北へ南へ、東へ西へ

旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

静かな宿場町でした 海野宿:長野県東御市

2009-10-08 15:22:06 | 町並み

 9月22日、烏帽子岳登山後下界へ下りてからゆっくり昼食をと予定したのですが、脇道に入り込みロスタイムしてしまったので、山行きでは必ず携行する予備食の「ランチパック」を途中で食べてしまいました。道の駅「雷電くるみの里」での名物を探しての昼食は出来なくなりましたが、駐車場に面した数軒のレストハウスの内でソフトクリームの品数が一番多かった店「ロッジ花紋」でひとまず「巨峰・牛乳ミックス」をゲット、なめながら佐久平へ向けて下山でした。

 移動に時間を割けなくなっていたので道の駅と別所温泉は次回に譲り、高速道路では通り過ぎてしまう旧街道の宿場町、今まで果たせなかった町へやっと寄ることが出来ました。「海野宿」へやって来ました。

 

 やや広めの駐車場、ひっきりなしに車が出入りしていました。数軒のおみやげ屋の先には「白鳥神社」があり、宿場の町並みの始まりです。



 入り口からしばらくの間は観光客の列が続いていました。



 内部の様子も見たくなり、歴史民俗資料館に入りました。



 中庭の作業スペースを挟んで井戸や納屋があり、作業具、民具も展示されていました。各地を回り民俗資料館に入ることは多いのですが、koba3の年代では使ったこともあり記憶に残る農具や生活道具があるのですが、今の子供達には実感としてどれほど分かるのか、興味が湧きました。

 

 この資料館は旅籠屋造りとありましたが、さすがに大きな建物でした。表に出て周りを見上げると、いくつかの家の大屋根には鯱や美濃地方でよく見かけるうだつが多く見られました。ここは北国街道ですが美濃地方と繋がる中山道との中継点、文化も交流していたのでしょう。

 

 少し小振りな建物の中はどのようになっているか知りたくなりましたが、実際に生活している町ですから中へ押し入ることは出来ません。資料館の向かい少し行った所に民芸品の店がありました。入り口から奥が見えたので、入ってみました。



 入り口は土間になっていて、右手に玄関がありそこが店なのですが、土間の正面先は庭になっていました。庭に面して母屋があり、そこが生活の場なのでしょう。花に囲まれ揺ったりと暮らせる、こんな生活に憧れます。

 

 この宿場かなり長く続いています。古い町並みの保存地区は随分多くを巡っていますが、距離も長く静かさと手を加えていない点では随一と思われました。途中からは静かな住居の連なりとなっていて、観光客も途中引き返えしていました。駐車場脇の売店前でたむろしていた地元の人、売店の主かどうかは分かりませんが、通りかかる観光客に「途中までで良いよ!!あと先まで行ったって同じだよ!!」と声をかけていましたが、そのせいでしょうか中間辺りより先は、ひっきりなしに通り過ぎる地元の車以外、人影は殆どありませんでした。これほどの町並み、車の通行を遮断できれば、もっと揺ったり散策できるのですが・・・。



 連休中、如何に人出の少ない箇所を巡るかが課題でしたが、全て成功でした。惜しむらくは、連続した名所でなかったので移動時間を取られたことです。観光業者は、大勢の顧客を移動させることを避けて、大規模の観光地を勧奨するのでしょうか・・・。



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