「 寝ころがりお腹一面ねこぬくみ 」うちのねこマロンは大きい。布団の中で甘えてお腹に乗ってべったり。お互いにあったかいね。 . . . 本文を読む
「 雨ばかりの夏越え朝顔たね一つ生む 」うちの庭は北東向きで日当たりがよくない。梅や紅葉の木も日差しを地面に届けない。そして、雨ばかりの夏、その後の猛烈な暑さ。朝顔もゴーヤも育つ時期がなかった。木々の葉が落ち始め、うらさびしい冬の初め。一つだけついていた朝顔の種を見つけた。よくがんばったね。朝顔の意地を見た思い。 . . . 本文を読む
「 ずり落ちる毛布に祖母の手また眠る 」両親が共働きだったので、祖父母によく面倒を見てもらいました。夜中にもベッドからずり落ちる布団を直したり、見回りにきてくれました。半分夢の中にいて、でも気がついていて、ありがとうと言うこともなかったけど、いつもありがたいと感じていました。愛情のベールに包まれて育ててもらいました。祖母は97歳で元気です。しばらく会えていませんが、コロナが明けるまで元気でいてと祈 . . . 本文を読む
「 呼ばれてる探してると来るねこいとおしく 」外から帰ってきて、または出かける前、ねこたちがどこにいるかと確認。納戸やクローゼットや部屋部屋に閉じこめちゃってるかな、まさか、外に出てないよね、とか。どこを探してもいなくて、焦って、こんなところにいたのか!と、びっくりしたり、ほっとしたりがねこのいる日常。今朝も出かけようとしてもどこにもいない。名前を何度も呼んで探していたら、出てきてくれた。わたしの . . . 本文を読む
「 葉の落ちて形尊き枯木かな 」色づいた葉が落ちるとわびしい。さびしい。生き生きと生い茂る緑の葉もなく、色づいたきれいな葉もなく、いよいよ寒くなってきたな。でも、葉のない状態が一番木そのものの形の美しさがわかる。これも好きである。 . . . 本文を読む
「 ニキビ男子犬と歩けばのどかなり 」夕方、中学生の息子より少し年上の男子が犬の散歩をしていた。この年ごろの男子の散歩はあまり見かけない。珍しい。普段は家族ともあまり会話もせず、むっつりしているであろう年ごろ。でも、犬が好きでちゃんと世話をしている。反抗期でもあるだろうけど、犬をかわいいと思い、世話をしている姿はほのぼのしていて、ほっとする。思春期、反抗期、無口でむっつり、うまく当てはまらず、ニキ . . . 本文を読む
「 実や種が好きです命よ我にて生きよ 」果物、ごま、豆…とにかく、実ったものが大好きです。お気に入りのおやつは果物やドライフルーツ。考えてみれば、これらから命は芽吹きます。命の源ばかりいただいています。もったいないけれど、それを生かして生きてゆかねばと思います。主に観賞用ですが、黄色いのはゆずの大きなもの、鬼ゆずです。(短歌でアップしましたが、字余りですが、俳句ですかね。) . . . 本文を読む
「 凩(こがらし)や枯葉の子らと遊びおり 」風が枯葉と駆けっこしているのをよく見かけます。枯葉がじゃれて遊んでいるように見えます。くるくると小さく舞いながら走ります。ただ風に吹き上げられるのではなくて、見えざる者と戯れているように。風が吹いたときだけ走るので、相手があって遊んでいるように見えます。そこにだれかいるんですか、と思わず、聞いてみたくなります。風もたまには遊びたいのかな、と思って、微笑ん . . . 本文を読む