曲がり角で みつけたもの

思秋期になり曲がり角に差し掛かってきました。その中で感じた事、見つけたものを記事にしていきます。

チャレンジャーおじいちゃん

2011年10月29日 | 身体・病気関係

最近元気な高齢者も多いですよね。

オット父と実家母がそんなパワフル高齢者です。

まず、オット父から。

前日オット父のお姉さんになる、叔母さんが入院し、距離にして家から100kmほどのところの病院(入所先施設の近く)まで、ほぼ1日置きに5回通いました。そして、行けなくなったら死んだ方がましと言うほど好きなゴルフにも2日。都合10日の間に7日、遠方に出かけたのです。まあ、そのうちの2日はオットと私が運転しましたが。同じ期間に、私の方は3日に一度整形外科へのリハビリですもの、どっちの方が高齢者?って感じでしょ?

先日硬膜下出血で一時的にしろ、失語症になっていたとは思えない、逆に言うと、理性や、自制心がなくなっているともいえるんですけど。

それでもさすがに叔母さんの病院からの呼び出し(病状と今後について)があると言う時には、時間が4時だったと言うことと、病院からの呼び出しの電話と前後して、別の叔父さんの入院の連絡があったこともあり、かなりうろたえました

4時からなら、私がお昼過ぎまでのパートから帰ってきてから行っても間に合うので、一緒に行きましょうと申し出て、気弱になっていたオット父も、じゃあ頼むと言うことになり、夕飯はオットが何か(といっても買ってくるものは決まっていて、お気に入りの持ち帰り寿司)買ってきて届ける(オット母はそんな時はなあ~~んも役に立たないんだよね~~)、私とオット父はどこかで食べてくると言うことにしました。本当は私は一応前の晩に用意してあったんですけどね、まあ、オット父は私に負担を掛けまいと夕飯をオットに用意するよう言い、オットも自分で出来ることをと仕事の途中に夕飯を届ける(どちらかって言うと好物のものを食べたかったからとも言えるけど(^_-))

え~~オット母は、ヒマゴの入園手続き?の心配?3歳児検診の心配?はどうしたらいい?

よしこさんがいないとき 娘親子はどうするの?って別に一緒に住んでいるわけでもないしねえ。

言っている意味が良くわからない心配のポイントが思いっきりずれてますがあ~、

今は(より)叔母さんの命の問題よ」と言ったら、理解できたかどうかわかりませんが黙りました。

え?どこがチャレンジャーだって?

 

もうちょっと待ってね~~

オット父を乗せて、叔母さんの病院へ一路。いつもは休憩しながら行くようですが、何があるかわからないので、一気にいっちゃいました。

道はナビにお任せと思ったのに、なぜか病院がナビに入っていない!地図にも載っていなかった!

けれど、オット父、ちゃんと道を覚えていました!確かなナビで(道順・距離・わかりにくい交差点の曲がり方も)誘導。真面目な話、オット父ナビがなければ行けなかったような場所です。駐車場のナビもバッチリ。病室へのナビも!

これはオットにはできない芸当です!ほんとに!真面目な話!

そして叔母さん。私、この叔母さんなぜか好きです。何回かしかあったことがないのに、歩くときは自然に腕を組んで、しっかり手をつないで歩いちゃいます。叔母さんもしっかりすがりついてくるし、来てくれてうれしいよう、って素直に喜んでくれるので、こっちもにっこにこになっちゃうんです。

今は容体が安定していて、頭がしっかりしているので、友達と話しているぐらいのペースで話せるんですよ。

叔母さんは病院の先生からの説明があることを知らず、その時に施設の担当者も来るように言われていると言うのを聞いて、不安になったようでした。

説明までの時間があったので、明るい面接室で世間話なんぞして待っていたんですが、すこ~し予定時間より遅いだけで、心配するので(私たちの帰りが遅くなってしまうのを)、まだ5分しか過ぎてないよ~。待っているうちにならないよ~と言うと、だから心臓に悪いんだね、すぐせいちゃうもんで。ちゃんと腕時計していて、時間もチェックしているのがすごい。いや、オット母の時間の観念と違いすぎます~~。

