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月子のティーハウス(絵本)を作成しております

小さな恋のメロディ

2024年05月01日 | 童話・映画・音楽

小さな恋の

今回は、1971年制作の英国映画「小さな恋のメロディ」をご紹介させてください

監督:ワリス・フセイン 
脚本:アラン・パーカー

キャスト
メロディ・パーキンス:トレイシーハイド
ダニエル・ラティマー:マークレスター
トム・オーンショー:ジャックワイルド

キャスティングが見事ですね↑これ以上は「あり得ない」感じです

あ ら す じ
ここからは結末にも触れますが、どうぞご容赦ください

小さな恋のメロディは、英国・ロンドンの公立学校を舞台にした
11歳の少年と少女のラブロマンスです

バレエの練習をしているメロディの姿を、ダニエルと同級生達はのぞき見をします

やがてダニエルとメロディは惹かれあい
お互いの気持ちを理解して、学校をサボって海水浴へ出かけます

そして2人は、結婚を固く決意します

大人達は反対し、やんちゃなトムとは
取っ組み合いのケンカにも発展します

しかし最後は、クラスメイト全員で2人の結婚式を挙げて祝福をします
神父さまは、もちろん仲直りをしたトムです

愛くるしいメロディと上品なダニエル、そしてやんちゃなトム
観ていて羨ましいほどのラブストーリーです

時が経ち、中学校で教わったことを私は思い出しました
英国のクラス(階級)についてです

当時、英国ではパブの中がパーテーション(壁)で区切られていたそうです
(ブルーカラーとホワイトカラーのようです)

この時「小さな恋のメロディ」は、英国のクラス(階級)と関係があるの?
改めて私は考えました

メロディの家庭は、一般的な庶民クラスのように感じます
一方、ダニエルの家庭は豊かです
それに対して、トムの家庭はメロディよりも少し下がるような気がいたします

クラス全員で、2人の結婚式を挙げるということは
「クラス(階級)をなくしたい…」

この様な製作者のメッセージが、あったのではないでしょうか?

そして「クラス(階級)」をなくすために必要なの事は
「純粋に人を愛すること」かもしれません

こんな思いを、さり気なくラブストーリーに託しているとしたら
なんて粋な計らいでしょう

小さな恋のメロディは、私にとって瑞々しくカッコイイ映画です


(ビージーズのメロディフェアも素敵です

コメント (4)
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トリビュート、カレン・カーペンター

2024年01月18日 | 童話・映画・音楽

ご訪問ありがとうございます

Karen  Carpenter

皆さまはどんな女性シンガーがお好きですか?
マリア・カラス、キャスリーン・バトル、それとも美空ひばりさんでしょうか?

今回はカレン・カーペンター(1950-1983)をご紹介させてください

カレン・カーペンターは兄妹デュオ、カーペンターズのお一人で
米国・コネチカット州出身のヴォーカリスト・ドラマーです

カーペンターズには、「Close to you」「Yesterday once more」など沢山のヒット曲があります
もちろんお兄さんのリチャードも素晴らしいピアニスト・音楽家です

最初に私がお伝えしたい事は、歌い出しでわかるカレンの天性の声質(せいしつ)です
優しく甘えて来るようなヴォーカルは、まさにギフテッド(ヴォイス)です

親しみやすく美しいメロディとカレンのヴォーカルが融合し
カーペンターズは世界的なスターになっていきました

そんなカレンに転機(悲劇)が訪れます

当時聞いたことのない摂食障害(拒食症)に陥り、カレンは寿命を縮めてしまいました
その後、背景には家族関係の問題があったと言われております

またご自身もオーバーウェイトを気にされていたようです
さらにスターとしての激務とストレスもあったのでは?と私は思っております

現在であれば、カレンは適切な治療を受けられたかもしれません

でも、もう一度考えてみますと
カレンが陥った摂食障害やルッキズムにも通じる問題は、今の社会を反映しているかのようです

社会的な地位や名声とは関係なく
人知れず傷ついている方も、きっといらっしゃると思います

自身の身を持って、カレンはこの様な隠れた問題に警鐘を促してくれたのかもしれません
そう思うと、カレンの残念な死を少し受け入れることができます

そしてこれからも聴き続け、私はカレンをトリビュートしたいと思います


(笑っているカレンが1番好きです)

ご一読ありがとうございました

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幸福な王子

2023年12月23日 | 童話・映画・音楽

ご訪問ありがとうございます

今回はオスカーワイルド作
幸福な(の)王子をご紹介させてください
とても有名な童話なので、ご存知の方も多いと思います

オスカーワイルド(1854-1900)は、アイルランド出身の小説家・劇作家です
代表作には「サロメ」や「ドリアングレイの肖像」があります

こちらは世紀末・耽美主義と形容されダークな感じが漂います
従って幸福な王子も童話ながら、深読みをされる方もいらっしゃるようです

あらすじ

不自由のない生活をしてきた王子が、町のシンボルとなります
剣にはルビー・両目にサファイア、ボディは金箔で覆われております

そこへ越冬を目前に控えた1羽のつばめが現れます
身体を休めようとするつばめですが、王子の涙に気づき頼まれごとを引き受けます

つばめは貧しい人々に、ルビーやサファイアを運んであげます
同時に王子の良心に気づき、つばめは力尽きるまで働きます

ところが心無い人の反応は…?

良い行いをした王子やつばめは「改めて称賛される」
この様な結末を私は考えておりました

ところが
美しくなくなってしまった王子
最期まで寄り添ったつばめ

彼らには冷たい仕打ちが待っておりました
「どうして?」と私は思ってしまいました

幸福な王子は、私にとって忘れることなく
また考えさせられる童話だと思います

そして矛盾を含んだストーリーが悲しく切ないのです

今回は「幸福な王子」をご紹介させて頂きました

 

ご一読ありがとうございました 

 

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野ばら

2023年10月29日 | 童話・映画・音楽

いつもありがとうございます
今回は童話をご紹介させてください

皆さま休憩時間はどの様にお過ごしでしょうか?
ぬりえ作業の休憩などに、私は小説のあらすじや童話などを視聴しております

今回は小川未明作・野ばらをご紹介させてください
小川未明(1882-1961)は新潟県出身の小説家・児童文学者です

1951年日本芸術院賞受賞・1953年芸術院会員、文化功労者など
評価の高い文筆家です

あらすじを少しお話しさせてください

大きな国と小さな国の国境にそれぞれ老兵と青年兵がいます
国境を守っている2人ですが次第に交流が芽生えます

特に将棋(チェス?)を通じて相手への理解を深めて
実の親子と思えるほどの友情や思いやりが育まれていきます

ずっと続いて欲しい穏やかで平和な時間です
しかし悲しいことに両国には戦争が起こってしまいます…

野ばらはストーリー自体が美しく流れるように語られます
内容は難しい物ではなくイメージも浮かびやすいかと思います

ところがそこから伝わって来る「ヒューマニズム」や「平和への希求」など
「野ばら」に込められた作者の思いを考え始めると
私は聞き入ってしまいます

皆さまはどの様に感じますでしょうか?
よろしければ是非ご覧になってください

*野ばらはyoutubeで視聴ができ青空文庫でも読むことができます

ご一読ありがとうございました

(参照:ブリタニカ国際大百科事典・電子版) 

 

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