本当は“今この一瞬、一瞬”の世界です。
ですから、そこに自分があろうはずがないのです。
そのことを考えてもわからなければ、考えない方が
いいのですね。
なぜならば、思い考えることが路頭に迷うように
なっているからです。
この“真実の世界”は“只”です。
思考を頼らなければ、この“只”から教えが来るように
なっているのです。
残念ながら「思考世界」にどっぷり浸かっている以上、
“真実の世界”は訪れないということです。
幻想で埋もれた奥底にいる“真の自分”は、純粋無垢で
例えば、綿でやわらかに包まれた光輝くダイヤモンド
みたいなものです。
苦悩、心配、迷い、戸惑い、情けなさ、喜び、楽しみ、
嬉しいことなど、これらすべて幻想で“真実の世界”には
何も“無い”のです。
事実と思っているこの幻想を断ち切らないかぎり、
永遠に幻想という「苦の世界」に入ったままと
言うことですね。
しかし“只なる実践”の持続が、幻想を少しずつ
溶かしてくれるのです。
それと同じく途轍もなく大きい氷山は、暖かな海水で
少しずつ溶け出し、本来の海水へと還って行くのです。
これは大自然の絶対法則であり、その通りということです。
ですから“只なる実践”の持続で、幻想なる思考を
打ち破っていきましょう。
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