↑ブルームの青空市で。大道芸に子どもたちもあんぐり
オージー(オーストラリア人のこと)の気質を表すことばに
“イージー・ゴーイング (easy going)”というものがある。
〈のんきにいこ~〉〈気楽にやろうよ〉っていう感じ?
タイで言う“マイペンライ”である。
オージーは何かにつけて “easy, easy ! ”
何が起ころうとも “no worries, mate ! ”
(ノーウォーリー、マイッ と発音しましょう。〈心配いらないぜっ〉という意味)
とてものんきでお気楽なお国がらなのだ。
当然、子育てもアバウト。(もちろん厳しい家庭もあるが)
良く言えば「自由奔放」 ⇒自己主張のあるしっかりした子どもに
悪く言えば「させたい放題」 ⇒甘やかされてわがままな子どもに
とくにハンサムボーイ君の家は、その極みだった。
ブルームで現地の人と結婚した日本人女性にもよく相談していたが、
彼女も「ちょっとその家はオージーの家庭の中でも甘やかしすぎのほう」と言ってたし。
そんな環境で育ったハンサムボーイ君の前に、突如現れた
“世界一お行儀のよい国”からやってきた私。
なんか分からないけど、ダメダメうるさいヤツがボクのじゃまばかりする――
彼の中ではそう感じたに違いない。
私は私で、この危なっかしいことばかりで目の離せない動物に絶えずハラハラ、
オトナの理屈が通らない3歳のガキんちょにいつもイライラ、
ストレスはたまる一方だった。
この子をかわいいと思える日は来るのだろうか――
1日1日がとても長く感じたのを覚えている。
つづく
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