北へ南へ、東へ西へ

旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

移転ご挨拶

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青い海はいつ見ても清々しい 三ツ石:神奈川県真鶴町

2007-12-17 17:18:45 | 水のある風景

海 その14
 東京から海に行くと言えば湘南・三浦半島・真鶴、そして伊豆となります。近年では、房総、茨城、日本海新潟までも範疇に入っています。高速道路の充実と、観光誘致の成果でしょうか。海の定番は夏、海水浴となりますが、冬の間でも海は存在しますので(当然!?!)海のある場所へは行きますが、海そのものが目的となる事は少ないのです。
 季節を求めて出かけて、スカを食ったのが、平成6年(1994)4月の初っぱなの事でした。この年は桜の開花が遅れていて、都内も近郊も便りはありませんでした。それでは暖かいと言われている湘南ならば、チラホラとでも咲いているのではないかと、昼過ぎ珍しく電車・小田急で出かけてみる事にしました。まだネット検索など思いも寄らない頃なので、出たとこ勝負となりました。
 伊豆は遠いので、取り敢えず小田原は大雄山を目指しました。もちろん、花の影もありません。車内で読んだパンフレットでは、最乗寺は花の遅い枝垂れ桜がメインでしたから、咲いているはずはありません。それではと東海道線に乗り換え真鶴へ、この時期バスは少なく出たばかりでしたので、乗り慣れないタクシーで、岬へ向かいました。桜は?と運転手さんに尋ねると、一カ所だけあったよと、迂回してくれましたが、道路の上に張り出した一枝だけに、確かに花が付いていました。それだけでした。
 それでも岬から眺める三ツ石海岸の青さはすばらしく、冬の間スキー場の白い景色ばかり眺めてきた目には、充分春を感じさせました。



 桜を求めてやって来て、青い海と、新緑も今ひとつの松林を眺めて帰る、間の抜けた話ですが、真鶴半島は入り口まではよく来ましたが、先端岬は未踏破だったので、思いがけない出会いとなりました。