■重度のインシュリン依存型の糖尿病に苦しんでいた中学生の女の子が、西洋医学の理論通りに若い命を失う事件が起こりました。尊師ならぬ「宗祖」がマスコミの玩具になる振りをして、信者獲得の道具にしようと得意げに意味不明の妄言を吐き散らしているようです。こうした出来事は何度も何度も繰り返されるのは止めようが無いと思います。
今回の話題は「真光元」という名の夢の万能薬で、新しいのは万病に薬効を示す以外にも . . . 本文を読む
今回は連載中の「玄奘さんのお仕事」から横道に反れ、神様について考えてみたいと思います。
■国内問題だった靖国神社が、国際問題になって議論百出の状態で収拾が付きません。当事者の靖国神社は宗教法人ですから、議論がどんなに大きくなっても、国会やら外相会談やらの舞台に引っ張り出されることは無いので、参拝問題や合祀問題に関して一切の説明をしません。「公式参拝」と言い出した政治家も、「それは問題だ!」と騒ぎ . . . 本文を読む
其の弐の続き。
■ポール牧さんがマンションから飛び降りてしまった事件が起きた一月後の5月20日に、九州の名刹が焼け落ちる「事件」が起きました。すぐに放火事件であることが判明したのですが、犯人は26歳の修行僧だったので、ニュースを知った人の中には、三島由紀夫『金閣寺』と重なるイメージを持った人もいたようです。まあ、金閣寺全焼に至った現実の放火事件も、「滅びることで永遠の美を獲得する」ための放火では . . . 本文を読む
其の壱の続き。
■さて、ポール・牧さんが二度目の出家をした時に、どういう訳だか、ワイド・ショーの「芸能コーナー」で紹介されておりました!追悼記事では「禅寺」としか書かれていないので、宗派ははっきりしませんが、出家の決意を確認する「問答」をしている様子がテレビで放送されました。本来は宗教上の儀式ですから、見世物にしては行けないのですが、何せ、ここは日本ですから……。それに、「芸能活動の傍ら……」の . . . 本文を読む
今回は玄奘さんのお話から横道に反れ、先日のポール牧さん自殺から仏教について考えることにします。
喜劇役者 ポール・牧さん 芸人・僧侶行きつ戻りつ
……1941年、北海道の最北に近い天塩町の禅寺に生まれ、10歳で出家した。58年、僧侶の道をあきらめて上京、芸能界に入った。故・関武志さんと「コント・ラッキー7」を結成したのは68年。関さんが亡くなった亡くなった後も、テレビや舞台に出演し、全身でリズ . . . 本文を読む
今回も「玄奘さんシリーズ」から反れ、NHKの新・シルクロードについて書くことにいたします。
■NHKの『新・シルクロード第五集』を御覧になった方も多いと存じますが、「五劫の切れ端」としましては、なかなかの力作であることは認めるにしましても、はなはだ心許無い思いを強くした内容でした。シルクロードを観光名所として復活させようと熱望する北京政府と、NHKの思惑が一致したのでしょうが、クマーラジーヴァ( . . . 本文を読む
今回は毎度お馴染み「玄奘さん」シリーズから脱線しまして、先日発生した
青森の「王子様(ご主人様)」事件について考えてみたいと思います。
■青森の「王子様(ご主人様)」の毒牙にかかって監禁された少女が、悪夢から醒めたのはキリスト教の教会の中だった!
……被害少女が監禁されていた東京都足立区のマンションから命からがら逃げ出し、たどり着いたのは、事件現場から約60㌔離れた千葉県内のある教会だった。 . . . 本文を読む
今日は「玄奘さんのお仕事」をお休みして、チベット仏教徒が唱える「オン・パ・ニ・ペ・メ・フン」の由来と意味についてお話しいたします。
■ダライ・ラマ猊下が御帰りになって、早一月になります。チャイナの地では「反日無罪」の暴動騒ぎが起こりまして、貧乏な不平漢族がちょっとした憂さ晴らしをしましたが、二重三重に不利な立場に追い込まれている少数民族の中には、あの暴動がもっと大規模になるのを息を潜めて見詰めて . . . 本文を読む
■落語の『寿限無』に登場する余り勉強していない御坊様が喋っている「五劫の摺り切れ」の話は、『大智度論』という難しい上に長大な仏教論書に出て来る例え話を元にしています。「五劫」の「劫」は数の単位なのですが、これが恐ろしく大きな単位なので、文字を知らない人達にイメージで伝えようとした話の一節です。
四十里の石山を、長寿な人が百年に一度ずつ細軟の衣で払拭して、石山が尽きても「劫」は尽きない。
若い父 . . . 本文を読む