派遣がめずらしくなくなった最近、「人材バンク」という言葉も定着してきました。企業は必要な人材をバンクにリクエストして募集費を節約したり、契約社員やパート労働など、労働コストも削減することができるというものです。
一方で、最近話題の「公務員人材バンク」の目的は天下り防止です。つまり、中央省庁ＯＢが再就職する際にはバンクが一元管理し、省庁のバックアップをさせない制度です。こういう制度改革には当然反対もあるわけで、中には
「天下りできなければ優秀な官僚が集まらない」
といった趣旨の発言をする向きもあるようです。トンでもないですね。
ただ、そもそもの問題は公務員であるにも拘らず、国民に仕えると意識が希薄で、省庁間の縄張り意識（内向きには仲間意識）が強すぎることが、省庁のバックアップによる天下りに繋がっているということです。これにメスを入れないと結局グダグダ改革でしょうね、議員年金みたいに。
【アンシャンレジーム】
「旧制度」の意。特にフランス革命勃発前の絶対王政を中心とする旧政体を指します。当時は三つの身分にわかれていました。第一身分は聖職者＝坊主。第二身分は貴族。両者には免税特権があります。なのに人口比率は３％。そして第三身分が平民です。内訳は商工業者、職人、農民などがいました。当然のことながら税金の負担はすべて、第三身分に押しつけられていたわけですから、まぁ革命は当然でしょうね。
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