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名邑十寸雄の手帖 Note of Namura Tokio

詩人・小説家、名邑十寸雄の推理小噺・怪談ジョーク・演繹推理論・映画評・文学論。「抱腹絶倒」と熱狂的な大反響。

♪ いたちごっこ風 スクリューボール・ジョーク

2013年01月21日 | 日記
「檻の中のカンガルーが、1メートルの高さを跳べる様になった」
「心配いらん。柵の高さを2メートルにしよう」
「その後、2メートル以上ジャンプする様になった」
「心配いらん。檻の外枠を3メートルにした」

「いたちごっこだね」
「そういえば、隣はいたちの檻だった」

               *

「檻の柵が随分と高くなったね」
「いたち君。人間は何故『いたちごっこ』と云うのだろう」
「手の甲をつねり合う『ねずみごっこ』が語源だ。子供の遊戯からより大きな動物に変化したのさ。柵の高さとジャンプ力を競うなら、『カンガルーごっこ』と云うべきだね」

「人間の智慧など、底が知れてる」
「あの高さでは、流石の君も逃げられまい」
「看守が、いつまでも気付かなければね」
「と云う事は、詰まり」
「裏の門が開けっ放しなのさ」


コメント
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