「シマダチ」

CDを買いました。
初めて歌手ではなく、その曲を作った人に惹かれて買ったCD。
そう。
あなたが作った曲。「シマダチ」。


最初に聴いたとき。
あなたの匂いがした。
懐かしいあなたの匂いに、涙が止まりませんでした。

まるで、今の私の心を読まれているような詩。
寂しいよ。
会いたいよ。
そんな私の心を・・・。


「また会える日を笑顔で待とうよ」



目を閉じて。
曲の中の景色を描く。

朝の静かな海。
朝焼けの中、引き波を残して船が滑り出す。
そのままじっと海を見ていると、
やがて波は静けさを取り戻す。

その水面に浮かぶあなたの姿。
曲の景色を・・・
続きを思い浮かべようとしても、
あなたの姿にかき消されてしまう。


スポットライトの中で・・。
眩しいくらいに輝いて
全身全霊を注ぎ込んで唄うあなた。


笑っている。
仲間と一緒に楽しそうにしてる。
好きなサックスを真剣な顔で練習してる。


そして・・・。


この曲を作っているときのあなたの姿が。




「時が過ぎてもひとりじゃないよと、胸に残る君の声」
分かってる。
この曲を聴いていると
あなたの存在、温もりを感じます。
寂しいなんて思わなくていい。
そう、あなたが言ってくれているかのよう。



「きっと未来はこの手の中で、夢のようなうたた寝してる」
今度あなたに会える日は
まだ、夢のようなうたた寝をしているの？
無理に起こすのはかわいそうだから
このままそっと寝かせておくね。
あなたが優しく起こしてくれるまで。




寂しい時、辛い時、悲しい時。
私も風に向かってこの曲を唄う。
「蒼いメモリーズ　消えないように」




「また会える日を笑顔で待とうよ」



約束だよ。
私も笑顔で待ってる。
だから。
だからあなたも・・・。




あなたを思う私の気持ちは、より一層深まるばかりです。
「シマダチ」を聴くたびに。