漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

くたぶれた

2019年11月19日 | 言葉遊び
十日ほど前、
孫とババ抜きをしてたんですけどね、

子供は飽きませんからね、

降参して、

「もう辞めよう、
 お爺ちゃん、くたぶれたわ」と言ったら、

「なにそれ?」と怪訝な顔をする。

「ああ、疲れたと云う意味、
 “くたびれる”の大阪弁や」と説明したら、

なんとなく分かったみたいです。

あとで手元の「上方語源辞典」を引いてみました。

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クタは「朽」(くた)
「くたぶれる」はこのクタに接尾語が付いたモノ

十八世紀中期以来、
「クタブレル」が上方の標準語形。

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いま日本中で、
普通に使われるのは「くたびれる」ですが、

これを漢字で、
「草臥れる」と書くのは、

中国の古書
「詩経」にある「草臥」を慣用したもので、

「草臥」は「疲れて草に臥す」と云う意味だそうです。

わたしは孫にスタミナで負け、

草に臥さず、
畳に臥したので、

「畳臥びれた」ことになりますかな。 (笑)




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