名邑十寸雄の手帖 Note of Namura Tokio

詩人・小説家、名邑十寸雄の推理小噺・怪談ジョーク・演繹推理論・映画評・文学論。「抱腹絶倒」と熱狂的な大反響。

精神世界

2016年02月29日 | 日記
 
小極分離の道は  混沌とした袋小路
大極相対の道も  途切れる時が来る

道の尽きた処に  天があり
天の尽きた処に  宇宙が広がる

宇宙の尽きた処に 法則があり
法則の尽きる処に 真理が観える

真理の尽きた処に 大悟があり
大悟の果てに   正覚を得る

そして 正覚尽きる処に 我あり

我 何も想わず 
  何も希まず 
  何も祈らぬ

そこに  新たなる道が観える
その道は 果てしない精神世界へと続いている

ほら    道端で風になびく野菊は 
力いっぱい 微笑んでいる
彼らは   大宇宙の中心

何もかもを包み込んで 何も語らない

         
           *

 精神世界という言葉には、人の思惑でどろどろに塗りつぶされた多様な意味があります。が、真意は神秘性とは対極にある正しい見地、詰まりは真理を直感する叡智に他なりません。少なくとも、そうあるべきかとは思います。
                                                               


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