漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

あいでんちち

2020年01月20日 | 言葉遊び
小学生の孫娘は読書好き、
 で、「なんか本、買うたろか」と言ったら、

「べーとーべんの伝記」との返事。

処が近年、
近所にあった本屋は皆つぶれてしまう惨状で、

仕方なくアマゾンで検索したら、

「ベートーヴェン物語」と出てきた。

因みにこれを、
ウィキペディアで検索したら、

「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」と、

ご丁寧にも、
「ヴ」が三つも付いて出てきた。

そう云えば、このごろは、

バイオリンを「ヴァイオリン」とする表記をよく見かける。

察するに、
「violin」は、頭文字が「B」ではなく、

「V」だから「ヴ」としてるらしい。

ついでに書けば、
ベートーベンのドイツ語表記は「Beethoven」、

ウィキには、「ヴ」の項目もあり、
「V音を表すのに「ヴ」を用いるのは、福澤諭吉の発案」とある。

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文部省が出した
「学校教育における外来語の取扱いについて」では、

小学校においては教育的配慮から「ヴ」の表記は避けることとし、

中学校において一般的には「バ行」で表記されるが
必要のある場合は「ヴ」で表記されることを教え、

双方の読み書きができるようにする旨の指針が打ち出されている。

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ふーん、「ヴ」は、国も認めてる文字なんだ。

でもさ、

わたしゃ、
ドイツ語の「V発音」が、どんな音になるのか知らないけど、

所詮は外国語、

いくらカタカナをいじり回したって、
原語の発音とマッタク同じになるはずはない。

だから「Beethoven」はベートーベン、
「violin」はバイオリンでいいような気がするんだけどなぁ。

あ、それから、
このごろよく見かける「アイデンティティ」と云うカタカナ語。

この言葉が出て来るたび頭の中で、
「あいでんていてい」と読んでしまう自分に気づいて苦笑い。

あれも、
『あいでんちち』でいいよな、と、

ボヤかずにはいられない、
今日この頃のワタクシメなのであります。 (笑)




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