中中中

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

詩集

2021-03-07 18:14:08 | 思うこと

以前仕事関係でお世話になった方から詩集が届いた。

タイトルは、「ゆっくり五秒」

相変わらず、センスのあるタイトルだと思いつつ読んでいく。

五秒とは食事の前の祈りの時間、虐待のニュースに憤っていた時間、義母への思いの時間、腎臓を病んでいる家族への思いの時間など、ふと考えている時間を表している。

この方が現役時代、年に数回呼ばれ交流会に参加している。決まって二次会は中華料理店。同級生の店だという。

本人は、障がいを持つ身でもあり、小中学生時代に障がいを理由によく同級生からいじめられたことを繰り返し話していた。今同じことが起きれば、学校では大きな出来事にもなるであろう出来事である。中華料理店の店主とは関係ないようである。

最近忘れられがちではあるが、相模原市の障がい者施設での事件についても記載されている。

あの事件は衝撃的で詩集にも出てくる。特に福祉関係者にとっては大きな出来事として今でも時々ニュースになり、共生社会について改めて考え直すきっかけとなっている。

障害を検索するとこのような内容が数多く出てくる。

「障害」は、ある行動を取る時に、妨げになるものや状況のことを言う。「障害者」の場合、「様々な事情により、心身の機能が十分でない人のこと」との説明もある。「障害」という漢字は、元々「障碍」と表記されていたが、戦後に簡略化の為に「害」に置き換えられた。

「碍」は「邪魔する・さまたげる」という意味があり、「害」には「きずつける」「悪い影響を及ぼす」「わざわい」などのネガティブな意味があることから、「障害者」として使うことに反対意見が持ち上がり、現在では「障がい者」と平仮名表記をしたり、「障碍」と旧字に戻す人や組織もあるようです。

「碍」という漢字の成り立ちは「大きな岩が立ちはだかり思案する人」からきているようです。「自分の思い通りにならずに、さまたげられている」という意味を表す言葉で、「障碍」で「困難な状況」という意味があるようです。

ひらがな表記や旧漢字とあわせて心のバリアフリーの理解が必要であると改めて感じた。