703 ~NAOMI’s Room~

舞台「8人の女たち」を観て。

8日(日)、遂に、遂に、
「8人の女たち」を観に行ってきた。


2日経った今でも興奮していて考えてしまう。
本当に幸せな時間だった。
最高な記録として一部始終、たっぷり残す。

《舞台に入るまで》

当日、16時半会場、17時開演だったので、
会場10分前に行って「立ち見席」の列に並んでた。
だいたい4番目くらいだった。

開場時間が過ぎると座席番号付きのチケットを
持ったお客さんがぞろぞろと来場し始めた。
客層は圧倒的に30~50代主婦。

スタッフの兄ちゃんが、
「キャンセルが出た場合、立ち見から通常座席に
移りたい人いらっしゃいますか~?」と叫ぶ。

10名くらいの奥様が「はいっっっ!」と叫ぶ。
私もできればステージの近くでゆっくり座って
観賞したかったけれど、さらに¥4,000かかる上に
めちゃくちゃ端の方だったら逆に嫌だと思ってやめた。

開演10分前、それは突然やって来た!!!
真っ赤な柄シャツを着た、
見るからにファンキーな40代男性(役者!?)が
10mほど先から一直線に私の方へ歩いて来て、
「一人で来てるんですか?
だったら、一人来れなくなったのでコレどうぞ」と
通常チケットを一枚私の元に差し出した!?!?!

一瞬、悪質な売屋かと思い、かなり硬直した。
それに、立ち見の列に並んでるお客さんをはじめ、
キャンセル待ちしてる方もみんなこっちをを見てる。

「え・・・え・・・」としか言えない私に
チケットを握らせて、おじさんは会場に消えて行った。

少し考えたけど、やっぱり少しでも近くで見たい
という気持ちに負けて、私はおじさんを信じ、
それをいただくことにした。
奥様方の視線など気にせずに。

客先に入って、チケットに書いてある席を知って
本当に驚いた。。。

ステージが目の前!!!
汗はもちろん、呼吸の音まで見える場所。

(この舞台のために360度から見れるように
ステージが中央に移動されている)
これはWEBでとってきた写真。




《舞台が始まって》

開演時間、ブザーと同時に照明が消え、
ステージ奥の座席階段の最上部に
2つのスポットライト!!
混乱して覚えていない。

私が座る方の座席の後ろから、
牧瀬里穂とマイコがゆっくり降りてきて
すぐ横を通り過ぎる。

もう、うわあぁぁぁぁ・・・・
って感じ。

そしてステージ上に8人の女優さん全員が並んだ時の
あのオーラという名の威圧感。。。。。。
本当に感動して涙出た。




そして、舞台は始まる。
内容はカット。
ストーリーは映画を観たから知ってたけど、
もう、女優さんて本当に素晴らしいと感じた。

8人の女優さんについて、
感じたことを書きたいと思う。

※五十音順番
(パンフレット等に五十音順で
表記しないといけないくらい
すごい女優さんばかりを敢えて集めたという)

1、浅野温子(ピエレット)

今回私が最も見たかった女優さん。
昔ドラマ「平成夫婦茶碗」を見てからファンだった。
大学教授も務める知的でクールな印象以上に、
その存在感がすごすぎて圧倒されてしまった。
もう男も女も一瞬で惚れさせる独特の雰囲気で
強いオーラと低くハスキーな声がたまらない。
あれだけすごい女優さんが揃った中で
こんなに印象に残るって、すごいことだと思う。
ちなみに途中でつまづいたのはかわいかった。


2、荻野目慶子(マダム・シャネル)

あまり演技は見たことがなかったけれど、
シャネル役ではイメージがガラッと変わった。
映画では恰幅のいい黒人のおばさんが演じた役を、
敢えて荻野目慶子さんでキャスティングした訳が
なんとなくだけど分かった気がする。
「いい人」なんて言葉では語りきれない
不思議な魅力が劇中の至るところにあった。
人の秘密を決してしゃべらないけど、
自分も秘密をもっている。本当に不思議な魅力。


3、加賀まりこ(マミー)

