班長。今度のキャンプファイアのスタンツどうしますか??
ん~。困ったなぁ。隊長は“仲間”がテーマだっていってたけれど。何かいいアイディアある???
あ…あのぉ…僕が好きなBump of Chickenの曲、すっごく詞がいいから参考にしてください…
ダンデライオン
主人公のライオンは、サバンナの嫌われ者です。
だから、いつも一人ぼっち。
ある時、ライオンはつり橋を渡り、そこで太陽によく似た姿の「彼」に会います。
「彼」は、ライオンを見ても、逃げもせずじっとしたまま。
ライオンにとってこんなことは今までなかったことです。
ライオンは、「彼」に尋ねます。
「おれが怖くないのか?」
すると、「彼」は、吹き抜ける風とともに一度だけ頷きます。
ライオンは、生まれて初めて友達ができたような気がして喜びます。うれしくて、うれしくて泣き出してしまったほどです。
悲しくもないのに、なぜ涙が出るんだろう
それから、毎日毎日、天気の日も雨の日でも、ライオンは、橋を渡って、「彼」に会いに来るようになりました。
「彼」は、ライオンに何をするわけでも、何かを言うわけでもありません。
ただ、静かに迎えてくれるだけです。
それでも、ライオンは、満足で、「彼」を訪ねます。
ある時、いつものようにライオンがつり橋を渡っていると、突然雷がライオンを襲います。
つり橋は落ち、ライオンは、深い谷底に…
ライオンは、立つこともできないほどの重傷を負いました。
しかし、ライオンは、深く傷つきながらも、大きな声で谷底から「彼」に呼びかけます。何度も何度も…
「この元気な声が聞えるか。この通り 全然平気だぞ 。」
なぜ…?
息をするのも辛くて仕方がないくらいなのに…
それは、ライオンは一人ぼっちがどんなに悲しいことか知っているので、「彼」が自分がいなくなってしまって、一人の寂しさで泣いてしまわないよう、必死で、元気な声で、「彼」に言葉をかけるのでした。
ライオンは、次第に弱っていきます。
もう死にそうで、声も出なくなりました。
でも、ぜんぜん寂しくも辛くもありません。
むしろ、最後まで友達のためにしてあげられたことで満足です。
もし、生まれ変われるのなら、「彼」のような姿になりたい。そうすればみんなに愛してもらえるはず…
そう思いながらライオンは、静かに息を引き取ります。
季節は巡り春が訪れました。
ライオンが落ちた谷底には、一面、タンポポの花が咲きました。
ダンデライオン Bump of Chicken (作詞・作曲 藤原基央)から
ライオンがかわいそうです…だって、タンポポに何かしたって、花だから何もしてくれないよ…
そうかなぁ…やっぱりライオンは幸せだったと思うよ。なんていうか…
お礼とか、見返りを期待するといったことなしに、他の人と付き合うというか、思うというか、助けるというというか…それって大切じゃないぁなぁ
なかなか、深い意味がある詞だね。もっとみんなで考えてみようよ。