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少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

虹学アニメ9話感想

2020-12-01 20:34:56 | 虹学感想

綾小路さんいいですね
そしてしずくさんよりはるかさんのほうが
出番が多くならないか不安です


そんな9話の感想です
ダイバーフェスという大きな音楽イベントに
誘われた虹学のメンバーたち
しかしそこで歌えるのは一曲分だけ
それはステージに立てるのは
一人だけであることを意味します


誰がダイバーフェスのステージに立つのか
互いに遠慮し合うメンバーに対して
かりんさんは次のように述べます

「衝突をこわがるのはわかるけど
 それが足かせになるんじゃ意味ないわ
 それで本当に、ソロアイドルとして
 成長したと言えるの?」

虹学のメンバーにおいては珍しく
彼女は時に仲間に対して厳しい発言をします
しかしそれは彼女が他のメンバーよりも
優れているからではありません
それは彼女自身も理解しています
良くも悪くもその二面性こそ
彼女の最大の特徴なのです


彼女のそのような特徴を表す場面は
過去にもありました
例えば1話においてたまたま
あゆむさんの自己紹介練習を見た彼女は
それは本当の気持ちかと尋ねます
にも関わらず5話においては
彼女は自分のスクールアイドルを
やりたいという本当の気持ちを
自ら抑え込んでしまうのです


今回の話でも皆の投票により
ステージに立つメンバーに選ばれたかりんさんは
本番直前にびびってしまいます
このように彼女の的をいた発言というのは
必ずしも彼女の完璧さを表すものではないのです


二面性という点ではしずくさんのことも
思い浮かびますが両者のそれは異なります
しずくさんは二つの道の間で揺れ動く存在
対してかりんさんは進むべき道を
頭では理解しながらも
今の場所から抜け出せないという存在です


とはいえ彼女はただ口だけの人間
というわけではありません
なぜなら彼女の発言は必ずその後
自分はどうなのかという問いにも
帰せられているからです
つまり彼女の発言というのは
自分も含めたメンバー全員に対する
問題提起なのです


そして本番直前にかりんさんはこう言います

「仲間でライバル、ライバルだけど仲間!」

これが今回の話における
かりんさんと他のメンバーの悟りですが
スクールアイドルに勝負の原則を
持ち込むべきなのかというのは
特にラブライブを目指しているわけでもない
虹学にとっては非常に大きな問いです
現に高みを目指すことだけを追い求めた結果
第一次同好会は崩壊してしまいました
かといってみんなで楽しくわいわい
さえすればいいのかというとそれも違う
この二つの絶妙なバランスが
先の言葉に包括されているように思います


そんなわけで9人のメイン回が終了しました
次回は合宿だそうです
また海にでも行くのでしょうか


スクスタ21章感想と考察

2020-12-01 14:41:57 | 虹学感想

私はしずくさんを許せません

なぜなら私の推しに抱きついたからです(え

 

 

冗談はさておき

今回はしずくさんが同好会に帰ってきましたが

その復帰のステージでしずくさんは言いました

 

「私は演劇が大好きで、表現が大好きで、まるでお芝居を見ているような、そんなステージを作りたいと思っていました。(中略)でも私、わかったんです。私はただ物語のヒロインになりたかったわけじゃないって…私は…『あなたの理想のヒロイン』になりたいんです。」

 

またかすみさんも同好会と部の違いに言及します

彼女はしずくさんが部で失ったものを

「声」であるとしました

と言ってもここで指しているのは心の声

つまり同好会でのライブの方が

しずくさんの気持ちが届いていたということ

これはすなわち「あなたの理想のヒロイン」こそ

彼女の心からのライブであることを意味します

逆説的ですが他者の求めるライブをすることが

しずくさんにとっての自分らしさなのです

 

 

しかしここで一つの疑問が生まれます

ミアさんのバズらない曲に意味はない

という発言からもわかるように

部の活動は観客の視点を強く意識します

対して同好会は自分の大好きを追求する場所

他者の求めるスクールアイドルというなら

前者のほうが合っているように思えます

となるとなぜ彼女は同好会で

あなたの理想のヒロインになることを

選択したのでしょうか

 

 

