子どもとうさぎとねこと音楽のある風景

息子いっちゃん(2006年3月生)と3匹のうさぎと3匹のねこのいる歌と琴が好きな主婦の記録

ぷっくの子宮をどうするか?

2008年02月26日 | うさぎぷっくの健康記録(てんかん)

去年の夏に初めて診察していただいた「すすきの動物病院」で、うさぎのメスは3才までに子宮を取った方が病気にならなくて済むと言われてどうしようかと考えていました。
(すすきのさんによるとメスの8割は死因が子宮関係のガンとのこと。)

私はナナちゃんの病気を経験して、病気で苦しむ姿を見たくないと思い、苦渋の決断だけど子宮を取った方がよいと、覚悟を決めていました。(初詣では健康祈願のお守りも買って・・・。)

でも、よく考えてみると、ぷっくは「てんかん」のような症状の出るうさぎ。こんな体のコが手術を受けても大丈夫なのか?

このことが気になりました。
そこで、専門家諸氏のご意見を伺うことに。

お聞きした方全体の話をまとめた方がいいのでしょうが、まとめづらいので、要点をそれぞれ書かせていただきます。

<ミニレッキス・ブリーダーのさゆりさん>

・以前、てんかん持ちのうさぎのCTやMRIの検査をお願いしようとしたら、全身麻酔が必要なので、命の補償はできないといわれたことがある(犬・猫中心の病院で)。
・てんかんのあるオスのうさぎの去勢例はある。
・メスの方が麻酔に時間はかかる。

Q:子宮全体がきれいなら卵巣だけ取れば病気予防になる?
A:なると思う。

Q:ぷっくは3才になったけど、手術は少しでも早い方がいい?

A:妊娠経験がなければ5才ぐらいでも手術に耐えられて治ってるケースが多い(里親さんなどで。)
ただ、(さゆりさんのところの)妊娠経験のあるうさぎは5才手遅れでのケースが多く、メスのうさぎの9割は子宮ガンなどになっている。子宮も元気なコは10%。

Q:手術した場合、術後はどうか?
A:食欲が心配。

 (結論)健康体のコなら子宮摘出もよいと思うが、ぷっくの場合は神経系に何らかの問題があるコだから、一概には勧められない。飼い主の判断によるところ。

<きち動物病院の吉本先生>

Q:メスうさぎの病気予防に子宮を3才までに取った方がよいと聞いたが、先生はどう思われますか?

A:いいとは言い切れない。うさぎの死因として、最近は多少長寿傾向になってきているからガンなどもあるが、必ずしもメスの死因が子宮ガンが多いとは言い切れない。全体の死因としてはうっ滞などが多いように思う。
出血があったり、しこりがあったり、何らかの症状があるのなら、手術はした方がいいけれど。

(ぷっくについては)
今までに神経系の症状のあるコ(斜頚、麻痺、てんかんなど)の手術をしたことがある。術後しばらく、眼振(目が揺れる)がある場合もあったが、その後の症状が変わった(元々の症状が悪くなった)コはいない。
今まで何か問題が出たわけではないが、経験値として、恐い気はする。

(なぜ「てんかん」持ちのコの麻酔が危険か?)

1.麻酔をすると脳圧が高くなる。高くなった脳圧に対するキャパシティーが普通で10だとすると、てんかんのコは3ぐらいの感触。最近の若い先生方で脳圧に影響を与えない麻酔薬を使う人もいる。(ちなみにCTに関しては日大のCTは一番よい。スパイラルCTといって短時間でできる。)

2.「てんかん」は入眠と覚醒の時に出やすいが、麻酔もその眠りのような状態になるため、出やすい側面がある。


 (結論)(医師として煮え切らない回答だが)ぷっくのような「てんかん」的症状を持つコの子宮摘出は積極的に勧められない。
子宮の病気にかかったときに出血を発見することはちょっと難しい部分があるので、何らか子宮の異状が出ないかどうか、後で後悔しないためにも日ごろから潜血がないかどうか、人間用の試験紙でよいので薬局で簡単に手に入るから、それで定期的に調べておくとよいと思う。

お二方のお話は懸念されるところが共通していた。
それを踏まえた上で、すすきのさんに行き、お話を聞いてみた。

<すすきの動物病院>

Q:(基本的には手術しない方向で考えてます。)「てんかん」などの神経症状があるコの手術もされてますか?

A:している。ただし、症状が落ち着いている時期にしている。

(EZについての質問中の話)

EZ(エンセファリトゾーン)という原虫はどのうさぎ全般の半分近くにいる。しかし、EZの悪影響を受けて症状として出るケースは少ない。全く元気で一生過ごすうさぎも多数いる。
何らかのストレスや体力の低下で症状が出てくることがある。
だから、元気な時期にはEZによる影響は少ないと見られるので、その時期に手術を行っている。

(→私:以前、きち先生にお話を伺っていて、EZの症状が出ていたと思われるコがその後元気になったが、数年後に斜頚になったケースがあると聞いていたけど、これは加齢で衰えたからとも考えられると思った。)

<全体の結論>
EZ(と、その影響と思われる神経系の病気のことなど)については、まだ確たる解析はできていない領域。
でも、今まできち先生に伺ってきたお話とすすきのさんで聞いたお話は、(先生方の考え方の違いはあるでしょうが)私の中では矛盾なくつながった。
その上で、神経系の病気があっても手術は大丈夫だとするすすきのさんと、神経系の病気があるコはどこか恐いとするきち先生。ある認識の上にその結論ができていることがわかったので、両方とも納得できる。

そして、それを踏まえた私たちの決断は、
やっぱり麻酔や手術が健康体のコより危険性が高いのなら、止めようということになった。
子宮ガンの症状を見るのはとてもつらいし、可能性は低くない。
でも、ぷっくの場合、もし手術をして今やっと手にした日々の健康と引き換えにしてまで予防はできない。
もし、子宮ガンになったら、そのときはつらくてもぷっくといっしょに耐えよう。その代わり、今の元気を尊びたい。
子宮ガンになったとしても、その分、ずっと元気でいられたんだと思えれば、それで納得できる。
あとは、EZが悪さしないように日々、元気で過ごせるように気をつけることだね。

夫は、いろんな人の意見を聞いて迷いたくないようだけど、私は迷ったとしても、わかる範囲のことをわかる限り知って、その上で迷いつつも最良の決断をしたかった。
忙しい中、丁寧に説明をしてくださったみなさんに感謝します。
おかげで、闇雲に心配したり悩んだりせずに納得できる決断ができました。
ありがとうございました。

1月の終わりにさゆりさんときち先生に聞き、11日にすすきのさんんい行ってきたのに、なかなかUPできなかった。
やっと書けて、ほっ















 


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