まさか大御所加賀さんを人生において
生で見れるとは、1年前まで確実に思っていなかった。
8人の中で最も年輩で、当然貫禄が半端でなくて、
本人の人生経験の豊富さがマミーの人生に
影響しているんだろうなと感じた。
最後、手を振ってくれた際に目が合った気がして、
(というか絶対私を見つめて微笑んで振ってた)
ドキドキした。すごく綺麗だった。
美しく歳をとった女性特有の雰囲気があった。


4、大地真央(ギャビー)

宝塚の男役トップスター&松平健の元妻という
情報は知っていたけど、演技は見たことなく。
ギャビーはこの方に本当にぴったりな気がした。
166cmスタイル&55歳には絶対に見えない美。
もう信じられない美しさ。ブレないはずの女性が
少しずつブレていく演技がすごく上手かった。
途中笑いを誘う演技も大地さんが演じると
すごく可愛く、役をモノにしている感じがした。
真矢みきが宝塚入団前から憧れていただけある。


5、戸田恵子(オーギュスティーヌ)

私がどうしても見たかったもう一人の女優さん。
ブログチェックするほどの大ファン。
映画を観た後、戸田恵子さんが演じる
オーギュスティーヌを見たくて仕方なかった。
こんなにハマるってすごすぎる!ってくらいの
想像以上の演技力。ひねくれ者で色気が無いけど
いじらしくかわいい演技を普通にやり遂げる
巧みな雰囲気が本当に好き。昔から職人気質な
雰囲気をすごく感じる。感動して幸せすぎて
心臓がずっとドクドクしてた。


6、マイコ(シュゾン)

「さらりとした梅酒」のCMのあの女の子。
生で見たマイコさんは物凄く綺麗だった。
写真などと全く違う。そしてなんと舞台初挑戦。
上手いと思った。台詞の聞き取りやすさは
もちろんのことシュゾンの聡明かつ可愛らしい
キャラクターが取り憑いたみたいに見えた。
何よりマイコさんの一番の魅力は声だと思った。
透明感があってすごく素敵。今後、テレビでも
彼女に注目したいと思う。



7、牧瀬里穂(ルイーズ)

始め舞台の後ろから歩いて来て、すぐ横を
通り過ぎた時、心から「なんて美しい横顔」と
思った。牧瀬さんが官能的な魔性の女を演じると
こんな風になるんだ・・と。映画版の
エマニュエル・ベアールと似た妖艶さを感じた。
普段のかわいいイメージなんて全くなかった。
出番でない時、脚を組んでステージや客席を
けだるそうに睨む表情にゾワッとした。
驚くほど、想像以上の魅力だった。


8、南沢奈央(カトリーヌ)

名前と顔をかろうじて知ってるくらいだった。
でもこの子すごいなと思った。
第一に、2009年に舞台初挑戦とは思えなかった。
これ程までに大女優陣に囲まれた21歳の気持ちって
どういったものなのかな。しかも終盤、
最も大事なシーンを担う役どころ。一体何分間
一人で大声でしゃべり続けたのか。
実際は、聞き取りにくいところもあったけど、
この子すごいなと感じた。(上から目線ではなく)


こんな素敵な女優さんが8人も集まった、
奇跡みたいな舞台を観に行けて本当に幸せ。




2004年にも、全く別の女優さん達で舞台
やってたけど今回、私がこれほどまでに
行きたかったのは、憧れの好きな女優さん
だらけだったから。

もちろん脚本も良いけど役者さんの命を感じた。

今回初めてこんなに近くからプロの役者さんを
見て心から感激した。心から凄いなと思った。
色々な感情や刺激をくれて豊かになる気がした。

舞台。
今年はたくさん舞台を観に行きたいな。

チケットをくれたおじさんには
本当に感謝。


今日の一言。
「表現する仕事。」


 


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コメント一覧

703
トロトロトロル♪
すてき★お父さん、すごく素敵な世界観をもった方だね!!!
本当に薪ストーブや暖炉を愛しているんだね!
そして久々に見たトロル、やっぱかわいいな~♪
ちゃい
すてきストーリー
チケットの幸運、すごいね!
読んでたら観に行きたくなっただよ。
舞台って、映画とは違う感動があるんだろうな~すごい興味ある!

あ、私事ですが
梅田ドイツナイトで買ったトロル。
お父さんがブログにアップしてくれたのよ。
よかったら見てみて(^^)
http://syahoojin.blog79.fc2.com/
ちゃい
すてきストーリー
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