実はあなたの理想のヒロインは

自分らしさを肯定しない部の活動とも

自分らしさを追求する同好会とも

一線を画しています

前者はしずくさんの求める自分に矛盾し

後者はあなたの理想のヒロインに

矛盾するためです

つまりこれは彼女が部にも同好会にも属さない

第三の道を構築したことを意味するのです

このことは部と同好会の和解の

鍵を握るようにも思います

 

 

個人的な意見ですが前章でしずくさんが

部への移籍を決めたとき

私はあまり違和感を感じませんでした

それは決して彼女が仲間を簡単に裏切れる

薄情な人間だと思うからではありません

ただ、仲間に触発されて焦る気持ち

それはすごく共感できるし

人間的だと感じたからです

 

 

確かに行動が矛盾していたり

前と後で言っていることが違っていたりすると

キャラがぶれていると批判したくなります

でも実際は決められたキャラのとおりに

生きている方が不自然だと思うのです

それはアニメでもかりんさんやしずくさんが

否定した過去です

 

 

むしろその矛盾から何を学ぶのか

それが最も重要です

特に虹学のアニメを見て強く思うのですが

自らの失敗を反省したときに

真逆の行動をとりさらに失敗する

という場面がしばしば見られます

今回に関しても言うまでもなく

部の行動は行き過ぎています

しかしながらこの対立を乗り越えたときに

もとの同好会に戻ってしまうというのでは

あまり意味がありません

部の練習の緊張感などについては

同好会も取り入れられる面はあります

どちらが勝つ負けるではなく

しずくさんのように第三の道を構築する

そんな今後に期待したいです

 

 

スクスタ20勝の感想と考察はこちら


Hugっとプリキュア雑談 〜プリキュアを観られない嘆き(42話直前)

2020-11-29 17:50:39 | 虹学感想

※プリキュアをリアタイで観られないことを

ただ嘆くだけの記事です

 

 

 

本日のプリキュアは若宮あんり覚醒なるかという

非常に重要な回である

史上初の男プリキュア誕生という奇跡さえも

彼なら起こせるのではないか

そんな期待の中私は彼に注目してきた

そしてついに巡ってきた

「闇落ち」というチャンス

プリキュアにおける闇堕ちからの帰還は

変身率が非常に高い

現に前作の追加戦士シエルさんも一度墜ちている

そして同じくピカリオは男ながら

準プリキュアの扱いを受けるまでになった

こうしたことから考えても

若宮あんりがプリキュアに覚醒しても

なんら不思議ではない

そしてそんな歴史に残るかもしれない

重要回をみられないことを

私は非常に残念に思うのだった


虹学アニメ8話感想追記

2020-11-25 19:50:31 | 虹学感想

前回触れたりなさんとしずくさんの
共通点と相違点について
もう少し書きたくなったので続けます

 

できないことはできることでカバーする
前回の感想ではその典型が
りなちゃんボードなのだとしました
しかしそれではしずくさんが
自分をさらけ出せないのを
演技でごまかしていたことと
あまり違いがないようにも思われます


この問題を避けるためにはまず
「できない」を2つの意味で
解釈する必要があると思います
一つは「不可能」の意味
もう一つは「する勇気がない」の意味です


具体化するまでもないですが例えるなら
バンジージャンプがとべない人がいるとして
それは身長制限などでとべないのか
とぶ勇気がないのかということです


りなさんの顔に想いをのせられない
というのは前者に当たります
逆にしずくさんの自分をさらけ出せないのは
後者と言っていいでしょう


さらにりなさんのそもそもの目的についても
踏まえる必要があるでしょう
彼女の目標は「人と繋がること」
表情を作ることがもくてきではないのです
つまり彼女は

表情作れない→人と繋がれない

という問題に対してボードを作り

ボードをつける→人と繋がれる

とすることで目的を達成したのです


この構図をしずくさんに置き換えると
どうなるでしょうか
彼女についてはもともと

嫌われたくない→自分を出せない

という関係になっていました
自分を出すためには前の部分を
変える必要があります
嫌われたくないをカバーしたものは何なのか
それに当たる場面が8話にはありました
かすみさんの大好きの告白です