医師からの説明のある面談室に向かう途中、手にすがりながら、「怖いよ~、何の話かな…」

「今、どんな具合かなって話だよ。施設の人も来てくれているから、大丈夫だよ。私も横にいるからね」

叔母さんは

1、肺動脈から心臓に入るところの弁が悪く、肺からの血液が逆流してしまうこと。

2、腎不全がありそのため肺や心臓、膵臓に水がたまっている(浮腫)。

3、血小板の数が平常の10分の1しかない。

4、肝機能もかなり落ちている。

 

1については本来は手術をしないといけないが、高齢のため(91歳)無理

2は、80歳以下ならば人工透析が出来るが、体の負担が大きいので無理。

 

今行っている治療は今までの投薬を続けている。塩分摂取量を1日5グラム、水分摂取量を1Lに制限、体重の変動を見る事しかできず、現在は廊下を歩いたりトイレまで歩くぐらいでは苦しくなくなって安定してきている。

本人が希望すれば、また施設での受け入れが出来れば退院してもよい。との事でした。

現在の叔母さんのベスト体重は

36kg

これが1kgもし増えてしまったら、即入院

つまり水が体外に排出できなくなって浮腫を起こしていると言うことだからです。

施設の方に「S子さん、ご自身のお気持ちはどうですか?お部屋はそのままなので、こちらはS子さんさえよければいつでも帰ってきていただいて大丈夫ですよ」

と言われてそれまで無言でいた叔母さんは大きな声で

「帰りたいです。(施設の)皆に会いたいです。」とはっきり答えました。

では、金曜日に退院の手続きをとりましょうと、今の説明を書いた書面に本人がしっかりサインして終わりました。

施設では食事の塩分制限と体重の変化の記録と生活の見守り。

本人はペットボトルに1日の水を入れて、薬も含めてそれだけで我慢するように。

特に朝、昼の汁物は出せないので、メニューも他の人と別になる事が多いが我慢する。

入浴時も首までつからない、体は起こして湯船に入りお湯につかるのは胸まで。等の注意がされて、

でも、元の施設での暮らしが出来ることがわかり、本人はもちろん、オット父も本当にほっとしました。

入院が長引くなら、家の近くに転院させてもらうか、とか施設で受け入れてくれない時はどうするかなど、いろいろ心配していたので、とりあえずホッと一息です。

叔母さんは耳もいいし、背中はまっすぐだし、オット母よりよっぽど頭もしっかりしていて、

「この間お宅のお母さんが来てくれたけど、背中が曲がっちゃって歩くのも大変そうだし、急によぼよぼしちゃったけど大丈夫?」とか

「混んでいると歩くのが大変かもしれないけれど、リニューアルしたバスターミナルビルを見てみたい。そこは駐車場は広くあるの?」なんて言い出して、びっくりです。

オット父も「そのビルのことはどうして知ったの?ニュースで?」と驚いたように聞くと、うなづきながら「車で行かれれば、どんなになったか見てみたい」ですって。

「今度金曜日にお迎えに来るからね~」何度もさよならして、オット父と病院を後にしました。

さて、帰り道。

大きな荷物を下ろしたオット父はかなりのハイになり、陽気に車の中で喋りまくっておりました。

夕飯は高速道路のサービスエリアでと思っていたら、

「よしこが良くいくなんとかってとこ行って見たい」なんて言い出したんですよ。

「ココス??

「そうそう、そこ楽しそうじゃん?」

てな訳で、帰りにココスに寄りこみ、じいちゃんココスデビューです

せっかくだから ここでしか食べてないものを食べたいと言うので、今一番売れているメニューはこれとお勧めしましたよ。

おじいちゃん、果敢に↑に挑戦(ビーフハンバーグ180g) ドリンクバーもクリア!面白がって、いろいろ飲んでみてます。

すべて平らげ、足りなければ何か取ろうか?と聞くと、どうせ、オット母がお寿司は半分残していると思うから、いいよなんと言い、今度ここで誕生会やろう(誰のだ?)、お茶だけでもいいなあなんて、随分気に入った様子。オットよりもよっぽどこの辺チャレンジャーです。オットは蕎麦がないと駄目ですもの。5分ほどで食べちゃって、さっさか外に出ちゃいますものね。

家に帰ってると、やはりオット母はお寿司を汚く残し、それをオット父に勧めました。オット父、澄ましてすべて完食!私は本当はきのこスバゲティーを食べたかったんですけど、オット父に付き合って、がっつり行ったので、ちょっと苦しい~~。

チャレンジャーおじいちゃんに完敗です