かりんちゃんのすべてを受け入れたい

彼女の想いが通じたかりんさんは

同好会に加入しました

みんなの心をぽかぽかにするアイドル

そこに一歩近づいたエマさんなのでした

 


(最後の二人のやり取り)

朝香「スクールアイドル、できるかしら私に?」

エマ「やりたと思ったときから
   きっともう始まってるんだと思う」

朝香「うん」 

ちょっと近い?


スクスタ20章感想と考察

2020-11-03 19:38:42 | 虹学感想

突如スクールアイドル部なるものが現れ
同好会のメンバーを引き抜いていきました
大変な事態です
(といいつつ推しが無事なので安心している人)


部にあって同好会に無いものは何か
そんな問いが挙げられていました
私はそれはなりたいものを見つけるプロセス
さらにはその独自性だと思います


部には具体的なゴールがあります
歌もダンスもスキルアップさせ
最後にはセンターになること
同じように同好会も一人一人が
No.1スクールアイドルを目指してはいます
しかしそれは大会等で賞をとることを
意味しているのではありません
むしろどんなスクールアイドルを目指すのか
それを探ることも含めて活動なのです


部にお行きになられたかりんさんと愛さん
そして最後にはしずくさん
この3人の共通点としては
外の世界を知っていることにあると思います
しずくさんは演劇部にも所属してますし
かりんさんは読者モデルです
また愛さんもよく他部活の助っ人に行っています
これらの活動には多かれ少なかれ競争が伴います
つまり優劣の差がつくのです


もしスクールアイドルにも
それらの競争を持ち込むなら
目指すべきは最短距離での成長です
目標は具体的でわかりやすいものに決め
そこに向かってスキルアップすること
しかしそれは本当に同好会が目指した
スクールアイドルでしょうか


アニメの方ですが4話で愛さんは言いました

「正解が一つならわかりやすいよね
 スポーツにはルールがある
 でも愛さんたちの目指すスクールアイドル
 にはそういうのはなくて、自分一人
 愛さんだけでどんなスクールアイドル
 がやれるのかな
 愛さんの正解ってなんなのかな」

自分の道は自分で決める
そういうものに惹かれて
彼女はスクールアイドルになったはずです
彼女はこれまで他の部活には
決して所属しなかったのにも関わらず…


スクールアイドル部の活動は
大会等勝つために努力する
他の部活と変わらないのです
それが悪いというのではありません
ですが彼女たちが追い求めてきた
スクールアイドル像はそれではないはずです


ゲリラライブの際、かすみんは
ステージでこう言いました

「歌も、ダンスも…部のほうが上かもしれないけど、かすみんはまだまだかもしれないけど、それでも、みんなが応援してくれる限り、かすみん負けてないんです!だってかすみんのライブは、かすみんしかできないもん!」

客観的な評価では確かにランジュには敵いません
でも、かすみんを求めるファンの心を
満たせるのは(私も含め)かすみんだけなのです
どんなに優れたスクールアイドルでも
彼女の代わりにファンの心はつかめません
それが同好会にしかないもの
すなわち独自性であると思います 


愛さんが言うように正解が一つなら
わかりやすいでしょう
それが楽であるとは限りませんが
少なくとも道を誤っていないかという
不安に駆られることはありません
逆に同好会の活動は常に
これらの不安と隣り合わせなのです
しかもその苦悩が周りに評価されることは
あまりない


それでも私は同好会が必要だと思います
勝者敗者という形でしか他人を認められない
世界なら、それはあまりにも寂しい
他の人に勝つためにと考える前に
まずは自分のやりたいを追求する
評価されるのかも何が残るのかもわからない
それでも自分のなりたい
スクールアイドルに向かっていく
それが同好会の素晴らしさです

「だったら、ラブライブなんてでなくていい!」
(アニメ3話)

この言葉が否定的な意味にならないのも
同好会らしさだと思います
彼女たちが求めてきたのは
見える形の結果ではありません
そしてそれが私たちを惹きつけるのです
なぜ彼女たちはスクールアイドルになったのか
そこに向き合ったとき再び同好会は
輝きを放つはずです