前回も書きましたが
何があっても愛してくれる
それは前へと進む勇気をくれます
ましてや今回は嫌われたくないが
根本原因だったのですからなおさらです
つまりそのかすみさんの想いこそ
しずくさんが自分を出す勇気をくれたもの
まさに彼女にとってのボード

「しずくちゃんボード、かっすみん♪」

なのです(※個人の見解です)


これらを踏まえると
できないことはできることでカバーする
についての理解も変わりそうです
つまりこれは何かをする勇気が出ないなら
その原因になっていることを
できることでカバーすればいい
できないことはできることでカバーして
前へ進む勇気を得ようということなんです


思えばしずくさんが自分を隠すようになった
きっかけは演劇好きに由来していました
自分の気持ちを演技で隠すのをやめた今
ただ自分を隠さないというだけでなく
本来の演劇好きを全面に出して
同好会を盛り上げてくれる
そんなしずくさんに期待しています


虹学アニメ8話感想

2020-11-23 20:10:39 | 虹学感想

推し(かすみさん)に見せ場とセリフが

与えられすぎて逆に不安になります

 

 

そんな8話の感想です

ありのままの自分を出せないしずくさんは

部長さんの期待に答えられず

任された主役の座をおろされてしまいます

ありのままの私なんて出せない

彼女はもがき苦しみます

 

 

作中でもりなさんが言っていますが

しずくさんが演劇を好きになった理由を

本当の自分を隠せるからとしていることは

かなりりなさんに近いです

二人とも自分が傷つきたくないことで

コンプレックスが生まれています

(ちなみに相手を傷つけるかもということで自分を出すのを躊躇したのがせつなさんとかすみさんです)

 

 

ご存知の通りりなさんはボードを使い

自分の殻を破りました

ではしずくさんはりなさんの後追いなのか

というとそうではありません

以前愛さんがりなさんにかけた言葉

 

「できないことは、できることでカバーすれば

 いいってね」(6話)

 

この言葉にヒントをもらい

りなさんはボードを作ったわけですが

今回のしずくさんには当てはまりません

彼女はできないことを演技で隠すのではなく

できるようになろうとしました

悩みは似ていても乗り越える手段は

全く異なるのです

 

 

そして今回しずくさんにありのままをさらけ出す

勇気を与えたのはかすみさんの言葉でした

 

「もしかしたら、しず子のとこ好きじゃないって

 言う人もいるかもしれないけど

 私は、桜坂しずくのこと大好きだから」

 

何があっても愛してくれる

それは前へと進む勇気をくれます

(ただし、前回はるかさんが姉ことを思いすぎたが故に自分の夢を閉ざしかけたことも特筆すべきでしょう)

そんなわけで彼女に力をもらったしずくさんは

無事主役を取り戻し

ありのままの自分の象徴である

黒しずくとの融合を遂げたのでした

 

 

少し話がそれますが

ありのままの自分を演技を使って

抑え込んだといえばかりんさんも同じです

彼女も自分の「キャラ」を演じることで

スクールアイドルを避けていました

その点ではしずくさんに類似しています

(5話の感想でもしずくさんの歌を引きました)

しかしその「キャラ」がどう生まれたかを

考えると、せつなさんとの共通点も見い出せます

 

「期待されるのは嫌いじゃなかったけど

 一つくらい、自分の大好きなことも

 やってみたかった」(3話)

 

かりんさんも初めは

こうだったのではないのでしょうか

大人っぽい自分をみんなが期待してる

だからそれに応えたいと

つまりかりんさんはしずくさんとせつなさんの

二人の特性を抱えていると言えます

さらにせつなさんも前述のように

かすみさんのような面も保持しているため

二人の特性を持っていると言えるでしょう

 

 

こんな感じで前回も書きましたが改めて

虹学は似たような悩みを抱えながらも

それぞれ違った成長の軌跡を

描いていることがわかります

しかもある人の成長要因が

他の人にとっては悩みになることもあるのです

理想のスクールアイドルという正解は無いという

虹学に提示されている問題がここに現れています

そもそもそれを目指しているわけでもない

彼女たちはラブライブにさえ

出る必要がないのですから

 

 

自分のなりたいスクールアイドルを見つけ

そこに向かって進んでいく

そんな彼女たちはその先に何を見るのでしょうか