鬱蒼とした木立の中、滝と池に面してレストランがありました。
リゾート地ではありません。品川駅徒歩10分足らずにあります。事務所、マンション、ホテルを含んで一帯として開発された御殿山ガーデンの一角にある庭園です。池を谷底に置き、周辺の窪地が植栽されて庭となっています。
連休が雨模様で思う通りの行動が出来なかったので、次の日曜日11日に期待しましたが、朝はまだ雨は降り続いていました。家の雑事をすますことにして、昼頃には全て片づけました。幸い雨も止んだのでお出かけです。何しろ尻軽夫婦ですから、休日家にじっとしている事は苦痛なのです。
それでは何処へ?それが問題です。昼食をすますと、僅かな時間しかありません。空は相変わらずどんよりと、降る気配は残っていました。お金を使わず高級住宅地の町並みウオッチングで他人様の庭を眺める、赤坂、青葉台、松濤などで楽しんできました。前から興味のあったのは、“御殿山”という名前です。いかにも・・・と思えます。
JR山手線で五反田へ、そこから品川目指して歩き出しました。自動車道通りはビル群ですから脇道へ入ってみましたが、小規模の住宅とアパート群で、期待のお屋敷はありません。現在御殿山の地名はなく、東五反田から北品川へ続いています。やっと現れたのが御殿山ガーデンでした。 裏へ回ると、期待のお屋敷街がありました。遙かに続いていましたが、庭を堪能したので遠くを眺めただけにしました。
天下の森ビルが開発したのですから、抜け目はありません。広いアプローチに池と滝をあしらい、庭園を見下ろす場所には高層のマンションがありました。
人の出入りもあり御殿山トラストコート(庭園住宅)と呼ばれるマンションは賃貸と聞いています。HPを覗いてみたら(野次馬根性!)、一例家具付き賃料48万円とありました。高価な家に住める人種は?あぶく銭?悪銭?そんなことはないでしょう、運?実力で功をなした方々でしょう。四畳一間に6人家族などの時代ではなくなりましたが、健保料が払えず保険証を取り上げられ資格証明を持ってくる人も出ている現実、格差社会の一端でしょう。
庭は山の手・東海道・京浜東北・新幹線JRの線路が集まってくる所に接しています。線路に沿って少し歩くと、品川駅です。御殿山の静けさと打って変わって人の波でした。開発されてから見たことがないという妻に曳かれて東口へ跨線橋を渡ります。駅中の賑わいを左右に見ながら・・・。
駅から続くデッキそそり建つビル群、無機質な開発された東京がそこにありました。
西口には開発されたとはいえ、歩いている間も御殿山ガーデン、関東閣を中心に三菱地所、プリンスホテルはじめのホテル群、それぞれに森とも言える緑が目に優しかったのです。ぱらぱら小雨が降り始めたこともあって、寒々とした東口を早々に後にしたのですが、確かめるとビルの間地図上には緑地があるのです。東口デッキの上からは、緑が全く目に入らなかったのが腑に落ちなくなりました。
どの程度の緑が“作られたのか”近々確かめに行かねば!!!
この春から新幹線のぞみ全て品川に停まるようになり、恵比寿在住ですから30分近く時間短縮になりました。と言っても、殆ど新幹線には乗りませんけれども・・・。