今日(10/23)新橋演舞場に初めて行ってきました。
1.義賢最期 一幕
昨年のこんぴら歌舞伎でかぶりつきで観た演目。
今回はとちりの真ん中でしたので、どんな感じなのか楽しみでした。
待宵姫の坂東新悟さん、初めて拝見。さわやかな感じのするお姫さんでした。
葵御前の春猿さん。春猿さんってどちらかというと待宵姫のイメージだったのですが、こんなお役をされるようになったんですね。
落ち着きのある奥方さんでしたね。たたずまいがそんな感じでした。そして義賢と一緒に残りたいけどわかりました、行きますの件はよかったなあ。
折平の獅童さん、義賢の白旗を前に源氏再興を誓う件が良かったです。
さて、主人公義賢の愛之助さん。
昨年こんぴらで拝見したよりさらに貫禄でていたような気がしました。
兄の義朝のどくろを踏め、踏まなかったら白旗あるだろの詮議の場が特にそんな気がしました。
後半の立ち回りにも凄みが増していました。
奥からぶわぁんと障子を蹴っ飛ばして血まみれの義賢。
戸板倒しはすごかったですね。
何度もいうようですが、前回は金丸座のかぶりつきだったので、何がなんだかわからなかったんですよ。
板に乗って上に上がるんですね。それで両端を板で支えられて、そして立って見得を切ってたんですね。ひゃ~。
なんか微妙にぷるぷるしてるのでひやひや。
そして支えている人が一人になって、「はっ!」というと、下手のほうにちょっと押されて、板が平行四辺形に。
でもその前に一瞬、長方形のまま止まってるんですよ。
そして、ばすんっ。
ひゃぁ、怖かったです。
クライマックスの進野次郎との相打ち(?)壮絶でした。
いつの間にか感情移入してしまっていました。
その時の小万の笑三郎さんになってたような気がします。
「義賢さまぁっ!」
もうひとつの仏倒れ。
これは前回のほうが迫力ありすぎたので、今回は階段から落ちはったなあという印象だったのですが、
落ちる前の、またもう死んじゃってるのに源氏の魂は生きていますという気迫がものすごく感じられました。そっちのほうが印象的でした。
やっぱり愛之助さんは歌舞伎役者やなあと、ごく当たり前のことを再認識したこの演目でした。
2.京人形
さて、待ってました。大好きな演目。
「右近、笑三郎、春猿、猿弥、笑也」という配役。
歌舞伎組ファンの私とすればすごくうれしい演目でした。
気分よく帰ってきた左甚五郎(右近)、女房のおとく(笑三郎)に仲居役をさせながらお酒を楽しむ。
なんかもう、このお二人しっぽり落ち着きます。似合いすぎ。うますぎ笑三郎さん。
そして、京人形の笑也さん。
かわいい、かわいい、かわいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーっ!
