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月子のティーハウス(絵本)を作成しております

第1話・さくら

2024年05月01日 | 月子のティーハウス(プロローグ・第1話~第5話)

ご訪問ありがとうございます

月子のティーハウス
(moon child's tea house)

第1話 さくら

陽光が輝きを増す5月の朝
ティーハウスの前には、山吹の花が咲いている

エントランスを掃除するため、月子はドアを開けた
1匹のきじねこがいた

「入っていい?」きじねこが尋ねた
「ええ、どうぞ…」月子は答えた

きじねこはするすると入り、朝日のあたる窓辺に行った

ホウロウの深皿にミルクを入れ
バターココナッツと共に、月子は差し出した

「ありがとう」

きじねこはミルクを飲み、バターココナッツを食べた
(シャクシャク、シャクシャク)

きじねこは話し出した
「僕には名前がないんだ、僕は名前がほしい」

ガラスボウルに水を注ぎ、もう一度月子は運んであげた
「名前がないの?」月子は尋ねた

「僕は野原に捨てられた」
「それから網に入れられて眠ってしまった」

「目が覚めたら近くにいたの?」月子は話した
「…そう」

月子は、きじねこの耳を見ていた…
「さくらくんでどう?」月子は問いかけた

「うん、さくらがいい」
きじねこ(さくら)は、うれしそうだった

「ありがとう、それからごちそうさま」
ティーハウスを出ると、さくらは雑草の中に消えて行った



ご一読ありがとうございました

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (youtube)
2023-08-06 20:26:58
絵本の練習中(^ε^)-☆Chu!!歴史に残る綺麗な絵本を共に!
返信する
コメントありがとうございます (myoga)
2023-08-07 13:43:35
コメントを頂戴しありがとうございます
拙いブログ記事ですがよろしくお願いいたします
一方、酷暑が続いております
くれぐれも体調お気を付けください
返信する

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