「檻の中のカンガルーが、1メートルの高さを跳べる様になった」
「心配いらん。柵の高さを2メートルにしよう」
「その後、2メートル以上ジャンプする様になった」
「心配いらん。檻の外枠を3メートルにした」
「いたちごっこだね」
「そういえば、隣はいたちの檻だった」
*
「檻の柵が随分と高くなったね」
「いたち君。人間は何故『いたちごっこ』と云うのだろう」
「手の甲をつねり合う『ねずみごっこ』が語源だ。子供の遊戯からより大きな動物に変化したのさ。柵の高さとジャンプ力を競うなら、『カンガルーごっこ』と云うべきだね」
「人間の智慧など、底が知れてる」
「あの高さでは、流石の君も逃げられまい」
「看守が、いつまでも気付かなければね」
「と云う事は、詰まり」
「裏の門が開けっ放しなのさ」
「心配いらん。柵の高さを2メートルにしよう」
「その後、2メートル以上ジャンプする様になった」
「心配いらん。檻の外枠を3メートルにした」
「いたちごっこだね」
「そういえば、隣はいたちの檻だった」
*
「檻の柵が随分と高くなったね」
「いたち君。人間は何故『いたちごっこ』と云うのだろう」
「手の甲をつねり合う『ねずみごっこ』が語源だ。子供の遊戯からより大きな動物に変化したのさ。柵の高さとジャンプ力を競うなら、『カンガルーごっこ』と云うべきだね」
「人間の智慧など、底が知れてる」
「あの高さでは、流石の君も逃げられまい」
「看守が、いつまでも気付かなければね」
「と云う事は、詰まり」
「裏の門が開けっ放しなのさ」