お人形さんなので、目線がうつろでまたかわいい。
お年52歳ですよ。奇跡です、この可憐さ。
右近さんとの踊りも息があってるような気がしました。
いや~、夢のようですね。このお二人で京人形なんて。うれしすぎ。
鏡を懐に入れると人間の女っぽくなって、取ると人形の男になってしまう。
見てる分にはものすごく楽しいですが、踊られている笑也さんは大変だろうなあと。
でも楽しいです。
かわいいかんざしが、おもだかでした。
そして、かくまってる井筒姫が春猿さん。
やっぱり赤姫。かわいい。ぴったり。
奴照平の猿也さん、イメージ通り。ぴったり~。
お二人が花道の七三で立ったとき「えんや、しゅんえんっ!」と掛け声が。
うぉ~、久しぶりに聞きました。
だって、全員おもだかやですもんね。
最期はなぜか姫を追う大工と立ち回り。
何回とんぼきってらしたかしらん。
とんかちとか、カンナとか、大工道具をあれこれ使った、これまた楽しい立ち回り。
おしまいは人の上に右近さんが乗っかって、かっこよく決まって幕。
あっという間でした。
また観たい。同じ配役で再演希望です。
1.義賢最期 一幕
昨年のこんぴら歌舞伎でかぶりつきで観た演目。
今回はとちりの真ん中でしたので、どんな感じなのか楽しみでした。
待宵姫の坂東新悟さん、初めて拝見。さわやかな感じのするお姫さんでした。
葵御前の春猿さん。春猿さんってどちらかというと待宵姫のイメージだったのですが、こんなお役をされるようになったんですね。
落ち着きのある奥方さんでしたね。たたずまいがそんな感じでした。そして義賢と一緒に残りたいけどわかりました、行きますの件はよかったなあ。
折平の獅童さん、義賢の白旗を前に源氏再興を誓う件が良かったです。
さて、主人公義賢の愛之助さん。
昨年こんぴらで拝見したよりさらに貫禄でていたような気がしました。
兄の義朝のどくろを踏め、踏まなかったら白旗あるだろの詮議の場が特にそんな気がしました。
後半の立ち回りにも凄みが増していました。
奥からぶわぁんと障子を蹴っ飛ばして血まみれの義賢。
戸板倒しはすごかったですね。
何度もいうようですが、前回は金丸座のかぶりつきだったので、何がなんだかわからなかったんですよ。
板に乗って上に上がるんですね。それで両端を板で支えられて、そして立って見得を切ってたんですね。ひゃ~。
なんか微妙にぷるぷるしてるのでひやひや。
そして支えている人が一人になって、「はっ!」というと、下手のほうにちょっと押されて、板が平行四辺形に。
でもその前に一瞬、長方形のまま止まってるんですよ。
そして、ばすんっ。
ひゃぁ、怖かったです。
クライマックスの進野次郎との相打ち(?)壮絶でした。
いつの間にか感情移入してしまっていました。
その時の小万の笑三郎さんになってたような気がします。
「義賢さまぁっ!」
もうひとつの仏倒れ。
これは前回のほうが迫力ありすぎたので、今回は階段から落ちはったなあという印象だったのですが、
落ちる前の、またもう死んじゃってるのに源氏の魂は生きていますという気迫がものすごく感じられました。そっちのほうが印象的でした。
やっぱり愛之助さんは歌舞伎役者やなあと、ごく当たり前のことを再認識したこの演目でした。
2.京人形
さて、待ってました。大好きな演目。
「右近、笑三郎、春猿、猿弥、笑也」という配役。
歌舞伎組ファンの私とすればすごくうれしい演目でした。
気分よく帰ってきた左甚五郎(右近)、女房のおとく(笑三郎)に仲居役をさせながらお酒を楽しむ。
なんかもう、このお二人しっぽり落ち着きます。似合いすぎ。うますぎ笑三郎さん。
そして、京人形の笑也さん。
かわいい、かわいい、かわいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーっ!
お人形さんなので、目線がうつろでまたかわいい。
お年52歳ですよ。奇跡です、この可憐さ。
右近さんとの踊りも息があってるような気がしました。
いや~、夢のようですね。このお二人で京人形なんて。うれしすぎ。
鏡を懐に入れると人間の女っぽくなって、取ると人形の男になってしまう。
見てる分にはものすごく楽しいですが、踊られている笑也さんは大変だろうなあと。
でも楽しいです。
かわいいかんざしが、おもだかでした。
そして、かくまってる井筒姫が春猿さん。
やっぱり赤姫。かわいい。ぴったり。
奴照平の猿也さん、イメージ通り。ぴったり~。
お二人が花道の七三で立ったとき「えんや、しゅんえんっ!」と掛け声が。
うぉ~、久しぶりに聞きました。
だって、全員おもだかやですもんね。
最期はなぜか姫を追う大工と立ち回り。
何回とんぼきってらしたかしらん。
とんかちとか、カンナとか、大工道具をあれこれ使った、これまた楽しい立ち回り。
おしまいは人の上に右近さんが乗っかって、かっこよく決まって幕。
あっという間でした。
また観たい。同じ配役で再演希望です。