それでも永山則夫が好きだ(スピンオフ)

「ねっとわあく死刑廃止」や、無期懲役囚で「とらえなおし」で知られる飯田博久さんや、小松川事件の李珍宇のことを書いたり色々

「女の裁判官・法務大臣のくせに、死刑に賛成するのか」…女のくせに!と言う死刑廃止派が。あれ?人権派じゃなかったの?

2017-05-06 19:30:02 | 管理人のぼやき

途中でまったくジャンルが異なるネタを入れてしまってすみません。このブログにこういうネタ書くのはどうかと思いましたが、我慢の限界を感じたので書きます。私はLGBTsで、さらに死刑反対派、フェミニストでもあるのですが…(一部の)死刑廃止派が言うセリフでがっかりさせられることがいくつかあります。そのうちの一部がこれです↓

 

「女の裁判官のくせに死刑判決を出した!女は母性があるはずなのに…」

「女の法務大臣のくせに死刑を執行した!」

 

 

上の台詞は“人権派である”死刑廃止派が言っているはずなのに、

何でも「女が悪い!」に持って行く、ネットの女叩き(セクシスト)衆とどうも被る。

 

今に「女の裁判員が多かったのに、死刑になった!」とでも言われるのでしょうか…? 

 

こういった発言について、「死刑廃止派は差別を憎み共生を目指す人権派であったはずなのに、この発言はいただけない。残念だ」とおっしゃっている死刑廃止派の方々はいます。(ネット上で私が確認をとったりしてみたところ、同様に「残念だ」とおっしゃってる方々もおられます。)

 

(補足)保守派にも死刑廃止派はいますが、基本的に死刑廃止派にはリベラルや左派が多い。しかし、左翼やリベラル=全員、男女平等、ジェンダーフリー主義者、ではないんです(-”-;。「リベラルや左翼は男女同権主義で、LGBTs擁護派、ジェンダーフリーの連中だ!」と右翼の一部はリベラルを叩いてるのをネット上で昔からよく見ますが、それは正確ではありません。リベラルや左翼には、保守系よりは、ジェンダーフリー派や男女同権主義の人達は多いかな?というくらいなのです。保守系の差別主義者たちは自分達の意志で開き直って差別をしているから単純明快です。しかし、『リベラルの性差別主義者やジェンダーバイアス派』は天然系や屁理屈系が多いです。例えば…「ヘテロ男向けのエロい女の裸のポスターを貼ったり、そこいらでヘテロ男性向けのエロ本を売るのは、公権力への抵抗だ!表現の自由だ!」と言うリベラルがいますが…そのリベラルは、日本が男社会であることをあえて無視し、屁理屈をつけてセクハラや性差別を肯定してるだけなんです。また、リベラルだから必ずしもLGBTsやジェンダー問題についてきちんと理解している、なんてこともありません。そのリベラルの人がたとえ「ジェンダー」という言葉を普段使っていたとしても、ジェンダーフリー派とも限りません。本人はジェンダーフリーのつもりだったりするのですが、LGBTsの私が接するとバイアスだったという人もいます。また、ただ単に自民党叩きにLGBTsの名前を出しているだけのリベラルもいます。“性”の問題については、リベラルの間でも啓発が遅れてるし、意見も統一されてないと思います。また、昔も、左翼組織内で女性差別問題は起きていたようです。私はそれを聞いてもあまり驚きません…

 

話し戻し…

「女の裁判官のくせに死刑判決を出した!女は母性があるはずなのに…」

「女の法務大臣のくせに死刑を執行した!」

について…

 

「女が全員、リベラルで、平和主義で、死刑反対派」なんてありえますか?

 

日本会議のメンバーに女はゼロですか?   

 

「日本女性の会」は?

 

体の性が女の右翼思想者などいくらでもいますし女の有名右翼だっています。女だから平和主義だとか女だから軍拡に反対だとか女だから護憲派だとか女だから反自民党だ、なんてありえません。もしもそうだったら野党支持派やアンチ自民党の方々は苦労しておりません(笑)。逆を言うなら、体の性が男=全員右翼で全員死刑存置派なわけありません。

 

しかし…こういうことも耳にします。

かなり昭和世代のフェミニストの方々が、かつて、「女だったら戦争に反対のはず」「女だったら核武装に反対のはず」といった主張をしていたと。そして1984年発行の【死刑をなくす女の会】という本に、「死刑制度は男が作った制度だ」「いのちを生み育てる女は…」と書いてあったと。

昔流行ったステレオタイプのフェミニズムの影響もあるのだろうか?

こんなかんじの↓

男=戦争、武力、破壊、権力

女=母性、創造、平和主義

参考:女たちの死刑廃止「論」(死刑をなくす女の会)アリーテ姫の変容

 

う~ん…

一部の女性(フェミニスト)達が昭和時代にそういうジェンダーバイアス的主張をしていたとなると、それに影響を受けた男性たちがいるというのも少し納得できるんだよね。そして、それを真に受ければ、“女は母性があるはずなので、死刑に反対してくれると思ったのに”なる旧式なことを言う男性が発生するのも、少しわかる気がするんだよね。でもなあ…

日本の女全員=革新、左翼?

日本の男全員=保守、右翼?

そんなわけないですし。(露骨に無視される我々LGBTs…)

 

とりあえず…死刑制度だけじゃなく、法律やシステム、シキタリ全般、ほぼ男が作った社会であることは変わりないと思います。だから、「死刑制度は男が作った」…この発言は間違ってはいないとは思います。

しかしそれを言われた死刑廃止派男性たちは「う…うん…」てな感じで困っただろうね。

 

フェミニスト全員=ジェンダーフリー派ではないんだよね…

 

私は、「ジェンダーフリーにならないと必要以上の性的役割分担は固定されたままだし、男女平等なんてありえないし、LGBTsも理解されない」という思想なので、ジェンダーとフェミニズムとLGBTs問題は切っても切れないのです。

 

といいますか、一部の男どもの言うこともメチャクチャなんだ。「女は従順な人が多く保守に流され易いのだ!」と言ったり、「女は差別を受けている社会的弱者だし、平和・平等主義なのでリベラルになりやすい」とか言ったり…要は、男どもが女についてイメージで好き勝手言ってるだけなんだ。もうアホ臭いんだ。

 

上でも書いたが、右翼や自民党支持派の女性なんて世の中いくらでもいるんで“女だから死刑廃止派のはず”なんて発想は私には微塵もなかった。実際、有名右翼女性がツイッターで「LGBTsは異常者」発言をして炎上してたからね(難民を侮辱するイラストを描いた例の人です)。それに対して私は「女のくせに!」なんて考えは、粉微塵も浮かびません。有名人物の強姦致傷事件を弁護して、徹底的に被告を庇った女性弁護士もいるしねえ…。

 

しかし、これだけは言えるんだが…「男のくせに、こんな犯罪をするなんて!」「男の政治家のくせに!」「男の裁判官のくせに!」と言われているのを聞いたことがない。

 

現在、日本の女性管理職は8%しかいないそうですが、それゆえに重要な役割についた女性は男以上に体の性の名称を言われた上にボロクソに罵られますね。

 

ですが…女の裁判官は、5人に1人で、そんなに少なくもないんだよねえ

それでも、「女の裁判官のくせに!」って言われるのですか?

さすが、ジャパ~ン

 

 

 



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