この坂を上ったら二人どんな景色が見えるだろう・・
ゴスペラーズ坂ツアー06~07"セルゲイ"のファイナルを迎え、5人には今、どんな景色が見えているのでしょう。
5人が求めた場所、5人が夢見た場所に辿り着けたのでしょうか。
私も彼らが上る坂道を、つまずいたり遅れたりしながらも追いかけてきました。
そして今、私が彼らと同じ景色を見ているとすれば、そこは・・
到達地点ではなくて新たな出発地点
ゴスペラーズ坂には、きっと終わりはありません。
緩やかに・・穏やかに・・いつまでもいつまでも、どこまでも続くんだと思いたい。
5人が目の前の坂に挑もうとする限り、私は応援し続けたいと思う。
例えどんなに小さな事だっていい・・
私に出来る事で、彼らの進む道を、少しでも歩きやすくしてあげられるファンでいたいと思います。
振り向けば長い影・・・
離さない重ねゆく日々をいつも・・・
到達した坂の上。
その場所から振り向いた時、そこに見える長い影が重ねてきた日々の重さを物語る。
私にとってのセルゲイ初日・・桐生公演。
オープニング、ゆっくりと左右の階段を上ってくる5人・・そして門を開け坂の頂上に堂々と並ぶその姿に、今までに体感した事のない感動で体が震えたのを覚えています。
「また会えたね・・」
その瞬間、心の中で5人に語りかけました。
冷たい白銀の世界。
その景色さえ溶かしてしまうような熱いステージ・・苗場公演。
接近したステージと客席に、5人の熱気と吐息そして汗までもが伝わってくるようでした。
そしてそれは、ステージの5人にも、同じ熱気が客席から伝わっていた事でしょう。
苗場マジック・・それはステージと客席の一体感。
そう私は感じました。
桜が見頃の季節、私にとっての地元公演・・仙台公演。
私が初めてゴスペラーズのライブを見に行った、思い出の会場。
会場内に足を踏み入れると、その時の感動が甦ってくるようでした。
あの日と変わらない・・あの時と変わらない5人が、私には嬉しかった。
また仙台に来てくれてありがとう・・心の中からその言葉を5人に投げかけました。
私にとってのセルゲイ千秋楽・・岩手公演。
ひとつひとつの歌声、ひとつひとつの動き、セルゲイでしか見られない彼らを一生懸命胸に焼きつけました。
5人の笑顔に、5人の歌声に、いつかまた会えるよね?
だから、「さよなら」は言わずに、「またね!」そう言いました。
また会える日を笑顔で待とうよ・・そんな歌詞を心の中で口ずさみながら。
5人がステージから去った後に、星空を一筋の軌跡を残して流れていったあの流れ星。
まるで5人が私にくれた「ありがとう」の言葉のように、私の心に深く深く刻み込まれました。
「この時間・・あの曲やってるな・・・と思ってくれているファンの方が全国にいると思う」
てっちゃんが話してくれたというこの言葉。
その日、その時、その場所・・各会場によってステージは少しずつ違うけれど。
5人の胸には、いつも応援している全ての方が見えているのだと思いました。
特別な何かじゃなくていい・・
いつも気にかけてくれているその気持ちが、ファンにとっては何より嬉しい。
少なくとも私はそう思います。
ゴスペラーズは常に、会場はもちろんの事、応援している全ての人に向けて唄っているのだとこの言葉を聞いて感じました。
だから信じられる・・だからずっと応援したいと思う。
ゴスが私の気持ちを感じてくれているから、私もゴスの気持ちや思いを感じてあげたい・・
心から、そう思えるのです。
ゴスペラーズ坂ツアー06~07"セルゲイ"
それぞれの胸に、それぞれの思い出を残し、このツアーは終わってしまったけれど。
私の中では、間違いなく5人の存在が大きく育ちました。
それは、これからの私の人生にも影響するだろうし、今の毎日にもすでに大きく影響している。
ゴスペラーズの曲が届けてくれる何かを。
5人が届けてくれる、気持ちや思いを。
感じようとすればする程に、掴もうとすればする程に。
私のゴスペラーズへの思いは、強く深く大きくなるばかりです。
このツアーを通して、たくさんの愛と勇気と力をくれたゴスペラーズのみなさま。
このツアーを支えたであろう、スタッフのみなさま、関係者のみなさま。
そして・・
このツアーをゴスペラーズと共に過ごし、一緒に唄い踊り、一緒に感動し、一緒に笑顔を交わした、ゴスペラーズを応援しているすべてのみなさま。
半年間、本当にお疲れ様でした。
そして、素晴らしい感動をありがとうございました。
これからも私は、この場所からゴスペラーズを愛し応援し続けます。
「待っていてくれた大阪の方、日本中から集まってくれた皆さん、
そして、どうしても会場に来れなかった皆さんのために歌います」
千秋楽となった大阪公演で、てっちゃんがくれたこの言葉と、
この言葉と共に私の胸にも届いたゴスペラーズの歌声・・
"陽のあたる坂道"
この曲が、ゴスペラーズがセルゲイ最後に贈ってくれたメッセージと受け止めて。
私もまた、歩き始めます。
ゴスペラーズの曲と共に。
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